粒ぞろいの若手、藤井七段に続け 朝日杯将棋オープン戦2次予選開幕:朝日新聞デジタル

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第12回朝日杯将棋オープン戦(朝日新聞社主催)の2次予選が11月28日に開幕した。ここからシード勢16人が登場し、1次予選を勝ち抜いた16人と本戦出場をかけて戦う。前回は藤井聡太七段(16)が初出場ながら1次予選から一気に頂点に駆け上がった。注目の若手が勝ち上がった今回もそんな快進撃が見られるか。

■好調の斎藤王座、千田・及川六段も

斎藤慎太郎王座
斎藤慎太郎王座

朝日杯は例年、若手の活躍が目立つ。2次予選の1回戦は、1次予選を勝ち抜いた棋士とシード棋士がぶつかる。前回は藤井七段をはじめ、勝ち上がり組の三枚堂達也六段(25)、高見泰地叡王(25)、永瀬拓矢七段(26)、菅井竜也七段(26)がシード勢を破って本戦に進出した。今回はこのうち本戦シードの藤井七段、菅井七段を除く3人が、シード勢として1次予選勝ち上がり組を迎え撃つ。

千田翔太六段
千田翔太六段

1次予選からは20代の斎藤慎太郎王座(25)、千田翔太六段(24)、西田拓也四段(27)、近藤誠也五段(22)が勝ち上がった。中でも10月に初タイトルを獲得した斎藤王座は今年度勝率が7割を超え、期待がかかる。1回戦の糸谷哲郎八段(30)との関西勢対決は注目度が高い。斎藤王座は「厳しいブロックだが、逆にここを勝ち上がれれば大きな自信になる。一局一局自分らしい戦いができるよう頑張りたい」と話した。

及川拓馬六段
及川拓馬六段

千田六段も今年度8割近い勝率を誇る注目株で、森内俊之九段(48)との初戦が見ものだ。及川拓馬六段(31)も5日現在、8割6分4厘と、藤井七段(8割1分8厘)を抑えて勝率トップを走っており、目が放せない。「2人目の子どもが産まれて子育てで忙しい分、効率よく集中して勉強できている」と言う。初戦は公式戦で2度目の対戦となる佐藤康光九段(49)が相手。「前回は完敗だったので、今回は力を出し切れるように頑張りたい」と話している。

■ベテランを阻むシード勢の壁

2次予選1回戦で戦う屋敷伸之九段(左)と森下卓九段
2次予選1回戦で戦う屋敷伸之九段(左)と森下卓九段

若手が活躍する一方、1次予選ではベテランも目立った。50代は谷川浩司九段(56)、森下卓九段(52)、豊川孝弘七段(51)の3人、40代では畠山鎮七段(49)、郷田真隆九段(47)、木村一基九段(45)、北浜健介八段(42)の4人が勝ち上がった。本来はシードされておかしくない棋士ばかりだが、抽選の時点でタイトル保持者が6人と多かったことや前回の若手の活躍などで、順位戦B級1組の棋士がシード枠から押し出された。実力者の勝ち上がりは、ある意味順当な結果とも言える。

しかし3日までに行われた2次予選では森下九段、木村九段、谷川九段、畠山七段は1回戦で敗退した。終了した3ブロックでは、いずれもシードの行方尚史八段(44)、屋敷伸之九段(46)、稲葉陽八段(30)が勝ち上がって本戦入りを決めた。実力は紙一重とはいえ、シード勢の壁の厚さを感じさせる。

残りの2次予選は7日から21日まで行われ、本戦出場者が出そろう。(村上耕司)

朝日杯の持ち時間は各40分、切れたら1手60秒未満の秒読み。2次予選は全局、朝日杯中継サイト(http://live.shogi.or.jp/asahi/別ウインドウで開きます)で棋譜中継します。

※本戦シードは、前回優勝の藤井聡太七段をはじめ、広瀬章人八段、羽生善治竜王、久保利明王将のベスト4と、抽選時タイトル保持者の佐藤天彦名人、菅井竜也七段、中村太地七段、渡辺明棋王の計8人。

情報源:粒ぞろいの若手、藤井七段に続け 朝日杯将棋オープン戦2次予選開幕:朝日新聞デジタル




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