アマゾンの奥深く、ペルーの未接触先住民に迫る脅威:時事ドットコム

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アマゾンの奥深く、ペルーの未接触先住民に迫る脅威
アマゾンの奥深く、ペルーの未接触先住民に迫る脅威

【リマAFP=時事】最近、インド・北センチネル島を訪れた米国人宣教師が殺害された事件をきっかけに、この島に住む先住民に世界中が注目した。彼らと同じように、外界との接触を拒絶している先住民が、南米アマゾンの熱帯雨林にも存在している。(写真はペルー・アマゾンのジャングルで川を渡る先住民。ペルー文化省提供)

彼らの生活様式、そして暮らしそのものが今、麻薬の密売や違法伐採、鉱物探査などによって脅威にさらされている。

国土の半分をアマゾン熱帯雨林に覆われているペルーは、現代社会から隔絶された先住民たちが、今も完全な自治によって暮らし続けている世界でわずかな国の一つだ。

同国文化省によると、ペルー・アマゾンに住む先住民は約4500人で、グループの数は16あるという。彼らは、マシコ・ピロ、カカタイボ、イスコナワ、マチゲンカ、マスタナワ、ムルナワ、ナンティ、ヨラといった先住民たちで、自分たちの意志で孤立を保っている。

他方で、ペルー東部には「接触の初期段階」にある先住民が3グループ存在している。その数は約2500人に上るとみられている。彼らは、ウカヤリ、マドレデディオス、クスコにある保護区に暮らしている。
これらの集団と外部者の接触は非常にまれで、時に暴力を伴う。

アマゾンの先住民が外界との接触を拒む理由は、主に過去の入植者たちとの接触によって攻撃されたり、彼らが免疫を持っていなかった疾病が持ち込まれたりして、先住民コミュニティーが壊滅したことに負っている。

19世紀末からアマゾンで起きたゴムブーム(1879-1912)では、先住民に対する「凶悪」な犯罪が引き起こされた。当時のアイルランド人外交官によると、数多くのマシコ・ピロが捕らわれて奴隷同様の状態で酷使されたために、残りのグループが逃れるようにして森のさらに奥へと潜んでしまったという。

■観光も脅威に

しかし北センチネル島と違い、アマゾンは地続きで、外部からの脅威は無数にあり、それを寄せ付けずにいることは難しい。

人口の少ないこの地域にとっての最大の脅威は、麻薬組織による取引をはじめとする数々の違法行為だ。容易に近づくことができないジャングルは、こうした違法組織によって悪用されてしまっている。加えて、アマゾンの豊富な天然資源が、金の採掘からスギやマホガニーの伐採まであらゆる探鉱者や投機家目的の人々を引き寄せる。これによって資源消滅の危機問題も起きている。

違法行為だけではなく、アマゾンを観光開発するための道路建設もまた、先住民たちの故郷に害を与えている。今年1月には、ペルー議会が熱帯雨林を貫く道路建設を承認する案を可決した。

先住民マシコ・ピロは、狩猟採集しながら移動する約900人のグループだ。彼らが暮らす保護区の近くにはペルー観光の二大拠点、インカ帝国の首都だったクスコとマチュピチュ遺跡がある。

マシコ・ピロの人々を守るためにペルー文化省は、たちの悪い旅行代理店が孤立先住民に接触するツアーを提供することがないよう、規制を導入した。

しかし、その戦いは苦戦を強いられているのが現状だ。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2018/12/05-12:33)

情報源:アマゾンの奥深く、ペルーの未接触先住民に迫る脅威(AFP=時事) – Yahoo!ニュース

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