香川愛生女流三段「持て余していた」エネルギーを全て将棋にぶつけた少女時代

香川愛生女流三段「持て余していた」エネルギーを全て将棋にぶつけた少女時代 | AbemaTIMES

ふむ・・・


激情、熱情。将棋の女流棋士・香川愛生女流三段には、そんな言葉がよく似合う。時として、その凄味を含んだ気迫から「番長」と呼ばれることもあるが、その強い思いが実力社会の将棋界にあって、自分を支えている。「それまでエネルギーを持て余していたと思うんですよね」と振り返った小学3年生時に将棋と出会い、その後は将棋の道を突き進んだ。「もともと熱しやすく冷めやすい子どもだったんですけど」と語るが、将棋だけは別物だった。

負けず嫌いの性格は、実にプロ向きだ。9歳のころ「学校の男の子たちが休み時間に将棋で遊んでいたところに混ぜてもらった」ことを契機に将棋に触れたが、戦術を知る同級生たちにまるで歯が立たず連戦連敗。「何回挑んでもその日勝てなかったことが悔しくて、勝てるようになりたいって思ったのが、本当のきっかけでした」。もしかしたら、ここであっさりと勝っていたら、今の香川はいないかもしれない。秘めていた闘争本能に火がついたのか、ここから将棋に熱中すると「他の習い事もやめました」と、毎日誰かと将棋を指す生活に切り替わった。よく通う飲食店のオーナーからは「純粋で一生懸命で頑固。僕から見たら小学生の男の子」と言われるほど、とにかく真っ直ぐだ。

思いの強さは結果にもつながった。将棋を始めて4年目の小学6年生時には、女流アマ名人戦に出場し、なんと優勝。翌年も優勝し、連覇を果たした。「子ども大会ではなくて、全年齢の女性が対象になっている大会で、日本一を名乗る結果が出せたことがすごく自信になりました」と、そこから将棋のプロを目指すことを意識し始めた。「ジッとしているのがすごく苦手な子どもだったんです。今でも自分を変えたいとか、もっと良くなりたいとか、もっと出来ることはないかなとか思う性分なんです。ただ上を目指しても目指してもキリがない将棋っていうのが、ある種ハマったところの1つの大きい理由かなとは思います」と、頂の見えない将棋の世界に没頭した。

2008年10月1日付で女流2級となり15歳で女流棋士に。一時は奨励会にも所属すると、2013年には里見香奈女流五冠(当時)から女流王将のタイトルを奪取して初タイトル。翌年は防衛もした。ここのところタイトル戦の出場から遠ざかっているが、その実力は確実に女流棋界ではトップクラスだ。交流のある糸谷哲郎八段も「負けず嫌いさを将棋にぶつけている。諦めない、粘り強い。結構執念の粘りをよく見せている印象ですね」と、高く評価している。

12月2日からスタートする女流棋士8人による超早指し棋戦「女流AbemaTVトーナメント」では、いきなり第一人者・里見女流四冠と対戦する。「やっぱりトーナメントの組み合わせを聞いた時は、いきなり里見さんかあ…とは正直思ったんですけど」と苦笑いしたが、同時に「盤を挟むことができるのはうれしいですね。怖いけど…うれしい」と、複雑な心境の中にも最強女流棋士と対戦できる喜びを感じた。思い切りのいい決断力を持つ香川女流三段は、早指し向きの棋士と言えるだけに、里見女流四冠にひと泡吹かせる可能性も十分にある。そのために溢れるエネルギーを、目の前の一手に注ぎ込む。

◆女流AbemaTVトーナメント 持ち時間各7分、1手指すごとに7秒が加算される、チェスでも用いられる「フィッシャールール」を採用した女流棋士による超早指し棋戦。推薦枠の女流棋士、予選を勝ち抜いた女流棋士、計8人がトーナメント形式で戦い、1回の対戦は三番勝負。優勝者は、第1回大会で藤井聡太七段が優勝した持ち時間各5分、1手指すごとに5秒加算の「AbemaTVトーナメント」に、女流枠として出場権を得る。

情報源:香川愛生女流三段「持て余していた」エネルギーを全て将棋にぶつけた少女時代(AbemaTIMES) – Yahoo!ニュース

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昔の写真だと、大分印象が違う。

香川愛生女流1級
香川愛生女流1級 – マイナビ女子オープン 出場棋士紹介