「いぶき2号」打ち上げ成功

「いぶき2号」打ち上げ成功 | NHKニュース

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地球温暖化の原因とされる温室効果ガスを観測する日本の人工衛星「いぶき2号」を載せたH2Aロケットは、29日午後1時8分に鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられ、「いぶき2号」は予定どおり分離されました。また、一緒に搭載したUAE=アラブ首長国連邦の地球観測衛星の分離も予定どおり行われ、打ち上げは成功しました。

「いぶき2号」は29日午後1時8分、鹿児島県の種子島宇宙センターからH2Aロケット40号機で打ち上げられました。

ロケットは補助エンジンなどを切り離しながら上昇を続け、打ち上げからおよそ16分後の午後1時24分ごろ、高度612キロ付近で「いぶき2号」を予定どおり分離しました。

また、今回、H2Aロケットは海外から3機目の打ち上げの受注となったUAE=アラブ首長国連邦の地球観測衛星「ハリーファサット」も載せていて、「いぶき2号」に続いて、午後1時32分ごろに予定どおり「ハリーファサット」を分離して打ち上げは成功しました。

日本の「いぶき2号」は、環境省とJAXAなどが開発した人工衛星で全長は5.8メートル、重さは1.8トンあります。
赤外線を検知する高性能センサーで温室効果ガスの二酸化炭素やメタンなどを宇宙から観測します。

9年前に打ち上げられた「いぶき」の後継機で、雲を自動的に避ける新しい機能を備えるなどして観測の精度はおよそ8倍に向上したということです。

また、二酸化炭素が自然に発生したものか、工場などでの産業活動で発生したものかを見分けられるほか、粒子が極めて小さい大気汚染物質「PM2.5」の濃度を調べることも可能です。

国は地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」に基づいて、各国がどの程度排出を抑制できたかなど温室効果ガスの実態の把握に「いぶき2号」を活用したいとしています。

「いぶき2号」は2か月半後、本格的な観測を始める予定です。

また、UAEからは、今回打ち上げに成功した地球観測衛星「ハリーファサット」に続き、火星探査機も受注していて、2020年の打ち上げが予定されています。

打ち上げ後の会見で、JAXAの平林毅プロジェクトマネージャは「いぶき2号は開発に4年半かかり、さまざまな技術課題があった。成功して非常にうれしい。今後、本格的な観測を進めていきたい」と話していました。

いぶき2号とは

「いぶき2号」は地球温暖化につながる温室効果ガスを宇宙から観測する人工衛星です。

9年前に打ち上げられた「いぶき」の後継機として、環境省とJAXA=宇宙航空研究開発機構などが開発しました。

費用は開発費や運用費など、合わせておよそ440億円です。

「いぶき2号」の機体は高さ5.8メートル、重さが1.8トンあり、赤外線を使って二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスを観測する高性能センサーのほか、観測の障害となる雲を自動的に避ける機能も備えています。

「いぶき2号」の観測精度は「いぶき」のおよそ8倍に向上し、観測範囲も1000キロメートル四方から500キロメートル四方とより細かく観測できるようになっています。

このほか、二酸化炭素が動物などから自然に出たものか、工場などでの産業活動で出たものか見分ける機能も追加されています。

また、極めて小さな粒子の大気汚染物質「PM2.5」などの濃度を測るセンサーも搭載しています。

環境省やJAXAは地球温暖化対策についての国際的な枠組み「パリ協定」に基づいて世界各国が報告する排出量の検証にいぶき2号の観測データを活用してもらうことで、世界の気候変動対策へ貢献していきたいとしています。

H2Aロケットの飛行手順は

H2Aロケット40号機の打ち上げを担当するJAXAと三菱重工業の飛行計画によりますと、打ち上げから1分50秒後、高度43キロ付近で補助ロケットの燃焼が終わり、その15秒後、高度53キロ付近で補助ロケットは切り離されます。

次に、打ち上げから4分18秒後、高度129キロ付近でロケットの先端にある「フェアリング」という人工衛星を覆うカバーのうち「いぶき2号」を覆う上部のカバーが取り外されます。

そして、打ち上げから6分35秒後、高度269キロ付近で1段目のロケットの燃焼が終わります。その8秒後に1段目が分離し、分離の9秒後に2段目のロケットが稼働します。

さらに、打ち上げから15分25秒後、2段目のロケットの燃焼も終わります。この時、ロケットの速さは秒速7.5キロに達しています。ロケットはそのまま飛行を続け、打ち上げから16分15秒後、高度613キロ付近で「いぶき2号」を分離します。

さらに、打ち上げから19分50秒後、今度はロケット先端のカバーのうち、「ハリーファサット」を覆う下部のカバーが取り外されます。そして、打ち上げから24分20秒後、高度616キロ付近で「ハリーファサット」を分離します。

H2Aロケット40号機とは

日本の主力ロケット、H2Aロケット40号機は温室効果ガスを宇宙から観測する日本の人工衛星のほか、UAE=アラブ首長国連邦が初めて国産でつくった地球観測衛星の2つの衛星を打ち上げます。

2つ以上の衛星を同時に打ち上げるのはH2Aロケットとしては9回目となります。

また、海外の衛星を受注して打ち上げるのは韓国とカナダの衛星に続いて3機目となります。成功するとさらに海外からの受注に弾みがつくことになります。

また、超小型衛星については今回、大学や町工場などが開発した4機を載せています。

開発コストが安い超小型衛星は近年、大学などの間で活用する動きが広がっていて、H2Aロケットでは搭載スペースの空いた部分を利用してこれまで33機の超小型衛星を打ち上げています。

日本の主力ロケットとして平成13年から打ち上げが始まったH2Aロケットは、失敗が平成15年の1回だけでそのほかの38回は成功していて、世界トップクラスの成功率を誇っています。

ハリーファサットはUAEの観測衛星

H2Aロケット40号機は日本の「いぶき2号」のほか、UAE=アラブ首長国連邦が初めて国産の衛星として開発した地球観測衛星「ハリーファサット」を搭載しています。

本体は高さ2メートル、幅1メートル50センチほどの6角柱の形をしていて突き出たカメラが特徴的です。重さはおよそ330キロあります。

高度600キロメートル付近の地球を周回する軌道から地上を撮影し、およそ70センチのものを見分ける能力があるということです。

UAEではこれまで2機の人工衛星を海外から調達して運用していますが、国産で衛星を開発するのはこれが初めてです。

国の重要な事業と位置づけられ、衛星の名称はUAEの大統領の名前からつけられました。

UAEではこの衛星のデータを使って、地上の自然環境の変化の把握や都市計画のほか、災害対策などに役立てるとしています。

UAEは初の国産衛星の打ち上げに日本のH2Aロケットを選んだ理由について「ロケットの性能と運用の高い専門性、それにこれまでの成功実績を考慮した結果だ」と説明しています。

4つの超小型衛星も搭載

今回は大学や町工場などがつくった4つの超小型衛星がそれぞれの軌道に投入されます。

内閣府によりますと超小型衛星は重さが100キロ以下の小さく軽い衛星とされています。

大学やベンチャー企業などの間では、高性能で価格が安い民生用の電子部品を使って超小型衛星を開発する動きが広がっています。

JAXAは宇宙空間を利用した研究やビジネスを促進する目的で、超小型衛星の打ち上げを無償か、有償の場合でも2700万円か5300万円、もしくは7800万円という3つの価格で引き受けていて、これまでに33機の超小型衛星を打ち上げています。

情報源:「いぶき2号」打ち上げ成功 | NHKニュース



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記事の有効期限: 2018年11月29日 Thursday 7:58pm