豊島将之八段が悲願の初タイトル! 羽生善治棋聖は11連覇ならず竜王の1冠に/将棋・棋聖戦五番勝負

豊島将之八段が悲願の初タイトル! 羽生善治棋聖は11連覇ならず竜王の1冠に/将棋・棋聖戦五番勝負

108手まで、豊島八段が棋聖位を奪取、新棋聖誕生。
31年ぶりに、全てのタイトル保持者が違う群雄割拠に。


将棋の棋聖戦五番勝負第5局が7月17日、東京都千代田区の都市センターホテルで行われ、挑戦者の豊島将之八段(28)が羽生善治棋聖(竜王 47)に108手で勝利した。五番勝負の成績を3勝2敗とし、豊島八段はタイトル挑戦5度目にして初の奪取に成功した。羽生棋聖は10年間守ってきたタイトルを失い、保持するタイトルは竜王のみの1冠となった。

豊島将之八段が悲願の初タイトル! 羽生善治棋聖は11連覇ならず竜王の1冠に/将棋・棋聖戦五番勝負
豊島将之八段が悲願の初タイトル! 羽生善治棋聖は11連覇ならず竜王の1冠に/将棋・棋聖戦五番勝負

竜王戦1組、順位戦A級と2大タイトルの最上位リーグで活躍している豊島八段は、棋聖のタイトルには2度目の挑戦。2015年には同じく羽生棋聖に挑戦したものの、1勝3敗で敗れていた。前日までに通算601局を指し、勝率.697とトップ棋士同士の対局が続く中で驚異的な勝率を収めていることから無冠の実力者でもあったが、ついにタイトルを手にした。

豊島八段は2007年4月1日に四段昇段。2016年度にはJT杯将棋日本シリーズに優勝。将棋大賞では2009年度の勝率一位賞、最多勝利賞をはじめ、例年名前が挙がる常連となっている。また現在は菅井竜也王位との七番勝負にも登場しており、一気に2冠奪取の可能性も膨らんできた。対局後には「(最終局は)難しい将棋でした。まだ終わったばっかりで実感はないのですが、ずっと目標にしてきたのでよかったと思います」と語っていた。

今回、豊島八段が棋聖位に就いたことで、8大タイトルはすべて別の棋士が保持。将棋界は群雄割拠の時代に突入した。

◆8大タイトルの保持者一覧

羽生善治竜王(47)、佐藤天彦名人(30)、高見泰地叡王(24)、菅井竜也王位(26)、中村太地王座(30)、渡辺明棋王(34)、久保利明王将(42)、豊島将之棋聖(28)

敗れた羽生善治竜王のコメント ちょっと攻めが無理だったのかもしれません。(タイトル100期は)また次の機会というか、その舞台の時に目指してやっていけたらいいなと思います。

情報源:豊島将之八段が悲願の初タイトル! 羽生善治棋聖は11連覇ならず竜王の1冠に/将棋・棋聖戦五番勝負(AbemaTIMES) – Yahoo!ニュース

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第89期ヒューリック杯棋聖戦第5局で羽生善治棋聖を破った豊島将之新棋聖。念願の初戴冠となった=17日午後、東京都千代田区の都市センターホテル(飯田英男撮影)
第89期ヒューリック杯棋聖戦第5局で羽生善治棋聖を破った豊島将之新棋聖。念願の初戴冠となった=17日午後、東京都千代田区の都市センターホテル(飯田英男撮影)

羽生善治(はぶ・よしはる)棋聖(47)=竜王=に豊島将之(とよしま・まさゆき)八段(28)が挑戦した産経新聞社主催の将棋のタイトル戦「第89期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負」の第5局が17日午前9時から、東京都千代田区の都市センターホテルで指され、午後6時25分、108手で後手の豊島八段が勝ち、対戦成績3勝2敗で初タイトルの棋聖位を獲得した。持ち時間各4時間で、残りは羽生棋聖23分、豊島八段15分。

豊島新棋聖は5度目の挑戦で初めてタイトルを獲得。注目の今シリーズは、豊島新棋聖が第3局を終えて2勝1敗に。第4局は惜しくも敗れたが、最終第5局の熱戦を制し念願の初戴冠を成し遂げた。

棋譜再現

羽生前棋聖の11連覇、前人未到のタイトル獲得通算100期はならなかった。羽生前棋聖が竜王のみに後退したことで、将棋界は八大タイトルを8人が分け合う。1人1タイトルずつは31年ぶり。

豊島新棋聖の話

「終わったばかりで実感はありませんが、タイトルはずっと目標にしていたので良かったです」

※会見のライブ配信は終了していますが、アーカイブ動画として再生できます。


大勢の報道陣が詰めかけた棋聖戦五番勝負最終第5局=17日午前、東京都千代田区(中島高幸撮影)
大勢の報道陣が詰めかけた棋聖戦五番勝負最終第5局=17日午前、東京都千代田区(中島高幸撮影)

羽生(はぶ)善治(よしはる)棋聖(きせい)(47)=竜王=に豊島(とよしま)将之(まさゆき)八段(28)が挑戦した産経新聞社主催の将棋のタイトル戦「第89期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負」の第5局が17日、東京都千代田区の都市センターホテルで指され、108手で豊島八段が勝ち、対戦成績3勝2敗で初タイトルの棋聖位を獲得した。

豊島新棋聖は5度目のタイトル挑戦で初タイトル。注目の今シリーズ、豊島新棋聖は第3局を終えて2勝1敗と、初タイトルまであと1勝としていた。第4局は落としたものの、最終局を制し、念願の初戴冠を成し遂げた。

羽生前棋聖の11連覇、前人未到のタイトル獲得通算100期はならなかった。

情報源:【第89期ヒューリック杯棋聖戦】豊島将之八段が初タイトル 羽生善治前棋聖の11連覇、タイトル獲得通算100期ならず《棋譜再現》 – 産経ニュース


第89期ヒューリック杯棋聖戦第5局で羽生善治棋聖(左)を破った豊島将之新棋聖。念願の初戴冠となった=17日午後、東京都千代田区の都市センターホテル(飯田英男撮影)
第89期ヒューリック杯棋聖戦第5局で羽生善治棋聖(左)を破った豊島将之新棋聖。念願の初戴冠となった=17日午後、東京都千代田区の都市センターホテル(飯田英男撮影)

「第89期ヒューリック杯棋聖(きせい)戦五番勝負」で、二冠を保持していた羽生善治(はぶ・よしはる)前棋聖(47)=竜王=から、挑戦者の豊島将之(とよしま・まさゆき)新棋聖(28)が棋聖位を獲得したことで、将棋界は八大タイトルを8人が分け合う“戦国時代”に突入した。1人1タイトルずつ分け合うのは、七大タイトル制だった昭和62年以来、31年ぶり。羽生前棋聖らが長く複数タイトルを保持してきたが、近年は若手が台頭、世代交代が進む。

▲「群雄割拠」過去に1度△

昭和58年に王座戦が昇格して七大タイトル制になり、昨年、叡王(えいおう)戦が加わって八大タイトル制となった。昭和62年10月、王座戦で塚田泰明九段(53)が、二冠だった中原誠十六世名人(70)からタイトルを奪い、7つのタイトルを7人で分け合う状態に。しかし同年11月、棋王を保持していた高橋道雄九段(58)が、竜王戦の前身「十段戦」で福崎文吾九段(58)からタイトルを奪い二冠となった。

以降、複数のタイトルを保持する棋士が常にいた。羽生前棋聖は平成3年以降、常にタイトルを保持し続け、8年には七冠独占を達成。現タイトル数は単独トップの99期だ。

しかし、近年は20代の強豪が台頭し“羽生一強”から勢力図が変わってきた。平成28年、当時四冠の羽生前棋聖は、名人を佐藤天彦(あまひこ)名人(30)に奪取された。翌年、王位を菅井竜也王位(26)に、王座を中村太地(たいち)王座(30)に、そして今回、棋聖を豊島新棋聖に奪われた。

△AIでレベル上げ▲

羽生前棋聖は40代後半。一般的に体力が衰えてもおかしくない。昨年12月、「永世七冠」を達成した際に「今回が最後のチャンスと思っていた」とし、「最近は将棋の内容が大きく変わってきていて、ついていくことが難しくなっている」と吐露していた。

若手の台頭に寄与しているものの一つが、人工知能(AI)を搭載した将棋ソフトの登場だ。トップ棋士を破るほどの能力を備えた将棋ソフトは、局面を入力すると次の有力手が示され、多くの棋士らの参考になっている。

昔の将棋の研究は、紙に書かれた棋譜を元に、駒を並べるのが一般的だった。コンピューターを使い始めたのが羽生前棋聖ら「羽生世代」。当時はデータベースとして利用した。

次にインターネットが普及してネット対局ができるようになり、その後、将棋ソフトが登場。多くの若手棋士らが活用するようになった。実際に将棋ソフトで研究しているという村山慈明(やすあき)七段(34)は「研究熱心な若手は得る情報量も多い。ベテランは経験ではね返したが、若手は研究でカバーしている」と話す。

▲最年少棋士も参戦△

若手らの間で八大タイトルが分散し“戦国時代”の様相をみせる将棋界。

ここに、猛烈な勢いで迫る存在がいる。高校1年生の最年少プロ、藤井聡太七段(15)だ。

藤井七段は昨年6月に将棋界初の29連勝を達成。今年1~2月には朝日杯将棋オープン戦で佐藤名人、羽生前棋聖を破り15歳6カ月の一般棋戦最年少優勝記録を樹立した。今年度の八大タイトルへの挑戦権をかけた戦いでは、棋王戦でタイトル挑戦の可能性を残す。タイトル挑戦の最年少記録は屋敷伸之九段(46)が持つ17歳10カ月で、藤井七段が挑戦すれば大幅な記録更新だ。

大阪商業大アミューズメント産業研究所の主任研究員、古作登さん(55)は「藤井七段が近いうちにタイトル戦に登場するのは間違いない。将棋界の勢力図はさらに大きく変わるかもしれない」と話す。

情報源:【第89期ヒューリック杯棋聖戦】豊島将之新棋聖誕生で、八大タイトル8人分け合う“戦国時代”に 1人1タイトルは31年ぶり(1/3ページ) – 産経ニュース


第89期ヒューリック杯棋聖戦第5局で羽生善治棋聖を破った豊島将之新棋聖。念願の初戴冠となった=17日午後、東京都千代田区の都市センターホテル(飯田英男撮影)
第89期ヒューリック杯棋聖戦第5局で羽生善治棋聖を破った豊島将之新棋聖。念願の初戴冠となった=17日午後、東京都千代田区の都市センターホテル(飯田英男撮影)

「棋士になってから、ずっと取りたいと思い続けてきたんです」

5度目のタイトル挑戦で悲願がかなった。幼少のころから注目され、早くからタイトル獲得の若手有力候補と目されていた。

「これまでうまくいっていなかった。それでも諦めずにやっていこうと考えていました」

平成2年、愛知県出身。桐山清澄(きよずみ)九段門下で11年、奨励会に入会し、19年、16歳で当時平成生まれ初のプロ棋士としてデビューした。20歳だった23年、王将戦で初めて挑戦者となり、26年に王座戦、27年に1度目の棋聖戦、今年に入って2度目の王将戦に挑んだがいずれも退けられた。

王座戦と1度目の棋聖戦で、立ちはだかったのは羽生善治前棋聖だった。

「悔しい思いはありますが、気持ちが入りすぎるとよくない。普段通りに行きたい」と、今回は勝負のことだけに集中して臨んだ。

将棋との出合いは4歳のころ。「羽生世代」の若手棋士がテレビ番組で紹介されたのを見て興味を持った。羽生前棋聖はその後間もなく将棋界初の七冠独占を達成する。

それだけに、「(羽生前棋聖と)指すことができるのは、ずっと不思議な感じがしています」と話す。一方で「対局するからには勝たなければ」と立ち向かった。

兵庫県尼崎市在住。持ち前のポーカーフェースを保ちつつ、これからは、タイトルホルダーとしての誇りを胸に、王位戦七番勝負の挑戦者として2つ目のタイトル獲得を目標にする。ため込んだ力を解き放ち、さらなる高みを目指す。(中島高幸)

情報源:【きょうの人】第89期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負で初タイトルの棋聖を獲得した豊島将之(とよしま・まさゆき)さん(28)  – 産経ニュース


第89期ヒューリック杯棋聖戦第5局で羽生善治棋聖(右)を破った豊島将之新棋聖。念願の初戴冠となった=17日午後、東京都千代田区の都市センターホテル(飯田英男撮影)
第89期ヒューリック杯棋聖戦第5局で羽生善治棋聖(右)を破った豊島将之新棋聖。念願の初戴冠となった=17日午後、東京都千代田区の都市センターホテル(飯田英男撮影)

期待の若手が将棋界の第一人者を破り、初戴冠-。東京都千代田区の「都市センターホテル」で17日に行われた第89期ヒューリック杯棋聖(きせい)戦五番勝負の最終第5局。午後6時25分、先手の羽生善治(はぶ・よしはる)棋聖(47)=竜王=が投了した瞬間、豊島将之(とよしま・まさゆき)八段(28)の念願の初タイトルが決まった。

第5局の戦型は第1、4局と同様に角換わり腰掛け銀に。羽生は45手目で▲4七角と打つと、立会人の島朗(あきら)九段は「意欲的な手。温めていた作戦でしょう」。豊島はこの角を働かせないように指し回した。対して羽生は67手目に▲3三銀と打ち込み、後手陣に激しく攻め込んだ。「寄せ合いに入りました。もう終盤」と島九段。豊島は一瞬の隙をついて攻めに転じ、70手目△8八銀から△7五銀まで一気呵成(いっきかせい)に先手玉へ猛攻。控室の検討も「後手優勢」で進んだ。

しかし、ここで羽生は働いていなかった4七の角を5八の地点に引き、逆転の伏線をつくった。さらに87手目▲8七銀と受け、豊島を安心させない。しかし豊島の90手目△7五歩が冷静な決め手となった。最後は豊島が先手玉を追い込み、羽生が投了した。

羽生前棋聖の話

「(本局は)攻めが無理だったのかもしれない。(タイトル獲得通算100期は)次の機会を目標にしてやっていければいい」

情報源:【第89期ヒューリック杯棋聖戦】豊島将之八段が初タイトルを獲得 90手目の△7五歩が決め手 – 産経ニュース


棋聖戦第5局、豊島将之八段と対局する羽生善治棋聖(撮影・郡司 修)
棋聖戦第5局、豊島将之八段と対局する羽生善治棋聖(撮影・郡司 修)

将棋の棋聖戦5番勝負は17日、東京都千代田区の都市センターホテルで最終第5局が指され、挑戦者の豊島将之八段(28)が羽生善治棋聖(47)を下し、3勝2敗で棋聖位を奪取。豊島はタイトル戦5度目の出場で悲願の初戴冠となった。敗れた羽生は竜王の1冠に後退。タイトル獲得通算100期到達は10月開幕の竜王戦7番勝負以降に持ち越された。

羽生は昨年12月、通算7期目の竜王を奪取して初の「永世七冠」を達成。自身の持つ通算タイトル獲得記録を99期に更新した。しかし挑戦者として出場した名人戦(4月〜6月)、防衛戦となった棋聖戦にも敗れ、大台到達はお預けとなった。

重要な一番とあって、朝から約40人の報道陣が対局室に詰め掛けた。振り駒で羽生が先手番になり、戦型は今シリーズ3度目の角換わり腰掛け銀で進行した。中盤からは豊島が羽生の王頭を攻め続け、徐々に優勢を広げた。最後は豊島の108手目を見た羽生が頭を下げ、フルセットにもつれ込んた激戦に終止符が打たれた。

豊島棋聖の誕生により、将棋界は8タイトル保持者がすべて異なる群雄割拠状態に。7タイトル時代の1987年(昭62)に7棋士が分け合って以来、31年ぶりの戦国時代到来となった。

【2018年7月17日時点のタイトル保持者】

▼竜王=羽生善治(47)▼名人=佐藤天彦(30)▼叡王=高見泰地(25)▼王位=菅井竜也(26)▼王座=中村太地(30)▼棋王=渡辺 明(34)▼王将=久保利明(42)▼棋聖=豊島将之(28)

[ 2018年7月17日 18:23 ]

情報源:羽生竜王 タイトル獲得100期お預け 初タイトルの豊島棋聖誕生で31年ぶり「群雄割拠」時代に(スポニチアネックス) – Yahoo!ニュース

情報源:羽生竜王 タイトル獲得100期お預け 初タイトルの豊島棋聖誕生で31年ぶり「群雄割拠」時代に― スポニチ Sponichi Annex 芸能


<棋聖戦第5局 羽生善治棋聖・豊島将之八段>2手を打つ豊島将之八段(右)=撮影・郡司 修
<棋聖戦第5局 羽生善治棋聖・豊島将之八段>2手を打つ豊島将之八段(右)=撮影・郡司 修

将棋の棋聖戦5番勝負は17日、東京都千代田区の都市センターホテルで最終第5局が指され、挑戦者の豊島将之八段(28)が羽生善治棋聖(47)を下し、3勝2敗で棋聖位を奪取。豊島はタイトル戦5度目の出場で悲願の初戴冠となった。敗れた羽生は竜王の1冠に後退。タイトル獲得通算100期到達は10月開幕の竜王戦7番勝負以降に持ち越された。

羽生竜王は「また次の機会というか、その(100期が懸かる)舞台の時に目指してやっていけたらいいなと思っています」と語った。

豊島棋聖は「まだ終わったばかりなので、あまり実感がないですが、目標にしてやってきていたので、よかったと思います」と喜びを語った。

振り駒で羽生が先手番になり、戦型は今シリーズ3度目の角換わり腰掛け銀で進行した。中盤からは豊島が羽生の王頭を攻め続け、徐々に優勢を広げた。最後は豊島の108手目を見た羽生が頭を下げ、フルセットにもつれ込んた激戦に終止符が打たれた。

[ 2018年7月17日 18:40 ]

情報源:羽生竜王 タイトル獲得100期お預け「また次の機会」初タイトルの豊島棋聖「実感がない」(スポニチアネックス) – Yahoo!ニュース

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<棋聖戦第5局 羽生善治棋聖・豊島将之八段>対局室に入る豊島将之八段(撮影・郡司 修)
<棋聖戦第5局 羽生善治棋聖・豊島将之八段>対局室に入る豊島将之八段(撮影・郡司 修)

将棋の棋聖戦5番勝負は17日、東京都千代田区の都市センターホテルで最終第5局が指され、挑戦者の豊島将之八段(28)が羽生善治棋聖(47)を下し、3勝2敗で棋聖位を奪取。豊島はタイトル戦5度目の出場で悲願の初戴冠となった。敗れた羽生は竜王の1冠に後退。タイトル獲得100期到達は10月開幕の竜王戦7番勝負以降に持ち越された。

豊島棋聖の誕生により、将棋界は8タイトル保持者がすべて異なる群雄割拠状態に。7タイトル時代の1987年(昭62)に7棋士が分け合って以来、31年ぶりの戦国時代到来だ。

【2018年7月17日時点のタイトル保持者】

▼竜王=羽生善治(47)▼名人=佐藤天彦(30)▼叡王=高見泰地(25)▼王位=菅井竜也(26)▼王座=中村太地(30)▼棋王=渡辺 明(34)▼王将=久保利明(42)▼棋聖=豊島将之(28)

[ 2018年7月17日 18:59 ]

情報源:豊島は初戴冠 31年ぶりタイトル保持者すべて異なる「群雄割拠」状態に(スポニチアネックス) – Yahoo!ニュース

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将棋のタイトル保持者
将棋のタイトル保持者

将棋の第89期棋聖戦五番勝負(産経新聞社主催)の第5局は17日、東京都千代田区の都市センターホテルで指され、挑戦者の豊島将之(とよしままさゆき)八段(28)が羽生善治棋聖(47)に108手で勝ち、対戦成績3勝2敗で初タイトルとなる棋聖位を獲得した。竜王位との二冠だった羽生竜王は一冠に後退した。

この結果、将棋界の全8タイトルを8人の棋士が一つずつ保持することになった。全タイトルが分かれるのは、1987年に7タイトルを7人で分け合った時以来約31年ぶりとなる。

豊島新棋聖は愛知県一宮市出身。2007年、16歳でプロ四段に昇段した。関西本部に所属し、元竜王の糸谷哲郎八段(29)らとともに「関西若手四天王」と呼ばれ、早くから注目された。名人挑戦権を争う順位戦は現在A級に所属し、昨年度は初参加でプレーオフに進出する活躍を見せた。

しかしタイトル戦では20歳の時から計4回挑戦するも獲得に至らず、今回は過去2回敗れている羽生竜王から念願のタイトルを奪った。現在、第59期王位戦で菅井竜也王位(26)に挑戦している。

初タイトル獲得について豊島新棋聖は「ずっと目標にしてやってきたので、よかったと思う」と話した。

将棋界では七タイトルの時代が長く続き、昨年新たに叡王が加わった。現在のタイトル保持者は、羽生竜王、佐藤天彦(あまひこ)名人(30)、高見泰地叡王(25)、菅井王位、中村太地(たいち)王座(30)、渡辺明棋王(34)、久保利明王将(42)、豊島棋聖の8人。

羽生竜王は96年に「七冠独占」を果たし、以来20年以上にわたって将棋界の先頭に立って活躍してきた。しかし16年に佐藤名人に名人位を奪われると、昨年は王位、王座を続けて失冠して棋聖のみに。昨年末に竜王を取ったが、今回の敗戦で再び一冠に後退した。通算100期目のタイトル獲得がかかっていたが、達成は竜王戦に持ち越された。羽生竜王は「また次の機会を目指してやっていけたらと思います」と話した。(村上耕司)

棋聖戦で敗れた羽生善治竜王の話

本局は、角を手放して(局面を)打開していったんですけど、(その角が)あまり働かなかったような気がします。攻めが無理だったかもしれません。(今回、タイトル獲得通算100期が成らなかったことについて)また次の機会に、また、その舞台の時に、また目指してやっていけたらいいな、と思っています。(佐藤圭司)

豊島新棋聖と同じ日本将棋連盟関西本部に所属する谷川浩司九段(56)の話

豊島さんは20代前半でタイトルを獲(と)る人だと思っていたので、彼の実力からするとタイトル獲得まで時間がかかった、というのが正直な感想です。ただし、今年は王将戦、棋聖戦、王位戦とタイトル戦に登場し続ける豊島さんを、私は羽生さんに次ぐ二番手の棋士と思っていました。今回、タイトル戦で初めて勝ったことで、二つ、三つとタイトル奪取を重ねる可能性は十分にあります。豊島さんのすごいところは、仲間の棋士との研究会はやめて、一人で研究し続けていること。ストイックに打ち込む姿は、大変なことだと思っています。

情報源:豊島八段が初タイトル、新棋聖に 羽生竜王は一冠に後退:朝日新聞デジタル


将棋の第89期棋聖戦五番勝負(産経新聞社主催)の第5局は17日、東京都千代田区で行われ、挑戦者の豊島将之八段(28)が羽生善治棋聖(47)に108手で勝ち、3勝2敗で初のタイトルとなる棋聖を獲得した。羽生は約7カ月ぶりに1冠(竜王)に後退。前人未到のタイトル獲得通算100期まであと1期に迫っていたがかなわず、10月開幕の竜王戦に持ち越された。

棋聖戦第5局で、羽生善治竜王に勝って初のタイトルを獲得した豊島将之新棋聖=東京都千代田区で2018年7月17日午後8時、和田大典撮影
棋聖戦第5局で、羽生善治竜王に勝って初のタイトルを獲得した豊島将之新棋聖=東京都千代田区で2018年7月17日午後8時、和田大典撮影

これにより、将棋界8タイトルの保持者は、佐藤天彦名人(30)▽久保利明王将(42)▽羽生竜王▽高見泰地叡王(25)▽菅井竜也王位(26)▽中村太地王座(30)▽渡辺明棋王(34)▽豊島棋聖--となり、8人が1冠ずつ保持することになった。全タイトルを1人1冠ずつ分け合うのは、7タイトル時代の1987年以来31年ぶり。

この日の対局は羽生が先手番。角換わり戦から羽生が意欲的な新手を繰り出したが、豊島は的確に対応して反撃に回り、そのまま攻めきって圧倒した。

豊島は5回目のタイトル挑戦にして初タイトル獲得。愛知県一宮市出身。東海3県(愛知、岐阜、三重)出身者のタイトル獲得は、1968年7月に棋聖を失冠した故・山田道美九段(名古屋市出身)以来50年ぶり。【山村英樹、丸山進】

「現実ではないよう」

豊島は「小さい頃からトップ棋士としての活躍を見てきた羽生先生からタイトルを取れたのは、現実ではないような気持ちです」と喜び、羽生は「(タイトル獲得100期は)また、次の舞台の時に目指してやっていきたい」と淡々と語った。

棋聖戦第5局で、羽生善治竜王に勝って初のタイトルを獲得した豊島将之新棋聖=東京都千代田区で2018年7月17日午後7時59分、和田大典撮影
棋聖戦第5局で、羽生善治竜王に勝って初のタイトルを獲得した豊島将之新棋聖=東京都千代田区で2018年7月17日午後7時59分、和田大典撮影

豊島将之棋聖=新土居仁昌撮影
豊島将之棋聖=新土居仁昌撮影

将棋の第89期棋聖戦五番勝負(産経新聞社主催)の第5局は17日、東京都千代田区で行われ、挑戦者の豊島将之八段(28)が羽生善治棋聖(47)に勝ち、3勝2敗で5回目のタイトル挑戦にして初のタイトルとなる棋聖を獲得した。

羽生は10連覇、通算16期で止まり、昨年12月の竜王獲得以来、約7カ月ぶりに1冠になった。タイトル獲得が通算100期の大台に乗る記録達成はならなかった。

情報源:将棋:羽生100期お預け 豊島は初タイトル 棋聖戦 – 毎日新聞


棋聖戦 羽生二冠敗れる 複数タイトル保持者が不在に
棋聖戦 羽生二冠敗れる 複数タイトル保持者が不在に

将棋の八大タイトルの1つ、「棋聖戦」は、羽生善治二冠が敗れ、挑戦者の豊島将之八段が初めてのタイトルを獲得しました。羽生さんは「竜王」のみの一冠に後退し、将棋界では31年ぶりに同時に複数のタイトルを保持する棋士がいなくなり、すべてのタイトルを別々の棋士が持つことになりました。

将棋の第89期棋聖戦の五番勝負は、羽生善治二冠(47)に豊島将之八段(28)が挑み、ここまで2勝2敗と、最終局までもつれ込む展開となっていました。

東京・千代田区で17日午前9時から行われた最終局は、激しい主導権争いのあと豊島八段が手堅い攻めで羽生二冠を追い込み、午後6時25分、108手までで羽生二冠が投了しました。

豊島八段は3勝2敗で五番勝負を制し、5回目の挑戦で初めてのタイトル獲得を果たしました。

一方、敗れた羽生さんはタイトル獲得数の通算100期という前人未到の記録がかかっていましたが、持ち越しとなりました。

また、羽生さんが棋聖のタイトルを失って竜王のみの一冠に後退したことで、「八大タイトル」を8人の棋士で分け合う形となりました。

日本将棋連盟によりますと、複数のタイトルを同時に持つ棋士がいなくなったのは、当時の「七大タイトル」を7人で分け合った昭和62年以来、31年ぶりです。

豊島新棋聖「実感ないがよかった」

豊島新棋聖は17日の対局について「難しい将棋で、ずっと玉が薄い形だったので、よくわからないまま指していた感じでした」と振り返ったうえで、初めてのタイトル獲得について「まだ終わったばかりなので実感はないですが、ずっと目標としてやってきたのでよかったと思います」と話していました。

また、一冠に後退した羽生さんは、「ちょっと攻めが無理だったのかもしれません。また次の機会を目指してやっていきたい」と話していました。

豊島新棋聖は、愛知県一宮市出身で、日本将棋連盟によりますと、愛知、岐阜、三重の東海地方出身の棋士としては、2人目のタイトル保持者となります。
前回は、名古屋市出身の故・山田道美さんが昭和42年の棋聖戦で初めてタイトルを獲得し、翌年、タイトルを失っているということです。

タイトル保持者の「世代交代」

17日の対局で豊島将之さん(28)が新たに「棋聖」になったことで、将棋のタイトル保持者の「世代交代」が一層進んだ形となりました。

8人のタイトル保持者のうち5人が30歳以下で、4人がこの1年の間に初めてタイトルを獲得したことになります。

竜王は、去年12月、渡辺明さんから羽生善治さん(47)に代わりました。

名人は、先月佐藤天彦さん(30)が挑戦者の羽生善治さんを破り、3期連続でタイトルを保持しています。

叡王は、昨年度からタイトルに加わり、ことし5月、高見泰地さん(25)が初代タイトルホルダーの座をつかんでいます。

王位は、去年8月、菅井竜也さん(26)がそれまで6連覇していた羽生さんを破って初めてのタイトルを獲得しました。

王座は、去年10月、中村太地さん(30)が5連覇中の羽生さんに勝ち、初めてのタイトルを獲得しています。

棋王は、渡辺明さん(34)が6連覇中です。

王将は、久保利明さん(42)が通算4期目です。

棋聖は、豊島さんが羽生さんを破り、念願のタイトル獲得を果たしています。

情報源:棋聖戦 羽生二冠敗れる 複数タイトル保持者が不在に | NHKニュース


108手まで豊島将之八段が勝ちました。終局時刻は18時25分。消費時間は▲羽生3時間37分、△豊島3時間45分。この結果、第89期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負は3勝2敗で挑戦者の豊島八段が制し、初のタイトルとなる棋聖を獲得しました。

情報源:ヒューリック杯 棋聖戦中継 plus: 豊島八段が初タイトル奪取


(終局直後の様子)
(終局直後の様子)
(報道陣が詰め掛ける)
(報道陣が詰め掛ける)
(初タイトルを獲得した豊島新棋聖)
(初タイトルを獲得した豊島新棋聖)

豊島新棋聖「難しい将棋でずっと玉が薄い形だったので、よくわからないまま指していた感じでした。
五番勝負は全体的に中盤から終盤にかけてミスをしてしまったかなという感じがしました。
終わったばかりであまり実感はありませんが、タイトルはずっと目標にしていたのでよかったです」

(敗れた羽生前棋聖。棋聖連覇記録は10でストップ。タイトル獲得合計100期はまたの機会に持ち越された)
羽生前棋聖「角を手放して打開したのですが、あまり働きませんでした。攻めが無理だったのかもしれません。(タイトル獲得100期がならなかったことについて)また、次の機会というか、その舞台のときに目指してやっていけたらと思います」

情報源:ヒューリック杯 棋聖戦中継 plus: 終局直後(1)


羽生棋聖の失冠により、1987年以来31年ぶりにタイトルを複数持っている棋士がいない状況となりました。
現在のタイトル保持者は序列順に、羽生善治竜王、佐藤天彦名人、高見泰地叡王、菅井竜也王位、中村太地王座、渡辺明棋王、久保利明王将、豊島将之棋聖の8人となります。
豊島新棋聖は現在、第59期王位戦七番勝負で菅井王位に挑戦中です。(銀杏)

(108手目△9七香で羽生棋聖投了)
(108手目△9七香で羽生棋聖投了)
(2011年の第60期王将戦七番勝負から7年。5回目の挑戦で初のタイトル獲得。師匠の桐山清澄九段は棋聖3期獲得)
(2011年の第60期王将戦七番勝負から7年。5回目の挑戦で初のタイトル獲得。師匠の桐山清澄九段は棋聖3期獲得)
(敗れた羽生棋聖)
(敗れた羽生棋聖)

情報源:ヒューリック杯 棋聖戦中継 plus: 終局直後(2)


(感想戦中も多くのカメラマンが二人を撮り続けていた)
(感想戦中も多くのカメラマンが二人を撮り続けていた)
(感想戦を終え、駒をしまうことが第88期棋聖として最後の仕事となる)
(感想戦を終え、駒をしまうことが第88期棋聖として最後の仕事となる)
(感想戦は19時5分ごろに終了した)
(感想戦は19時5分ごろに終了した)
(報道陣が退室してから、対局者も席を立った)
(報道陣が退室してから、対局者も席を立った)

情報源:ヒューリック杯 棋聖戦中継 plus: 感想戦


感想戦のあとに、豊島将之新棋聖の記者会見が開かれました。

(色紙は感想戦後に揮毫したもの)
(色紙は感想戦後に揮毫したもの)

情報源:ヒューリック杯 棋聖戦中継 plus: 記者会見


羽生善治棋聖に豊島将之八段が挑戦する、第89期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負の第5局が7月17日(火)に東京都千代田区「都市センターホテル」で行われ、豊島八段が108手で羽生棋聖に勝ち、3勝2敗として、タイトルを奪取しました。

豊島八段は、本棋戦が5回目のタイトル挑戦で、悲願の初タイトル獲得となりました。

また本局の結果により、タイトルを1つずつ分け合う群雄割拠の状態となりました。これは、7大タイトルの在位者が7人だった1987年以来31年ぶりとなります。

本対局の投了図(日本将棋連盟ライブ中継より)
本対局の投了図(日本将棋連盟ライブ中継より)

情報源:豊島将之八段が羽生善治棋聖に勝ち、初タイトル獲得 第89期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第5局|将棋ニュース|日本将棋連盟


朝日新聞社

毎日新聞社


終盤から投了まで+インタビュー

豊島将之棋聖会見

棋譜並べ



これは、本当に羽生九段が初めて見られる可能性があるな・・・