文化財14件が被災 広島県内 | 中国新聞アルファ

まじか・・・


広島6市2町 三原では国重文

倒壊する前の米山寺宝篋印塔(広島県教委提供)
倒壊する前の米山寺宝篋印塔(広島県教委提供)

西日本豪雨で、広島県内の文化財のうち6市2町の14件が被災したことが10日、県教委による市町教委などへの調査で分かった。三原市では国重要文化財「米山寺宝篋印塔(ほうきょういんとう)」が土砂崩れで倒れた。担当の職員が道路の通行止めなどで文化財に近づけないケースもあり、県教委は、被害が今後、大幅に増えるとみている。

三原市のJR本郷駅から南西約2キロの米山寺には、市の礎を築いた小早川家の初代実平から17代隆景までの墓「宝篋印塔」20基が2列に並ぶ。そのうち高さ2・5メートルの1基が1956年、国重文に指定されている。

垣井賢祥住職(59)によると7日早朝、国重文1基を含む15基が土砂で倒されているのを見つけた。いずれも石を積み上げた構造で、使われていた石が周辺に散乱していたという。

三原城を築いた隆景の墓(県史跡)も土砂に埋もれたが、崩壊は免れた。垣井住職は「こんな土砂崩れは初めて。昨年の三原城築城450年事業で観光客が増えており、早く元の姿に戻せるようにしたい」と語った。

西日本豪雨による広島県内の文化財の被害
西日本豪雨による広島県内の文化財の被害

県教委によると、国重要伝統的建造物群保存地区である竹原市の町並み保存地区では約40棟が浸水。福山市では、国特別史跡「廉塾ならびに菅茶山旧宅」も水に漬かった。東広島市の国史跡「鏡山城跡」は遠くから土砂崩れを確認したが、道路が通行止めで近づけない状態が続いている。

県教委によると種類別の内訳は、国重要文化財1件▽国特別史跡1件▽国史跡4件▽国伝統的建造物群保存地区1件▽国登録有形文化財1件▽県重要文化財2件▽県史跡3件▽県天然記念物1件。市町別は、竹原市2件▽三原市3件▽福山市4件▽庄原市1件▽東広島市1件▽安芸高田市1件▽海田町1件▽北広島町1件―となっている。

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