毛髪の“もと”大量に作る技術を開発 理化学研究所

大量に毛髪増やす技術を開発 髪のもとを培養、実用化へ

ほぉ・・・


「脱毛症」などの治療に応用するため髪の毛を作り出す「毛包(もうほう)」という器官を人工的に大量に作る技術を理化学研究所などの研究グループが開発し、来月から動物で安全性を確かめる試験を始めることになりました。

薄毛などの脱毛症に悩む人は全国に2500万人以上いると推計されていますが、男性ホルモンをコントロールする薬の投与など治療法は限られていて、理化学研究所などでは毛髪を作り出す「毛包」と呼ばれる器官を再生医療の技術で作り移植する治療法の開発に取り組んでいます。

理化学研究所やベンチャー企業の研究グループが4日、会見を開き、ヒトの頭皮にある3種類の細胞を取り出して増やし、さらに専用の特殊な機械で3種類の細胞を一緒に培養することで、「毛包」を大量に作り出す技術の開発に成功したと発表しました。

グループによりますと、20日間ほどで髪の毛1万本に相当するおよそ5000の「毛包」を作り出せるとしています。

グループでは、7月から動物に移植して安全性を確かめる試験を始め、早ければ再来年(2020年)にも実用化したいとしています。

理化学研究所の辻孝チームリーダーは「これまでにない方法を実現し、患者さんたちの生活の質の改善に貢献したい」と話しています。

治療対象は「男性型脱毛症」

研究グループが将来的にまず治療の対象としたいとしているのは脱毛症のうち、「男性型脱毛症」と呼ばれる病気です。

この脱毛症は思春期以降に始まって生え際や頭頂部の毛が次第に細く、短くなって薄毛となるのが特徴です。脱毛症全体では全国に2500万人以上いますが、そのうち「男性型脱毛症」の患者はおよそ1800万人いるとされ、主に20代後半から30代にかけて症状が進みます。

これまでは原因となる男性ホルモンをコントロールする内服薬のほか、塗り薬などが治療の中心となっています。また脱毛症や薄毛治療への社会的なニーズは高く、薬以外にもかつらや植毛、それに育毛剤の開発など、その市場規模は2000億円に上るというデータもあります。

https://www.youtube.com/watch?v=0YjSAUYyCZY

情報源:毛髪の“もと”大量に作る技術を開発 理化学研究所 | NHKニュース


ヒトの頭皮から採取した細胞を培養してつくった毛包組織(球状部分)。上に伸びているのはナイロン糸で、移植後に毛穴が閉じるのを防ぎ、髪が生える方向に誘導する(理化学研究所提供)
ヒトの頭皮から採取した細胞を培養してつくった毛包組織(球状部分)。上に伸びているのはナイロン糸で、移植後に毛穴が閉じるのを防ぎ、髪が生える方向に誘導する(理化学研究所提供)

理化学研究所と医療ベンチャーのオーガンテクノロジーズ(本社・東京)は4日、男性の頭皮から採った髪の毛のもとになる細胞を培養し、大量に毛髪を増やす技術を開発したと発表した。髪の毛のない部分に移植すると再び毛が生えるという。来年にも男性型の脱毛症の人への臨床研究を始め、早ければ2020年に実用化を目指す。

理研の辻孝チームリーダーの研究グループが、開発してきた技術を発展させた。グループは2012年、ヒトの頭皮から採った細胞を培養し、毛包の細胞を作った。毛のないマウスの背中に移植すると、そこから毛が生えた。

今回は種類の違う三つの幹細胞を品質を保ちつつ効率良く作る機器を開発し、細胞を大量に増幅させることに成功した。この技術を使うと、移植後に毛髪が「再生」し、生え替わりのサイクルが持続するという。

7月から毛のないマウスの背中に移植して、アレルギー反応が起きないかや腫瘍(しゅよう)ができないかなど安全性を確認する。来年にも国内には約1800万人いるとされる男性型の脱毛症を対象に臨床研究を始める。

辻さんは「今回の成果で研究面の段階を越えた。毛髪の再生医療は社会的関心が高い分野だ。日本発の産業化を目指したい」と話した。(戸田政考)

情報源:大量に毛髪増やす技術を開発 髪のもとを培養、実用化へ(朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュース

情報源:大量に毛髪増やす技術を開発 髪のもとを培養、実用化へ:朝日新聞デジタル


男性型脱毛症の治療を目指し、毛髪を再生する技術の安全性確認試験を行うと説明する理化学研究所の辻孝チームリーダー=4日午後、東京都千代田区
男性型脱毛症の治療を目指し、毛髪を再生する技術の安全性確認試験を行うと説明する理化学研究所の辻孝チームリーダー=4日午後、東京都千代田区

毛髪を生み出す根元の器官「毛包」を体外で増やして移植する技術を開発した理化学研究所の辻孝チームリーダーらは4日、安全性を確認する動物実験を7月から行うと発表した。年内に終え、問題がなければ男性型脱毛症(AGA)を対象とする毛髪再生技術の臨床研究を大学病院で行う方針。

理研発ベンチャー企業「オーガンテクノロジーズ」(神戸市)の杉村泰宏社長は記者会見で、「当面は(健康保険適用外の)自由診療で2020年以降の実用化を目指したい」と話した。AGAで実用化できれば、女性型脱毛症や生まれつき毛髪が少ない病気の治療法開発に取り組むという。

AGAは後頭部に残った毛包の細胞を頭頂部などに移植する治療が行われているが、元の毛の密度を復元できない。辻リーダーらは、毛包を構成する3種類の細胞を実験容器で培養して再生し、1個の毛包を100個に増やす技術を開発。京セラ(京都市)と再生毛包の規格化や、自動大量生産に向けた技術開発を進めている。

動物実験は、人の細胞を移植しても免疫拒絶反応を起こさず、生まれつき毛が生えないマウスを使用。人の再生した毛包のもとを背中に移植し、毒性がなく腫瘍もできないことを確認する。

情報源:毛髪再生技術、安全性確認へ=男性型脱毛症、治療目指す―理研など(時事通信) – Yahoo!ニュース

情報源:毛髪再生技術、安全性確認へ=男性型脱毛症、治療目指す-理研など:時事ドットコム


人の頭皮から取り出した幹細胞を組み合わせて作った毛包組織。細い糸状のものは髪の毛が生える方向を誘導するナイロン糸(理化学研究所提供)
人の頭皮から取り出した幹細胞を組み合わせて作った毛包組織。細い糸状のものは髪の毛が生える方向を誘導するナイロン糸(理化学研究所提供)

人の髪の毛のもとになる毛包組織を培養して大量に増やす再生医療技術を開発したと理化学研究所などが4日、発表した。マウスに移植する実験で安全性が確認できれば、来年にも男性型の脱毛症の人を対象にした臨床研究を始める方針。

脱毛症は男性型や薬の副作用によるものなどに分類され、国内に約2500万人の患者がいる。薬の使用や後頭部の毛包を移し替える方法はあるが、薬はやめると効果が続かず、移し替えも生やせる毛の本数に限界があるといった課題がある。

理研の辻孝チームリーダーは「開発した方法は毛包の数を増やすのが特徴。わずかな毛包を使い、5千~1万本の髪の毛を生やせる」と話す。

辻氏らは、人の頭の皮膚から取り出した3種類の幹細胞を組み合わせ、毛包と同じ能力を持つと考えられる組織を作製することに成功。京セラと協力して機械を使って安定した品質で大量に増やす技術も開発した。

情報源:脱毛症の男性に朗報? 髪の毛のもとになる毛包を大量に培養 再生医療技術を開発 理化学研究所発表 – 産経ニュース



へぇ・・・