ザギトワ、秋田犬「マサル」は家で飼わない 世話はスケート連盟が | デイリー新潮

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アリーナ・ザギトワ
アリーナ・ザギトワ

週刊新潮 2018年5月3・10日号掲載

KGB上がりの筋骨隆々な大統領ならともかく、果たして華奢な姿の彼女に大型犬が飼えるのか心配だ。フィギュアスケートの女王、アリーナ・ザギトワ(15)。平昌五輪で金メダルを獲得したご褒美に秋田犬「マサル」が贈られることになったが、実は愛犬と一緒に暮らすわけではないという。いったい、ナゼ?

そもそもザギトワに秋田犬が贈呈されることになったきっかけは、ロシア・フィギュアスケート連盟のサイトに、彼女が秋田犬を欲しがっているという記事が載ったことだった。

「その記事をウチの会員が見つけ、“喜んでいただけるなら贈呈します”と書き込んだのです」

と語るのは、秋田犬保存会の会長で、代議士でもある遠藤敬氏。

「さらに、外務省を通じてロシア大使館経由で確認したところ、1週間ほどして本人が欲しがっているという正式な返事がきました」

4月5日、アイスショー出演のために来日していた彼女の元を訪ね、5頭の秋田犬の写真を見せたところ、

「彼女は15分ほど写真を見て、赤毛の犬を選びました。スケートをしている時とは違って、ニコッと笑って、本当に犬が好きなんだなと感じましたね。10日に1度は、その犬の動画を撮って送る約束をし、先日もエサを食べている動画を送ったほどです」(同)

雌犬なのに、気の早い彼女が“勝利”にちなんで「マサル」と名付けて話題にもなったが、5月3日に秋田県大館市で開かれる秋田犬の展覧会で、ようやくお披露目。6月上旬には彼女に引き渡される予定だという。

リンクの施設内

現在、トレーニングのため故郷のイジェフスクを離れ、モスクワの2DKのアパートで祖母と2人で暮らすザギトワ。すでに猫と2匹のチンチラを飼っているというが、彼女にマサルの飼育は可能なのか。

「決まった時間に食事や散歩をさせるという生活のリズムが守れれば、彼女のような少女でも秋田犬を飼うのに問題はありません。散歩も大型犬だからといって時間を掛けなければならないわけでもなく、柴犬でも秋田犬でも同じ。30分も歩けば大丈夫です」(同)

とはいえ、遠征などもある彼女の場合、とても規則正しくマサルの飼育が出来るとは思えないが、

「ロシアのフィギュアスケート連盟が全面的にマサルの面倒を見るそうです。自宅が手狭で飼えないのではという声もありましたが、犬舎は彼女が練習場として使うスケートリンクの施設内に作ると聞きました。所属クラブの子供やコーチにも可愛がってもらいたいと考えているようですから、犬にとっても良い育て方だと思います」(同)

3月に行われた世界選手権では、五輪後に身長が3センチ伸びた影響でバランスを崩し、まさかの成績不振に終わったザギトワ。“マサル”を飼うことで、スランプから復活し、再び勝利を飾る日は来るか?

「週刊新潮」2018年5月3・10日号 掲載

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