日本で一番有名な高校生

アッという間に七段になってしまった「藤井聡太君」の“悩み”とは? | デイリー新潮

ほぉ・・・


ついに七段である。今年(2018年)初めにはまだ四段だったのだから、半年も経たずに3度目の昇段を果たしたことになる藤井聡太七段(15)――。その人気ぶりに、今年2月には日本将棋連盟がチョコ手渡し自粛令を通達したほど……目下の悩みは、あまりに有名になりすぎて気軽に外に出られないことなんだとか。

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5月18日、第31期竜王戦5組ランキング戦準決勝で、船江恒平六段(31)との対局に勝ち、竜王戦4組に昇級を決めると同時に、同日付で昇段した藤井聡太七段である。15歳9カ月での七段昇段は、もちろん史上最年少だ。

いかに早い昇段なのか、師匠である杉本昌隆七段(49)が解説する。

「1年で二段上がる人はいますが、三段上がる人は私の知る限りいません。昔の飛び級みたいな形ではあったかもしれませんが、藤井七段はきちんとした昇段ですからね。私の場合、七段まで来るのに15年以上かかりました。これは遅くもなく、早くもなく、ごくごく平均的なレベルです。それを藤井七段はプロになってわずか1年半でここまで来たわけですから、比較のしようがないくらい早い――素直にすごい弟子だと思います」

とにかく藤井七段、最初から記録づくめであったことはご存知だろうが、もう一度振り返ってみよう。

サラリーマンなら部長クラスの15歳

●16年9月3日:中学2年(14歳2カ月)で四段昇進(10月1日付)=プロ入りを決め、最年少記録(“ひふみん”こと加藤一二三九段[78]が、1954年8月1日に14歳7カ月で四段昇段)を62年ぶりに更新。

●16年12月24日:公式戦初対局で62歳6カ月年上のひふみんと当たり、プロ棋士の公式戦では最多年齢差対決を制して、ひふみんの持っていた公式戦勝利の最年少記録を更新。以来、連勝を続け――。

●17年6月26日:29連勝! 神谷広志八段(57)が打ち立てた歴代最多連勝記録(28連勝)を30年ぶりに更新。

●17年11月21日:15歳4カ月で通算50勝を果たして史上最年少記録を更新。

●18年2月1日:五段に昇段。中学生での五段昇段は史上初となるも、ひふみんの持つ15歳3カ月(中学卒業後に記録)は更新できず。

●18年2月17日:朝日杯の準決勝で羽生善治竜王(47)を破り、決勝で広瀬章人八段(31)に勝ち、昇段規定により六段に昇進。五段昇進からわずか16日後のことで、もちろん最年少記録。

●18年5月18日:七段昇段!

「一般のサラリーマンに当てはめるなら、九段まである棋士のなかで、六段が課長クラス、七段は部長クラスといったところでしょうか」(師匠の杉本七段)

いろどり弁当は私が買いに行きました

とんでもない15歳なのである。こと将棋に関しては、向上心が旺盛でストイックでありながら、ニキビ跡も残るあどけない顔立ちで、受け答えは謙虚、将棋に集中しすぎるせいか忘れものが多いウッカリ屋さんだったりもして……ああもう堪らない! 一時は対局中に何を食べたのかまで、話題になったのは記憶に新しいが、ことほど左様に、世のお姉さまたちの母性本能をくすぐらずにはおかない存在となっているのだ。

大変失礼ながら中学校の同級生にモテモテだったとは思えないけれど、今年のバレンタインデーには彼のもとにチョコレートが殺到。それを察した日本将棋連盟が異例の“バレンタインデーチョコ手渡し自粛の令”を発したほどである。ちなみに昨年はひとつも届かなかったとか……。

であるから、目下の悩みはコンビニにも自由に行けないことと、師匠が打ち明けるのである。

「先日、私の名古屋の研究室で“勉強会”をしていたのですが、お昼ご飯は私が買いに行きました。彼が表に出るとどうしても注目を浴びてしまいますからね。え? 何を食べたか? “いろどり弁当”というお弁当で、9つくらいの仕切りに色々入っているものです。彼は食にこだわりはないのですが、好奇心があるタイプですから色々食べてみたいんでしょうね」(杉本七段)

自分の手料理を食べさせてあげたいと思うお姉さまも多いのでは――だが、あまりに近づくのは迷惑のようだ。

芸能人ではない

「今年(18年)3月24日に中日新聞主催の『名古屋城こども王位戦』に彼と私がゲストに呼ばれたんですが、その合間に名古屋城周辺を2人で歩いていたんです。すると、観光客がすごい勢いで寄ってきて、あっという間に20~30人に囲まれてしまったんです。私が目を離したスキに、彼と私の間に入り込んで記念写真を撮ろうとする人がいたりで、彼も随分困惑していましたね。人気があるのは私にとっても嬉しいのですが、棋士は芸能人ではないので、集中力を削ぐことにならないか心配でもあります。一時は私も、変装グッズをプレゼントしようかとも思ったんですが、そういうのを好むタイプでもないのでやめました。ですから、観光地では伏し目がちで目立たないようにしようと……」

師匠のおっしゃる通り、藤井七段はアイドルを目指したわけでもないのだから、過剰に騒がれるのは、決して本意ではないだろう。将棋さえやっていなければ、高校1年生になったばかり、その昔ならバイクでも盗もうかという15歳の男の子である。コンビニにすら気軽に寄れないのは辛いだろう。師匠が続ける。

「この間は2人で晩御飯に行ったんですけどね。私も初めてのレストランでしたが、お客さんも少なくて快適でした。人の目が気になる彼のことですから、気に入ってくれたと思いますよ。え? 何を食べたか? 彼はハンバーグでしたね。オーダーの方が彼に気づいて、唐揚げをサービスされてましたけど……。まあ慣れるしかないのかもしれません。羽生竜王もおひとりで行動されていますからね」

藤井七段はこのまま竜王戦を勝ち進めば、ラスボスとして立ちはだかるのがタイトルホルダーの羽生竜王である。10月~12月にかけて行われる7番勝負で、もし竜王を倒すことが出来れば、16歳での8段昇段が待っている。むろん史上最年少である。

週刊新潮WEB取材班

2018年5月26日 掲載

情報源:アッという間に七段になってしまった「藤井聡太君」の“悩み”とは?(デイリー新潮) – Yahoo!ニュース

情報源:アッという間に七段になってしまった「藤井聡太君」の“悩み”とは? | デイリー新潮


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