砂地から体を出して揺れる姿が特徴のチンアナゴ 新種見つかる

砂地から体を出して揺れる姿が特徴のチンアナゴ 新種見つかる

ふむ・・・


アナゴの仲間で砂地から体を出して揺れる姿が特徴のチンアナゴの新種が、鹿児島県瀬戸内町の海峡で見つかったと、鹿児島大学の研究者などで作る研究グループが発表しました。一般のチンアナゴより30センチほど大きく「ニゲミズチンアナゴ」と名付けられました。

発表したのは、鹿児島大学国際島嶼教育研究センター奄美分室の藤井琢磨特任助教などの研究グループで、今月発行されたニュージーランドの学術誌に新種のチンアナゴの詳細を掲載しました。

このチンアナゴは、おととし、奄美大島と加計呂麻島の間にある大島海峡の海底で見つかり、藤井特任助教などが調べたところ、体長はおよそ70センチと、一般のチンアナゴより30センチほど大きく、ひれの位置や骨の形も異なっているということです。

また、ほかのチンアナゴにはない白い半円状の模様がえらぶたにあるのも特徴で、警戒心が強く、近づくと素早く巣穴に逃げ込んで見えなくなる様子が、しんきろうの一種の「逃げ水」に似ているとして「ニゲミズチンアナゴ」と名付けたということです。

藤井特任助教は「新種が発見されたことは奄美の海の豊かさを示している。まだ知られていない海の生き物が発見される可能性があり、研究を進めていきたい」と話しています。

情報源:砂地から体を出して揺れる姿が特徴のチンアナゴ 新種見つかる | NHKニュース


新種のチンアナゴ見つかる
新種のチンアナゴ見つかる

あたたかい海の砂地に生息し、水族館でも人気者となっているチンアナゴ。
この新種が鹿児島県瀬戸内町の大島海峡で見つかり、「ニゲミズチンアナゴ」と名付けられました。

新種のチンアナゴは鹿児島大学国際島嶼教育研究センター奄美分室の藤井琢磨特任助教が、おととし(平成28年)奄美大島と加計呂麻島の間にある大島海峡の海底で発見したものです。

鹿児島大学によりますとチンアナゴの仲間は世界で17種類が確認されています。

これらの体長はそれぞれ40センチほどですが、新種はおよそ70センチもあり、ひれの位置や骨の形状も違っていました。

また、新種は一般的なチンアナゴにはない白い半円状の斑紋が顔のえらぶたといわれる部分にあります。

新種のチンアナゴは警戒心が強く、ふだんは海底の巣穴から体を揺らしながら姿を見せるものの、近づくと素早く巣穴に逃げ込みます。

この様子がしんきろうの一種の「逃げ水」に似ていることから「ニゲミズチンアナゴ」と名付けられました。

藤井特任助教は「新種が発見されることは奄美の海の豊かさを示しています。まだ新しい生き物が発見される可能性があるので研究を進めていきたい」と話しています。

情報源:新種のチンアナゴ見つかる|NHK 鹿児島県のニュース


新種として発表された「ニゲミズチンアナゴ」(台湾国立海洋生物博物館の小枝圭太研究員撮影)
新種として発表された「ニゲミズチンアナゴ」(台湾国立海洋生物博物館の小枝圭太研究員撮影)

鹿児島県・奄美大島と加計呂麻島の間の大島海峡で、チンアナゴの新種が見つかり、研究者のグループが国際的な学術誌に8日付で発表した。近づくと姿を消すことから「ニゲミズチンアナゴ」と命名。奄美大島近海で魚類の新種が発見されたのは、平成24年のアマミホシゾラフグ以来という。

新種として発表された「ニゲミズチンアナゴ」(台湾国立海洋生物博物館の小枝圭太研究員撮影)
新種として発表された「ニゲミズチンアナゴ」(台湾国立海洋生物博物館の小枝圭太研究員撮影)

発表者の一人で鹿児島大学国際島嶼教育研究センター奄美分室の藤井琢磨特任助教が28年1月に大島海峡の水深30メートル以上の砂泥地で初めて発見、撮影した。その後20回以上通い続けたが、近づくと穴の中に逃げ込み、ようやく採取できたのは「チンアナゴの日」とされる同年11月11日だった。

 新種として発表された「ニゲミズチンアナゴ」(台湾国立海洋生物博物館の小枝圭太研究員撮影)
新種として発表された「ニゲミズチンアナゴ」(台湾国立海洋生物博物館の小枝圭太研究員撮影)

採取したチンアナゴは体長70センチ余り。体中に散らばった薄茶色の水玉模様と、えらぶたの上に一対の大きな半円状の斑紋があるのが特徴だ。

藤井特任助教は「奄美大島近海には面白い種がまだまだいる。さらに発見したい」と話す。

鹿児島大の藤井琢磨特任助教が撮影した「ニゲミズチンアナゴ」の群れ=2016年1月、鹿児島県の大島海峡(同氏提供)
鹿児島大の藤井琢磨特任助教が撮影した「ニゲミズチンアナゴ」の群れ=2016年1月、鹿児島県の大島海峡(同氏提供)

情報源:奄美大島でチンアナゴ新種 研究者グループが発表 – 産経ニュース


新種記載されたニゲミズチンアナゴの頭部拡大写真と全体写真(小枝圭太さん提供写真)
新種記載されたニゲミズチンアナゴの頭部拡大写真と全体写真(小枝圭太さん提供写真)
海底の巣穴から体を出して頭をもたげる様子(藤井琢磨さん提供写真)
海底の巣穴から体を出して頭をもたげる様子(藤井琢磨さん提供写真)

鹿大島嶼研・藤井特任助教が共同報告

大島海峡「環境が豊かで多様性高い」

鹿児島大学国際島嶼教育研究センター奄美分室(以下、島嶼研)の海洋生物分類学を研究分野とする藤井琢磨特任助教(31)は9日、奄美大島沿岸で発見されたチンアナゴの仲間が共同研究で新種と判明し、和名「ニゲミズチンアナゴ」と名付けたことなどを学会誌に掲載したと発表した。藤井さんは奄美大島からの新種は2012年のアマミホシゾラフグに続くものとし、さらなる研究活動で今後も発見が期待されるとしている。

島嶼研の藤井さんは、共同研究者の台湾国立海洋生物博物館・小枝圭太研究員と鹿児島大学総合研究博物館・本村浩之教授らとの調査で2016年11月、大島海峡の内湾砂泥底から新種のチンアナゴ属の魚類を発見し1個体の標本資料採集に成功した。

この標本を基に新種記載論文にまとめ、18年5月8日発行の国際的学術誌『Zootaxa』にて新種のチンアナゴ属魚類「ニゲミズチンナナゴ(和名)、学名heteroconger fugax Koeda,Fujii&Motomura,2018」と名付けたことなどを発表した。

チンアナゴ属は、温暖な海域を中心に世界中の砂泥底に生息する細長い身体の魚類。世界で17種が知られていて、砂底から身体を出して頭をもたげユラユラとプランクトンなどを待つチンアナゴの姿はダイバーや水族館の人気者になっているという。

今回新種記載となったニゲミズチンアナゴは、体中に散らばった薄茶色の水玉模様と、えらぶたの上に一対の大きな白色の斑紋を持つことが大きな特徴。延べ20回におよぶ生態観察から性質は非常に神経質でシャイで、普段は海底の巣穴の奥に引きこもっているとした。
海底から頭をもたげる姿を観察できたのは2回のみ。藤井さんは「遠くにユラユラ揺れている姿は視認できたが、近づくと蜃気楼=しんきろう=の一種である逃げ水のように姿を消してしまうため、標準和名をニゲミズチンアナゴと名付けた」と説明した。

新種の標本が得られているのは大島海峡内湾の1個体のみだが、ダイバーや研究者が世界各地で撮り集めたチンアナゴの仲間の生態写真の調査から沖縄県宮古島諸島、フィリピン、インドネシアなどアジア太平洋に分布する可能性があるという。藤井さんは、「今回の発見は、12年に新種記載されたアマミホシゾラフグに続く奄美大島からの魚類のシンボリックな発見。大島海峡が内湾域から外洋域まで環境が豊富なため、多様性が高いことを示すものだろう。今後もさらなる研究で奄美の海から、面白い生き物がまだまだ発見されることが期待される」と語った。

情報源:新種のチンアナゴ発見 – 奄美新聞



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