【勝負師たちの系譜】夢かなえた2人の元奨励会員 退会後に試験で直接プロ棋士に (1/2ページ) – zakzak

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【勝負師たちの系譜】

現役棋士で奨励会からでなく、試験で直接プロになった棋士が2人いる。瀬川晶司五段と、今泉健司四段である。

2人とも元奨励会員で、三段リーグを戦ったが26歳までに四段になれず、一旦奨励会を去った。

瀬川はそれから大学に行き、NECの関連会社に入った。しかしアマとなって全国大会に出場し、優勝者に与えられるプロ棋戦の出場で、抜群の成績を挙げた。特に銀河戦では予選を抜け、本戦のベスト8まで進んだのである。

当時はプロに復帰する制度はなく、本人も「優勝したらプロになれないかな」という程度だったと聞く。

しかしプロに17勝6敗の成績を見て、棋士の中にも応援団が大勢現れた。そして当時の日本将棋連盟の米長邦雄会長は、瀬川アマにプロと6局指し、3勝3敗ならフリークラスの四段になれるという、プロ編入試験を行うことを決断したのだった。

瀬川は初戦の佐藤天彦三段(当時、現名人)に敗れたものの、後は第5戦までに3勝し、奨励会退会後10年で、プロ入りを果たした。

これをきっかけに、年齢に関係なくプロ入りできる制度ができた。

今泉は三段リーグの9期目に、最終局を勝てば昇段というチャンスを中尾敏之三段(当時)に敗れ、中尾はそのまま昇段。今泉は11期やって、年齢制限で退会した。

その4年後、アマ竜王戦で活躍した今泉は、竜王戦に出場したが、相手は因縁の中尾四段(当時)だった。

とは言え今泉の情熱は衰えず、新設されたアマの全国大会優勝者として、三段リーグの編入試験を受けて合格し、再度三段リーグに入った。

しかしこれも、最長4期の間に昇段できず、再度退会。それでも諦めずに公式戦の勝ち星を集めて資格を得、瀬川と同じ四段の編入試験でプロ入りを果たしたのだった。

奨励会を退会して、15年の月日が流れていた。

三段リーグでその時勝った中尾は今年引退し、今泉の棋士人生はこれから。運命とは皮肉なものである。

■青野照市(あおの・てるいち) 1953年1月31日、静岡県焼津市生まれ。68年に4級で故廣津久雄九段門下に入る。74年に四段に昇段し、プロ棋士となる。94年に九段。A級通算11期。これまでに勝率第一位賞や連勝賞、升田幸三賞を獲得。将棋の国際普及にも努め、2011年に外務大臣表彰を受けた。13年から17年2月まで、日本将棋連盟専務理事を務めた。

情報源:夢かなえた2人の元奨励会員 退会後に試験で直接プロ棋士に(夕刊フジ) – Yahoo!ニュース

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