News Up 1人の観光客が感染広げたか ワクチン接種を | NHKニュース

ふむ・・・


その外国人観光客は発熱して3日後、多くの人でごった返す繁華街を歩いていました。この観光客と接触したとみられる、少なくとも7人が、その後「はしか」を発症。沖縄県内では8日時点で、「はしか」の感染者が34人、感染拡大が止まりません。沖縄では平成10年から13年まで流行した際に、9人の子どもが犠牲になっていて、関係者が「はしかゼロ」に向けた取り組みを続ける中で起きた、今回の感染拡大。感染はどのように広がり、私たちは何に気をつければいいのでしょうか。(沖縄放送局記者 小島萌衣、福岡放送局記者 米山奈々美、ネットワーク報道部記者 後藤岳彦 玉木香代子)

3日間にわたり沖縄本島内を移動

沖縄県内で、なぜ、はしかの感染が拡大したのか。

沖縄県によりますと、先月20日、台湾から沖縄を観光で訪れた30代の男性がはしかに感染していることが確認されました。

沖縄県による男性の行動歴です。

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同じ商業施設にいた人が7人も

その後、那覇市や糸満市、名護市などに住む、0歳から50代までの幅広い年齢層で、はしかの感染が確認され、感染者は8日時点で34人に上っています。

このうち7人は、男性と同じホテルの宿泊客や男性が利用した飲食店の店員などで、男性と接触した可能性が高いということです。

またはっきりと接触が確認できていないものの、男性が訪れた同じ日に、那覇市の新都心にある大型商業施設を訪れた人も7人います。

県は、流行の兆しが見られるとして、はしかの発生状況が県独自の基準で最高レベルの「レベル3」に該当すると発表し、注意を呼びかけています。

「はしか」とは

「はしか」はウイルスによって引き起こされる感染症で「麻疹(ましん)」とも呼ばれます。感染するとおよそ10日後に発熱やせき、鼻水などかぜのような症状が見られたあと、39度以上の高熱が出て、顔や体に発疹が現れます。

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はしかにかかった赤ちゃん

患者の3割が肺炎や中耳炎など、合併症を引き起こすとされています。また、1000人に1人が脳炎を起こすとされ、後遺症が残り、死に至ることもあります。

「はしか」の最大の特徴は感染力が非常に強いことです。空気感染するので、免疫がなければ、職場や電車の中などの同じ空間にいるだけで、感染することがあるのです。

現在は2回の予防接種

感染拡大を防ぐ手立てはないのか。厚生労働省によりますと、はしかの予防としては、ワクチン接種が最も有効な方法で、定期予防の接種対象者が決まっています。

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第1期が生後12か月以上24か月未満、つまり1歳の子どもで、第2期が小学校就学前の1年間にある子ども、つまり、保育園などの年長にあたる子どもです。1歳のころの接種の効果がなくなりはじめる6歳に再び受けさせて、免疫をつけるという仕組みです。

予防接種受けていない世代も

現在は2回となっている「はしか」の定期予防接種ですが、予防接種を受けていない世代がいます。昭和52年以前に生まれた人たちです。自然に「はしか」に感染する人がいた世代ですが、免疫がある人と免疫がない人がいます。

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また昭和52年から平成2年以前に生まれた人は定期予防接種の対象になっていましたが、1回のみの接種のため、免疫が十分でない可能性があるということです。

2回の予防接種となったのは、平成3年以降に生まれた人たち。つまり、ことしの年齢でみると、おおむね1歳から27歳までは、はしかの予防接種を2回、おおむね28歳から41歳は予防接種を1回だけ受けた人が多く、42歳以上の年代はワクチン接種を受けていない人が多いということになります。

感染広がる背景は

はしかの感染が広がっている背景には何があるのか。沖縄県豊見城市にある「ぐしこどもクリニック」の小児科医、具志一男さんは、予防接種の時期が背景にあるのではないかと指摘しています。

具志さんによりますと、感染者34人のうち、2回のワクチン接種をしていた人は2人にとどまり、それ以外の人は、一度も接種していないか、1回の接種のみ、あるいは接種したかどうか分からない人だということです。

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今回「はしか」にかかった人は40代以下の人が多く、昭和52年から平成2年以前に生まれた、予防接種を1回しか受けていない世代が「はしか」への免疫が落ち、感染している可能性があると指摘しています。2回受けたにもかかわらず、感染した人がいることについて、具志さんは、免疫が落ちて感染することもあるが、重症化を防ぐことができるとしています。

沖縄では子ども9人犠牲になったことも

実は、沖縄県内では平成10年から13年にかけて「はしか」が流行し、乳幼児合わせて9人が死亡したことがありました。

このため、沖縄県や医療関係者などが「はしか」撲滅を目指して「はしか“0”プロジェクト」という予防活動の普及を進めています。

このプロジェクトの委員長を務める具志さんは「1回目の定期予防接種を受ける前の0歳児の感染が特に注意が必要だ。国内で感染者が出るケースのほとんどが、海外で感染した人が国内に持ち込んだケースで、今後も多くの旅行者が海外から訪れることを考えると早急な対策が必要だ」と話しています。

旅行前に確認を、2回のワクチン接種

これから夏にかけてますます増える外国人旅行者。一方、海外旅行をする人も増えます。大型連休も近づいています。今後の対策について、感染予防に詳しい、国立国際医療研究センターの国際感染症対策室の医長、忽那賢志さんに話を聞きました。

対策室では、外国人にわかるように疑わしい症状が出た場合、人混みに出て、多くの人と接触するのを避け、直ちに保健所に電話で連絡するよう、英語や中国語だけでなく、ベトナム語など多言語で呼びかけています。

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また、日本人に向けても、今の沖縄も含めて、はしかが流行している地域に足を運ぶ場合には、子どもだけでなく大人も含めて、2回のワクチン接種を受けているかどうか母子手帳などで確認するよう呼びかけています。

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命に関わる事態避けるためワクチン接種を

厚生労働省は去年から、海外に出張や旅行で出かける人向けに、かつての人気アニメとコラボレーションして「麻しんがゼロ」を合い言葉に、ワクチン接種などを呼びかけています。

命に関わる事態避けるためワクチン接種を
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国際感染症対策室の医長の忽那賢志さんは、「はしかはワクチン接種が有効な病気でもあるので、これ以上の流行を食い止め、命にかかわる事態を避けるためにも、ワクチン接種がまだの人は、大型連休の前に受けてほしい」と話しています。はしかの感染力はインフルエンザ以上です。感染した旅行客が日本を訪れるリスクがある一方、海外旅行で感染するリスクもある中、自分が予防接種を受けたことがあるのかないのかよく調べて、きちんと対策を取りたいものです。

情報源:News Up 1人の観光客が感染広げたか ワクチン接種を | NHKニュース


県地域保健課は11日、新たに男女3人の麻疹(はしか)の感染を確認したと発表した。県内で4年ぶりのはしか患者が3月下旬に確認されて以降、患者は計38人となった。

新たに判明した3人は、南部管内の3歳女児、中部管内の20代の男性、名護市の0歳男児で、詳しい行動歴や感染源は調査中。

3月下旬に初めて感染が確認されてから10日までに、107人の検査が行われた。10日は8人検査し、3人がはしかにかかっているとの結果が出た。【琉球新報電子版】

情報源:新たに3人の感染確認 はしか患者38人に(琉球新報) – Yahoo!ニュース

情報源:新たに3人の感染確認 はしか患者38人に – 琉球新報 – 沖縄の新聞、地域のニュース


観光産業従事者へのワクチン接種を呼び掛ける県の文書
観光産業従事者へのワクチン接種を呼び掛ける県の文書

はしか感染者35人のうち少なくとも8人が観光・接客業従事者だったことを受け、観光業界に懸念が広がっている。最初の感染者である台湾人旅行客が沖縄県内の観光地を巡っていたことから、接触した観光関係者が感染するケースが相次いだ。業界からは、はしかの感染が広がり続ければ「風評被害で観光業に影響が出かねない」との懸念の声が上がる。県文化観光スポーツ部は10日、関係団体に観光客への注意喚起や従業員のワクチン接種を呼び掛ける文書を発送した。

県によると、台湾人旅行客と接触があった人のうち、中部の飲食店に勤務する男性などへの感染が確認されている。10日には那覇市内の商業施設に勤務する男性への三次感染とみられる事案も発覚した。

県や業界は観光客への感染が進めば好調な沖縄観光に悪影響も与えかねないと危機感を募らせる。県が発送した文書でははしかの症状や対応できる医療機関を日本語、英語、中国語、韓国語で案内している。

県観光振興課は「はしかが流行する中、訪日外国人客にもはしかの危険性を注意喚起する必要があると判断した。医療機関の受診方法など、はしかの正しい情報を伝えたい」と語った。

観光関連従事者への感染の広まりを受け、沖縄観光コンベンションビューローは沖縄コンベンションセンターや旧海軍司令部壕など所管する4施設の職員に対し、体調不良を感じればすぐに医療機関にかかるよう呼び掛けている。翁長由佳企画・施設事業部長は「風評被害が出れば観光全体の打撃となる。風邪かなと思ったら、自己判断せず検査してほしい」と早めの受診を訴えた。

県ホテル旅館生活衛生同業組合の宮里一郎理事長は「観光客が安心安全に過ごす環境は美しい海を守ることやテロが起きないことと同じくらい大事なことだ。対策を考えていきたい」と話し、状況を見ながら今月中旬に開かれる定例会議で話し合う考えを示した。

情報源:はしか「風評被害出かねない」 沖縄県、ワクチン接種呼び掛け(琉球新報) – Yahoo!ニュース

情報源:はしか「風評被害出かねない」 沖縄県、ワクチン接種呼び掛け – 琉球新報 – 沖縄の新聞、地域のニュース


県地域保健課は10日、新たに那覇市に住む30代男性の麻疹(はしか)感染を確認したと発表した。県内で4年ぶりのはしか患者が3月下旬に確認されて以降、患者は計35人となった。

男性は那覇市の商業施設に勤務しており、同じ施設内で働いている人から感染した疑いがある。

また同課は、8日に発表した宜野湾市の3歳女児と小学生の男児が、きょうだいであることも明らかにした。2人は、3月下旬に発症した別のきょうだいから感染した可能性が高いという。【琉球新報電子版】

情報源:はしか患者35人に 30代男性、職場で感染(琉球新報) – Yahoo!ニュース

情報源:はしか患者35人に 30代男性、職場で感染の疑い – 琉球新報 – 沖縄の新聞、地域のニュース


予防接種の効果について説明する玉井修院長=9日、那覇市の曙クリニック
予防接種の効果について説明する玉井修院長=9日、那覇市の曙クリニック

沖縄県内で相次いで感染が確認されている麻疹(はしか)は、強い毒性を持ち、かかると抗ウイルス薬はない。予防接種が有効といわれ、医療機関にはワクチン接種に訪れる人が急増している。乳幼児だけでなく、子どもを持つ親の姿もあるが、妊娠中など接種できないケースがあるといい、医療現場からは「混乱を避けるためにも、自分が接種できる状態か確認してほしい」との声が上がっている。

「やっぱり受けません」。那覇市の曙クリニックでは4月、予防接種に訪れた女性が問診票を記入後、そのまま帰った。妊娠中や、妊娠の可能性がある場合は接種できない。さらに、接種後2カ月は避妊の必要がある。せっかく足を運んだにもかかわらず、接種できず帰る人もいたという。

予防接種を受けたかどうか分からず、抗体検査を希望する人も。ただ、検査は自費で、結果が出るまでに10日ほどかかる。さらに、ワクチンを打っても抗体ができるまで2週間ほどを要する。

県内の複数の医療機関によると、今のところはしかと風疹の混合ワクチン(MRワクチン)は安定して供給されているという。曙クリニックの玉井修院長(54)は「収束に向け、今が大切な時期。幼い子どもがいる親や、観光関係のような不特定多数と接する職業の人は早めに打ってほしい」と強調する。

琉球新報は、感染が広がる麻疹(はしか)の情報をまとめた特集ページを設けました。これまで報じた記事を中心に、Q&Aや接種状況をチェックできるコンテンツも掲載しています。QRコードを読み取るか、https://ryukyushimpo.jp/special/entry-696042.htmlへアクセスしてください。

情報源:はしか、予防接種できるか確認を 医療機関 希望者急増で要望(琉球新報) – Yahoo!ニュース

情報源:はしか、予防接種できるか確認を 医療機関 希望者急増で要望 – 琉球新報 – 沖縄の新聞、地域のニュース


はしかに関する新聞記事などを張り出した掲示板=9日、那覇市安謝のあじゃ保育園
はしかに関する新聞記事などを張り出した掲示板=9日、那覇市安謝のあじゃ保育園

沖縄県地域保健課は9日、新たに1人の麻疹(はしか)感染を確認したと発表した。県内で4年ぶりのはしか患者が3月下旬に確認されて以降、患者は計34人となった。県内の多くの小中学校が9日に始業式を終え、学校生活が本格化する。県教育委員会などは学校での感染を防ごうと警戒を強めている。

新たに確認されたのは、那覇市に住む6歳の女児で、予防接種歴がない。女児の親もはしかにかかっており、県は家族間で感染した疑いがあるとみている。県によると、8日ははしかの可能性がある10人を検査し、このうち1人の感染が判明した。

那覇市教育委員会は、各校に感染拡大を防止するための注意喚起を出した。特に登校時の児童や生徒の健康状態を確認することや、発熱が確認された場合に備え、待機できる別室を用意することなどを強く求めた。入学式の会場にもポスターを掲示し、感染拡大を防ぐため周知を図るよう促した。

県教委では、感染拡大を受けてこれまでに2度、市町村教委などに感染予防や発生時の対応を記した文書を配布した。

県は、定期予防接種前の6カ月~1歳未満の乳児へのワクチン接種費用について、市町村が負担する場合、県も半額ほどを補助すると決めている。宮古島市は9日、県の補助を利用し、6カ月~1歳未満の乳児への予防接種を全額公費負担すると発表した。

情報源:新学期 はしか警戒強化 沖縄県教育委員会、各校に注意喚起 感染34人(琉球新報) – Yahoo!ニュース

情報源:新学期 はしか警戒強化 沖縄県教育委員会、各校に注意喚起 感染34人 – 琉球新報 – 沖縄の新聞、地域のニュース


1977(昭和52)年以前に生まれた人は、子どもの頃にワクチン定期接種が行われていませんでしたが、これまでに自然にはしかにかかっている可能性が高いです。免疫を持っていると考えられるので、ワクチン接種の必要性は低いと言えます。

はしかワクチンは1978年10月から定期接種となり、子どもを対象に接種が進められてきましたが、当初は1回だけの接種とされていました。しかし、実は1回接種では免疫が十分につかないことが分かってきました。

1977(昭和52)年から1990(平成2)年に生まれた人は、定期接種1回時代に子どもだった人たちで、免疫が低い可能性があります。低い場合は、修飾麻しんといって、本人は比較的軽い症状で済みますが、周囲に感染させてしまう恐れがあるので、2回接種が必要です。厚労省や県は学校、保育施設関係者、医療従事者、家族に妊婦がいる人など、かかると重症化する人と接する機会の多い人は2度目の接種が必要としています。妊婦や妊娠の可能性がある人はワクチン接種できません。

1991(平成3)年以降に生まれた人のうち、現在1歳児は1期定期接種、2012(平成24)年4月2日~13(平成25)年4月1日生まれは2期定期接種の対象者です。特に沖縄県内は2期の接種率が低くなっていますので、県は早めの接種を呼びかけています。

予防接種実施医療機関は沖縄県医師会HPへ

定期接種対象年齢を過ぎた場合でも、市町村によっては行政措置として無料で接種を受けられる場合もあります。たとえば、那覇市は2歳以上で2期対象年度前日までの人と小学校1年生から小学校6年生までで2期未接種の人は無料で接種できます。お住まいの市町村にお問い合わせください。

情報源:ワクチン接種必要かチェック! – 琉球新報 – 沖縄の新聞、地域のニュース



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