不法移民を取り締まる国家機関「ICE」がFacebookのユーザーデータを利用している – GIGAZINE

へぇ・・・


by Samantha Steele

Facebookは5000万人にも及ぶ個人情報を不正利用され、マーク・ザッカーバーグCEOはその後の対応に苦慮していることが報じられている中、アメリカ合衆国の不法移民追放活動を行う機関であるICE(移民・関税執行局)が、Facebookのユーザーデータを利用していることが明らかになっています。

ICE Uses Facebook Data to Find and Track Immigrants, Internal Emails Show
https://theintercept.com/2018/03/26/facebook-data-ice-immigration/

トランプ大統領誕生に関わったとされるデータ解析企業のCambridge Analytica(ケンブリッジ・アナリティカ)の他にも、より効果的にFacebookのデータを利用可能な機関の存在が指摘されています。トランプ氏が推し進める「不法移民大量追放プログラム」を担当するICEは、Facebookのバックエンドデータを利用して移民の位置特定や追跡を行っていました。

政府による体制を監視する目的で設立されたメディアThe Interceptの発表によれば、2017年2月~3月にかけて複数のICE捜査官がニューメキシコ州の刑事らと連絡を取り合い、ターゲットの不法移民に関する情報を探っていました。最終的に彼らはバックエンドのFacebookデータを入手し、アカウントにアクセスしたときのログとIPアドレスを照合。その結果をFacebookに送信して、対象人物の電話番号と一定期間内にアカウントにログインした際の位置情報を要求していたとのこと。

法執行機関が銀行や電話、インターネットの記録を捜査に利用することは知られていましたが、SNSのデータをどれほどの頻度で使用しているかはあまり知られていませんでした。The Interceptが公開したICE捜査官たちの電子メールには、各捜査官が「プロバイダのIPアドレスとデータを照合する」「電話会社に情報を請求する召喚状を送った」といった生々しいやり取りに加え、ICEの他に諜報機関や軍事機関との取引があるビッグデータ分析会社Palantir Technologiesからのデータ提供をうかがわせるものもあります。

by DoD Inspector General

移民法務リソースセンターの弁護士であるレイチェル・プランディニ氏は、「ICEの捜査機関がFacebookのバックエンドデータを取得していると聞いたことはありませんが、個人がFacebookにアップしている写真やテキストをもとに、『この移民はギャングの一員である』と主張する証拠にしている場合はあります」と述べています。具体的には、対象の移民と共に写真に映っている人物がギャングであると主張したり、ギャングのハンドサインをしている点などを、移民を追放する根拠にしているそうです。

ICEの広報であるマシュー・ボーク氏は、「ICEの捜査官がどのように犯罪捜査を行っているのかについて、コメントすることはできません。しかし違法にデータを取得している事実は全くなく、全ての連邦法執行機関と同様に確立された手続きにもとづき、合法的な裁判所命令によってデータを入手しています。また、誰でも見ることが可能なオープンソースの情報についても、捜査に利用することはあります」とThe Interceptに対して語っています。

Facebookの報告書によると、2017年1月~2017年6月の半年間だけで、Facebookは合計5万2280人のユーザーに関する3万2716件のデータ公開要求を受けています。データ公開要求のうち、57%が対象となるユーザーに対する告知を禁止する合法的な命令を伴い、Facebookは要求の85%に応じてデータを引き渡していたとのこと。

by Adán Sánchez de Pedro

アメリカ自由人権協会に所属する弁護士のネーサン・ウェスラー氏は、「裁判所による召喚状は、ICEやその他法執行機関にとって非常に簡単に発行することが可能です。裁判官によるストップがかかることはほぼなく、規定されたフォームに現時点で判明しているターゲットの情報と、新たに欲しい情報を書き込むだけでいいのです」と述べており、ICEがFacebookを初めとするSNSのバックエンドデータにアクセスすることは容易だとしています。

情報源:不法移民を取り締まる国家機関「ICE」がFacebookのユーザーデータを利用している – GIGAZINE


はぁ・・・