“1000通の激励の手紙” 35歳 胃ガンからの復活へ

News Up “1000通の激励の手紙” 35歳 胃ガンからの復活へ | NHKニュース

ふむ・・・


プロ野球の担当記者が“イチオシ”の選手をお伝えするシリーズ。2回目は、セ・リーグ3連覇と34年ぶりの日本一を目指す広島。イチオシは、ガンからの復活を目指す赤松真人選手です。家族の支え、ファンからの応援を力に変えてはい上がろうとしています。

主力ではない しかし欠かせない

“1000通の激励の手紙” 35歳 胃ガンからの復活へ
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赤松選手の持ち味は俊足と守備力の高さです。2010年には本拠地のマツダスタジアムで、フェンスによじ登ってホームラン性の打球をキャッチしました。

広島が25年ぶりのリーグ優勝を果たしたおととし、終盤の勝負どころで代走、守備固めとして出場し、数字以上の存在感を見せました。いぶし銀のプレーヤーとして広島に欠かせない選手になっていました。

“1000通の激励の手紙” 35歳 胃ガンからの復活へ
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まさかの胃ガン

しかし、リーグ優勝の歓喜の瞬間を味わった平成28年のシーズンオフどん底に落とされました。

おととし12月、赤松選手は妻に誘われて初めて受診した人間ドックで、まさかの胃ガンが発覚。「自覚症状がなかったので、信じられなかった」と当時を振り返ります。

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すぐに手術で胃の半分を切除。ところが、今度は、リンパ節への転移が見つかります。このままでは5年後の生存率が50%程度と告知され、半年間の抗ガン剤治療を受けました。

副作用で高熱や体のだるさが続き、体重は10キロ近く減少。「ガンがわかったときよりもしんどかった」と言います。

体が資本 なのに食事量が激減

ガンを患ったことで、昨シーズンはすべてを棒に振った赤松選手。しかも長期の闘病生活で筋力も落ちてしまい、プロ野球選手として闘える体づくりから始めなくてはなりません。

復活に向けて支えになっているのは、妻の寛子さんです。胃を半分切除したことで消化機能が落ちているため、食事には一番気を配っているそうです。

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少しでも胃に負担がかからないよう、豆腐なら「木綿」ではなく、柔らかい食感の「絹」を選んでいます。赤松選手の自宅での様子を取材した1月下旬も、夕食の1品として豆腐料理が出ていました。

寛子さんが工夫を重ねる食生活。それでも、食べられる量はなかなか増えていかないそうです。寛子さんが「小学生の長男の方が多く食べるかもしれない」と言うほど。赤松選手の茶碗は子ども用と同じくらいの大きさで、おかわりもしませんでした。

“焼肉20人前、すし100貫をペロリ”といった大食いのエピソードが数多くあるプロ野球界ですが、対照的な食事量です。このままでキャンプを乗り切れるのだろうかと取材をしながら正直不安に思ってしまいました。

そうした中で赤松選手に力を与えているのがファンの存在です。ガンと闘う赤松選手宛てに、これまでに届いた激励の手紙はおよそ1000通。手紙は、自宅の飾り棚にトロフィーなどと一緒にしまっていて、時折目を通して励みにするそうです。

「同じガン患者の方からの手紙もたくさん来ました。野球選手として活躍するのが、家族、ファンの期待に応えることになると改めて思いました」(赤松選手)

このままでは終われない

復活を期す今シーズン、2年ぶりとなったキャンプは2軍スタートでした。中盤には、肩に痛みが出てボールを投げられない時期もありました。私が見ていても疲労の色は濃く、練習後の取材も口が重くなっていきました。聞きたいことはたくさんありましたが、なかなか聞き出すことはできませんでした。

“1000通の激励の手紙” 35歳 胃ガンからの復活へ
“1000通の激励の手紙” 35歳 胃ガンからの復活へ

キャンプ打ち上げの前日。ようやくまとまった時間でのインタビューが実現しました。「キャンプはこれまでと違い、自分のペースでできないので、それがつらかった」と語った一方で、「なんとか1日1日クリアしていけた。その中で野球選手として活躍したいという欲が出てきたのはよかった」と振り返りました。

淡々とした語り口の中に、赤松選手独特の言い回しで、このままでは終われないという意地をかいま見ました。

「結果を出さないと意味がない」

“1000通の激励の手紙” 35歳 胃ガンからの復活へ
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3月4日、赤松選手は2軍の練習試合に代打で出場しました。これがガンから復帰後、初の実戦でした。速球に振り遅れ、変化球にはタイミングが合わず、結果は3球三振。試合後「結果を出さないと意味がない」と赤松選手は自分に言い聞かせるように私たちの取材に答えました。

34年ぶりの日本一を目指す広島。きっといぶし銀の力が必要になるはずです! 道のりは簡単ではありませんが、ガンからの復活を目指す赤松選手、35歳のシーズンにぜひ注目してください。

情報源:News Up “1000通の激励の手紙” 35歳 胃ガンからの復活へ | NHKニュース


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