(ニュースQ3)「排雪」って、「除雪」より大変?:朝日新聞デジタル

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除雪と排雪、こんなにちがう
除雪と排雪、こんなにちがう

すっかり春めいてきた地域もあるが、この冬は各地で大雪に見舞われた。実は、雪は取り除く(除雪)より、捨てる(排雪)方が手間やお金がかかるらしい。どういうことなのか。

■低温続き、残る雪

「長年住んでいるが、こんなことは初めて」。北海道旭川市の男性(37)は戸惑う。市内では雪が降らない日でも朝夕の渋滞がひどい。あちこちで道路に雪が積み上がり、2車線の道路が1車線状態になっているからだ。男性は「譲り合いでなんとか車が走れている状態」と話す。滝川市では雪がやんだのに、路線バスが全面運休した日もあった。北海道中央バスの担当者は「バスの幅と同じくらいしか道幅がなかった。今年は雪とのいたちごっこだった」。

道路上の雪を道路脇などによけるのが除雪。それをダンプカーなどで雪捨て場まで持っていくのが「排雪」だ。除雪しても、排雪が滞ると市民生活に影響が出る。国土交通省によると、例年雪が多いのは日本海沿岸の山側だが、今年は沿岸の平地にある都市部も大雪になった。気温の低い日が続いて雪が解けずたまりやすくなった。

過去5年の平均と比べ、2・5倍以上の雪が降った福井県では、雪捨て場の設営のため自衛隊が出動。河川敷に次々と運び込まれる雪を効率的に収容できるよう、重機を使ってならしたり、固めたりした。市民が自宅近くに雪を捨てやすくするため、公園や学校のグラウンドなどの開放も相次いだ。福井県内ではこの冬、除排雪費が約154億円に達した。秋田県などでも過去最高になった。

■費用「除雪」の80倍

雪捨てはどれほど大変なのか。札幌市では昨年度、除雪費は45億円だったが、排雪に123億円もかかった。生活道路の場合、除雪ならば重機1台に2人がついて一晩に約10キロメートル分できるが、排雪だと、ダンプカーのほか、雪山を崩す重機「バックホウ」や雪を積み込むための「ロータリー」など機械が19台、誘導員を含む25人以上の人手が必要。それでも1組で1日に約2キロしかできない。市によると、幹線道路で約100メートルを1回除雪するには約3千円ですむが、同じ区間の排雪には、80倍の約24万円を要する。作業を担う建設業界の人件費高騰の影響も大きいという。

それでも業者側からは悲鳴が上がる。全国建設業協会の2016年の調査では、市町村の除雪を担う業者の6割が「利益なし」または「赤字」と回答。5年後には、除雪体制を維持できなくなると答えた業者は全体の7割に上る。

■青森「新手」を導入

排雪のために「新手」を導入した自治体もある。青森港では夜、雪を積んだダンプカーが次々と桟橋に乗り入れ、海に落としていった。県などが約26億円をかけて新設した雪処理施設だ。豪雪地として知られる青森市では、以前から雪捨て場が陸上だけでは足りず、海に雪を捨てるのが慣例だった。だが、持ち込まれる雪は路上のゴミを含んでいる。新施設では3・75センチ四方の目のネットを海面から約3メートルの深さまで設置。ゴミが沖に流れるのを防ぐ。

市によると、今月10日までの約3カ月で、のべ3万8416台のトラックがこの桟橋を利用。多いときは1日1476台が来た。「遠慮なく」捨てられた雪は暖かい海流でかき混ぜられ、翌日には全て解けてしまうという。(中野浩至、田玉恵美)

情報源:(ニュースQ3)「排雪」って、「除雪」より大変? (朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュース

情報源:(ニュースQ3)「排雪」って、「除雪」より大変?:朝日新聞デジタル


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