就活に広がる「AI面接」で勝てる学生とは 無名大学は逆襲のチャンス、高学歴層は要注意 (1/3ページ) – SankeiBiz(サンケイビズ)

はぁ・・・


就活の学歴フィルターに泣く学生に朗報だ。スマートフォン越しにAIが面接をする「AI面接」が、新卒採用の現場に広がっている。

AI面接は、従来のエントリーシートと1次面接の代替として選考フローに取り込まれる。第一関門だったエントリーシートでふるい落とされることがなくなり、1次面接の機会を等しく得られる。さらに、人間の面接官による“勘と好み”に左右されることなく、科学的根拠に基づいた評価を受けられるようになる。コミュニケーション力に自信がなくても、しっかり受け答えできていれば、AIは学生の資質を見抜いてくれるのだ。

学生にとって夢のような就活革命だと思っただろうか。しかし、安心するのはまだ早い。このAI面接によって、これまで「面接強者」だった学生もいつもの勝ちパターンが通用しなくなるかもしれない。AI面接の時代に「勝てる学生」とは-。(SankeiBiz 久住梨子)

AI面接サービス「SHaiN」を受ける様子(同社提供)
AI面接サービス「SHaiN」を受ける様子(同社提供)

◆あの学生、こんな子だったなんて…

「人には見せない顔を、AIには見せる学生がいます。AI面接を導入した企業からは『あの学生、こんな子だったなんて…』『ここまで分かるとはすごい』などの反響があります」

AI面接サービス「SHaiN(シャイン)」を開発したタレントアンドアセスメント(東京都港区)の山﨑俊明社長はこう話す。「SHaiN」は企業が定めた採用基準に沿って、スマートフォンや人型ロボ「ペッパー」を介し、AIが人間の代わりに面接を行うサービスだ。面接を受ける時間や場所は問わず、時間制限もない。学生からは「他社の選考とダブルブッキングしない」「人の面接より緊張しない」「面接官との相性の心配がない」と好評だ。

だが、なかなか油断ならない。AI面接では質問への回答内容、面接を受ける態度、面接にかかった経過時間など、記録した全ての情報が評価の対象となる。機械相手だからと気を抜き、素の姿をさらけ出す学生も少なくない。

「面接の様子は、全てではないですが定点で動画撮影しています。学生はどこを撮られているか分からない。“チッ”と舌打ちする学生、眉間にしわを寄せる学生も中にはいます。一般的な対人の面接と同じだということを認識してほしいです」(山﨑社長)

服装も気を抜けない。自宅で受けられることもあって、面接にふさわしくない格好で臨む学生もいる。

「肌着の男子学生も、ノーメイクの女子学生もいます。普通、面接官は女子学生が化粧をしていないとチェックします。同じように、AI面接でも記録されます」(山﨑社長)

AI面接サービス「SHaiN」が作動しているスマホ画面(同社提供)
AI面接サービス「SHaiN」が作動しているスマホ画面(同社提供)

◆大手人材会社でも開発が難しい理由

あったようでなかったAI面接サービス。どのような経緯で誕生したのか。

人材コンサルティング事業を手掛けるタレントアンドアセスメントは、企業の戦略的な採用活動を支援している。2014年、ソフトバンクグループの孫正義社長がペッパーをお披露目した際に、山﨑社長は「これだ!」とひらめく。「AIを面接官にできないか」-早速開発に着手し、2017年10月に「SHaiN」をリリースした。

「SHaiN」の鍵を握るのは、同社が7年前から蓄積してきた「採用メソッド」だ。AIを活用するには、あらかじめAIに学習させる「教師データ」が必要になる。教師データを読み込ませることで、AIは「このような入力には、このように出力する」と判断できるようになる。同社は顧客企業の面接官育成のために構築してきた「採用メソッド」を教師データに活用。大手人材会社がAI面接サービスを開発したくても難しいのは、このような適切な教師データを用意できないからだという。

◆AI面接の時代に「勝てる学生」は

実際にAIからどんな質問を投げかけられるのか。「SHaiN」はバイタリティ、イニシアティブ、理解力、ストレス耐性など11項目の資質を見抜くよう設定されている。基本的には過去の経験から、当時の状況、課題、行動、結果を聞き、その経験のハードルを判断している。

「例えば、飲食店でバイトをしていた学生には、なぜそのバイトをしたのか聞きます。そこで『食べるのが好きだから』と答える人と、『家計を支えるために』と答える人がいれば、後者は課題設定が高く、バイタリティのある人だと判断する」(山﨑社長)

採用現場で広がるAI面接に、学生はどう対策すればいいのか。山﨑社長は、「学生時代にしっかりと学生であること」「的確に答えること」「無駄を省くこと」が大事だと言う。

「大学時代の勉強・活動・アルバイトを“目的を持って”取り組んできた学生は強いです。AI面接では的確に答えるのもコツ。状況を聞いているときに結果を答えてしまうタイプは、面接時間が3時間にもなる人がいます。あとは無駄な挙動が多かったり無駄に緊張したりする人もNGですね」(山﨑社長)

一方、これまで「面接強者」だった学生も、いつもの勝ちパターンが通用しなくなるかもしれない。

「『このタイプの面接官には、こう答えよう』と、面接官のタイプに合わせて対応してきた人は、このテクニックが使えなくなります。あと、高学歴層の注意点として、課題設定が苦手な人が割合多いです。与えられた環境で過ごした子が多いんですね。このような学生は、課題を意識して回答するといいです」(山﨑社長)

タレントアンドアセスメントの山﨑俊明社長
タレントアンドアセスメントの山﨑俊明社長

◆人事部の仕事を奪うという“誤解”

サービス開始以降、企業からの問い合わせも絶えない。そもそも「面接官は本当に人を見抜けているのか」「面接官の“勘や好み”が反映されていないか」など、人力による面接の信憑性に疑問を持つ企業に向けて、科学的根拠に基づく面接システムを提供しようという目的だったが、大量のエントリーをさばく大企業、面接を“キャンセルされがち”な中小企業、足を運びにくい地方企業など、顧客企業の課題は様々だ。

「たまに人事部の方の口コミが耳に入るのですが、AI面接を誤解している人が多いです。人事部の仕事は奪いません。むしろAI面接を活用することで、人事部が本来集中すべき『入社を動機づける』という業務に時間が割けられます。他社に人材を奪われないためには、受験者に感情を伝えないといけない。AIには感情を判断できない。入社への動機づけは、人にしかできない仕事なんです」(山﨑社長)

情報源:就活に広がる「AI面接」で勝てる学生とは 無名大学は逆襲のチャンス、高学歴層は要注意 (1/3ページ) – SankeiBiz(サンケイビズ)


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