山本周五郎の未完の原稿見つかる 横浜で公開

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山本周五郎の未完の原稿見つかる 横浜で公開

「樅ノ木は残った」など、ひたむきに生きる人間の姿を描いた作品で知られる、作家の山本周五郎の未完の原稿が見つかり、横浜市で一般公開されています。

見つかったのは、「註文の婿」と題された44枚の小説の草稿です。山本周五郎が亡くなる1年余り前に当時の編集者に手渡したもので、寄贈を受けた横浜市の神奈川近代文学館が没後50年に合わせて公開しています。

作品は江戸時代が舞台で、藩の当主が仕事を押しつけて遊びに行きたい一心で、養子を探すところから始まります。思惑どおり養子を迎えて飲み明かした帰り道、その養子と出くわし、あたふたとする当主の様子がユーモアを交えて描かれますが、筆はそこで途切れています。

執筆時期は不明ですが、丁寧に修正された跡が随所にあり、人間の心理を巧みに描いてきた周五郎のこだわりが見て取れます。

原稿を手渡された元編集者の佐々木信雄さんは、「完成させる時間と体力がなくなったことを悟って、託したのかもしれません」とコメントしています。

神奈川近代文学館の職員、斎藤泰子さんは「未完のままなのは残念ですが、周五郎ならどんな結末にするだろうと想像を巡らせてもらいたい」と話しています。

日記や愛用の品など400点余りが紹介されているこの展示会は、来月26日まで開かれています。

情報源:山本周五郎の未完の原稿見つかる 横浜で公開 | NHKニュース


神奈川近代文学館(横浜市)は15日、「樅ノ木は残った」などの時代小説で知られる作家、山本周五郎(1903~67年)の未発表小説の草稿「註文(ちゅうもん)の婿」が見つかったと発表した。江戸時代が舞台の未完のユーモア小説で、題名や本文に修正の跡があり、周五郎の創作過程を知る上で貴重な資料だ。30日から同館で開く「没後50年 山本周五郎展」で公開される。

草稿は200字詰め原稿用紙44枚で、余生を楽しむため、養嗣子を探す国家老らが登場する。担当編集者が、死去の1年半ほど前に体調を崩した周五郎から渡され、同館に一昨年寄贈した。執筆時期は不明という。(2017/09/16-00:34)

情報源:山本周五郎の未発表草稿=未完のユーモア小説発見:時事ドットコム


山本周五郎による小説「註文の婿」の草稿(神奈川近代文学館提供)
山本周五郎による小説「註文の婿」の草稿(神奈川近代文学館提供)

作家、山本周五郎(1903~67年)が生前に発表していない未完の小説「註文(ちゅうもん)の婿」の草稿が見つかった。江戸が舞台のユーモア時代物で、最晩年まで自作の完成度を追求した小説巧者の葛藤も伝わる貴重な資料。30日に神奈川近代文学館(横浜市)で始まる「没後50年 山本周五郎展」で初公開される。

同館によると、草稿は200字詰め原稿用紙44枚に万年筆で書かれていた。周五郎が死去する1年半ほど前、「小説新潮」の担当編集者が本人からもらい受けていた。平成27年に同館が寄贈を受けて調査。既刊で類似の作品が見当たらず、未発表作だと判明した。

面倒な職務から逃れたい一心で、養子を迎え、隠居しようと企てる藩の国家老の姿をユーモラスに描く物語。主人公が待望の余生を謳歌(おうか)し始めるところで、意外なオチの予感を漂わせつつ、筆は絶たれている。

山本周五郎=1960年、横浜市(秋山青磁撮影)
山本周五郎=1960年、横浜市(秋山青磁撮影)

執筆時期は不明だが、草稿を渡したころの周五郎は体力や気力が衰え、身辺整理をしていたともいわれている。ただ、文芸評論家の清原康正さんは「後で仕上げる気持ちがあり、自宅でほかの原稿に埋もれて紛失しないように編集者に託した可能性もある。キャリアを積んでも安易なオチは書かず、高い完成度を求めて悩み苦しみ続けた作家の真摯(しんし)な姿も浮かぶ興味深い資料」と話す。草稿の全文は16日発売の「新潮45」10月号にも掲載される。

情報源:作家、山本周五郎の未発表の未完小説草稿見つかる 完成度追求する巧者の葛藤伝える – 産経ニュース



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