快走アマゾンの対抗馬は? :日本経済新聞

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「世界一の富豪の座を射程に捉えた」(米CNBC)。28日の米国市場でアマゾン・ドット・コム株が一時、前日比3%高の949ドルを付け、上場来高値を更新した。米ブルームバーグによると、株価上昇でアマゾンのジェフ・ベゾス創業者兼最高経営責任者(CEO)の個人資産は820億ドル(約9兆1千億円)を超えた。不動の首位、ビル・ゲイツ米マイクロソフト創業者にあと50億ドルに迫った。

ニューヨークの目抜き通りでも空き店舗が目に付く(5番街)

アマゾンが27日夕に発表した2017年3月期決算は大方のアナリスト予想を上回った。売上高は357億1400ドルと前年同期比23%増えた。けん引役は売上高の6割を占めるお膝元の北米市場だ。ネット通販を中心に北米売上高は24%増えた。

快走するアマゾンとは対照的に、米消費には急ブレーキがかかっている。米商務省が28日発表した17年1~3月期の実質国内総生産(GDP)は、前期比年率0.7%増と3年ぶりの低い伸びとなった。個人消費が0.3%増と16年10~12月期の3.5%増から急減速し、全体の足を引っ張った。

RETAIL SPACE AVAILABLE(空きスペースあり)――。ニューヨークの目抜き通りではテナントの募集看板が目に付く。郊外のショッピングセンターでは大型店が抜け、がらんどうになった建物もみかける。クレディ・スイスは今年、米国で8640店の小売店が閉鎖されると予想する。リーマン・ショック時の08年(6163店)を4割上回り、2000年以降で過去最多。数字だけをみると大不況でも到来したかのようだ。

消費環境の悪化も一因ではあるが、それ以上に「小売業界には地殻変動が起きている」(米国野村証券エコノミストの雨宮愛知氏)ことが大きい。アマゾンに代表されるネット通販の成長が加速し、実店舗を持つ小売企業がいよいよ持ちこたえられなくなってきた。

特に苦しいのは衣料品だ。モルガン・スタンレーが28日に公表したリポートによると、アマゾンなどネット通販業者は昨年、衣料品売上高が61億ドル増えた。一方で百貨店は16億ドル減、大手量販店は15億ドル減った。年収10万ドル以上の高所得層ほどネット通販で衣料品を購入する傾向が強いという。

株価も明暗がくっきり出ている。昨年末と比べた騰落率はアマゾンの23%高に対し、米大手百貨店株はJCペニーが35%安、コールズが21%安、メイシーズが18%安に沈む。

もっとも、アマゾン株に強気の市場関係者ばかりではない。米証券会社、パシフィック・クレストのエドワード・イルマ氏は「これからネット通販同士の競争が激しくなる」とみて、アマゾン株を「業界平均並み」に格下げした。1~3月期の北米の売上高営業利益率が2.84%と前年同期に比べ0.62ポイント低下したことが競争激化の兆候だという。

イルマ氏が対抗馬の筆頭に挙げるのが、昨年夏に新興企業を買収してネット通販に注力する小売り世界最大手のウォルマート・ストアーズだ。同社の株価は昨年末比で9%高と小売株の中で健闘している。近い将来、アマゾン対ウォルマートという巨人同士がネットで火花を散らす場面がみられるかもしれない。(NQNニューヨーク=松本清一郎)

情報源: 快走アマゾンの対抗馬は?  :日本経済新聞

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