【エンタメよもやま話】寿司に発がん性物質、サナダムシ…欧米で突然バッシング報道が起きたワケ(1/5ページ) – 産経WEST

えぇ・・・


米のサケから日本のサナダムシが見つかり、米の寿司愛好家に注意を促す米CNNのニュースサイト(電子版1月11日付)

さて、今週ご紹介する“エンターテインメント”は、久々となる食の話題でございます。

いまや寿司(すし)といえば、日本以外の国々でも健康食の代表格で知られ、レストランでは定番メニューのひとつとなっているほか、さまざまな種類がパックに入ってスーパーマーケットに並ぶなど、人気の高いアイテムとなっています。

そんな寿司なのですが、一方で、欧米ではここ数年“食の安全”という意味でさまざまな疑問がわき起こっています。

以前の本コラムでも、米カリフォルニア州のロサンゼルス郡とオレンジ郡の寿司店の寿司ねたの多くが、米海洋環境保護グループのDNA鑑定でデタラメだったことが分かったというお話(2012年6月)や、寿司ねたでおなじみのクロマグロといった大型の魚に含まれる水銀の量が年々、増加。こうした魚を食べ続けると水銀の毒のせいで、子供の脳の発達障害といった健康被害が起こるという報告書が発表されたお話(2012年12月)をご紹介しましたが、最近、欧米で、またまた寿司の安全性に疑問を呈する報道がなされたので、今回の本コラムではそれについてご紹介いたします。

■美肌めざし貴女が洗顔するから…「トロ」食べられなくなる!

1月13日付英紙インディペンデント(電子版)などが報じているのですが、主要な生物学者たちが“寿司は環境とわれわれの健康に害を及ぼしている”と警告し、物議を醸しているのです。

インディペンデント紙は<寿司は健康的かつ簡便に食せるアイテムとして、英国でも日本やインドと同様、一般的な料理になっている><全英の都市労働者のランチメニューの定番であり、伝統的な日本の繊細さを売りにするレストランやスーパーも身近な存在となってきた>などと説明。

しかし、そのせいで、英国の寿司市場は年間6900万ポンド(約77億8200万円)にも拡大し、海洋のマグロの数が減っていると指摘します。

そして、カナダのブリティッシュ・コロンビア大学の「シー・アラウンド・アス」という研究プロジェクトのリーダーであるダニエル・ポーリー教授とダーク・ゼラー博士は、とりわけ、寿司ネタで知られるクロマグロとキハダマグロの個体数の減少ぶりが“危機的”水準に達していると警告したのです。

ちなみに英では、クロマグロは高級な寿司店で、キハダマグロは街の寿司バーやスーパーのパック入り寿司によく使われることで知られているそうです。

このプロジェクトは、ヒトの経済活動などが海洋環境や生態系に与える影響について調べるのが目的だそうですが、ポーリー教授は、世界的な寿司の需要増を受け、クロマグロやキハダマグロは乱獲の危機に直面していると指摘。

そのうえで、英国の場合、寿司ネタになるクロマグロやキハダマグロのほとんどはインド洋で捕獲されますが、その個体数は何と、200年前のわずか2%~3%に激減しているというのです。そのため、ポーリー教授は「歴史的にみれば、不変的な危機に瀕(ひん)している」と現状に強い危機感を示しました。

■オメガ3脂肪酸…健康だが過大評価。洗顔「マイクロビーズ」も水銀も食べちゃう…

大変なことですね。そしてポーリー教授は、寿司ネタとなる魚はもともと低カロリーのうえ、心臓に良いとされるオメガ3脂肪酸が豊富に含まれ、栄養価も高いことで世界的な人気を獲得している点について、健康的な価値を過大評価しているとの認識を示しました。

その理由として、ポーリー教授は、1月12日夜に開かれたロンドン動物学協会での講演に先立ち、高級店ではない街のレストランのほとんどが提供する寿司に、プラスチックの小さな粒であるマイクロビーズが含まれていると述べたのです。

寿司とプラスチック。どう考えても結びつかないのですが、このマイクロビーズ、洗顔料やボディーソープ、美容製品などに多く含まれています。みなさんもそうした製品を使うと思いますが、使った後、どうなるか?

これらは洗面台やお風呂の排水溝から流れ、川に流れ、海に流れ込みます。そして寿司ネタとなる海洋の魚がこれを知らぬ間に体内に蓄積しているというわけです。

マイクロビーズ自体、ヒトの健康に悪影響を与えないといわれていますが、問題なのは健康を害する物質を吸いつける性質があることです。

海洋に漂う有害物質は食物連鎖によって徐々に生物の体内にたまります。マイクロビーズがその傾向に拍車をかけます。そして食物連鎖の上位にいる大きな魚は当然、有害物質をより多く体内に取り込むことになります。

そのため、ポーリー教授は、海洋の食物連鎖の上位にいるマグロやキハダマグロには、マイクロビーズが吸い寄せた発がん性のある水銀や、塩素化合物であるポリ塩化ビニールといった有害物質の濃度が濃い可能性があると指摘するのです。

この問題は1月13日付の英紙デーリー・メール(電子版)なども報じているのですが、ここ数年、海洋の環境問題を論じるうえで、マイクロビーズを何とかせねばならないという話が盛り上がっており、日本でも議論される日は遠くないと思われます。

というわけで、ダニエル・ポーリー教授とダーク・ゼラー博士は、寿司ねたの代表格であるクロマグロやキハダマグロではなく、海洋の食物連鎖の下位にいるアンチョビ(カタクチイワシ)やサーディン(イワシ)の方が(寿司よりは)魅力はないが、環境保護と健康には(寿司より)良い可能性があると訴えています。

実際、日本でも、厚生労働省が妊婦に対し、マグロを大量に食べないようにと呼びかけているのは有名なお話ですが、欧米ではこうした報道が出るほど寿司の健康面での功罪が取り沙汰されているわけです。

■氷山の一角…マグロの次は「鮭(サーモン)」に「サナダムシ」!

とはいえ、ちょっとネガティブ過ぎる印象も受けますね。だがしかし。米ではもっと大変な騒ぎが起きているのです。

1月11日付で米CNNニュースや米紙シカゴ・トリビューン(いずれも電子版)などが報じているのですが、米疾病予防管理センター(CDC)が、アジア太平洋海域のサケに寄生する日本のサナダムシ(テープワーム)が、米海域のサケから発見されたと専門誌(2月号)で発表したからです。

サケ(サーモン)といえば、米では人気&非常にポビュラーな寿司ネタです。なので、欧米の主要メディアは「寿司愛好家は注意すべし。米のサケから日本のサナダムシ発見」といった見出しでこのニュースを一斉に報じています。

CDCの発表によると、2013年7月、野生のアラスカサーモン計64匹の肉や内臓を研究者が調べたところ、中から体長8ミリ~15ミリのサナダムシの幼虫を発見。遺伝子を調べたところ、日本のサナダムシだったことが判明したのでした。その幼虫は、絶えず伸び縮みしていたそうです…。

CDCによると、このサナダムシは体内で30フィート(約9・1メートル)にまで成長するといいます。恐ろしすぎて気持ち悪すぎて眩暈(めまい)がしそうですね。

とはいえ、前述のCNNは「感染者にはほとんど症状がない」との米名門ヴァンダービルト大学医学部のウィリアム・シャフナー博士のコメントに加え、腹部の不快感や吐き気、緩い便が出る、体重が少し減るといったわずかな症状しか起きないなどと説明。ただし、サナダムシが巨大になると「腸閉塞(へいそく)を引き起こす」との別の専門家の声を紹介。

そのうえで、予防策として「華氏145度(セ氏だと約62・7度)で4、5分調理すれば、サナダムシは死ぬ」「特定の条件下で魚を凍らせるとサナダムシは成虫も幼虫も死ぬ」といったニューヨークの専門医の助言などを交え、過度に大騒ぎしたり心配したりしないよう呼びかけています。

こうしたマイクロビーズやサナダムシに関する報道で“寿司はヤバイ”といった印象が欧米で一人歩きするのは日本人として困ったものですが、最近、ニューヨークやロンドンだと、こじゃれたレストランでそこそこ食べて、そこそこ飲んだら余裕で1人日本円で3万~4万円(下手したら5万円)は取られますから、あまりに過剰な寿司ブームには少し警鐘を鳴らすべきかもしれませんね。

そして、寿司を食べるなら、回っていてもいなくても、日本が世界一なのでございます!(岡田敏一)

情報源: 【エンタメよもやま話】寿司に発がん性物質、サナダムシ…欧米で突然バッシング報道が起きたワケ(1/5ページ) – 産経WEST

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