ニセ肝炎治療薬 卸売業者「飛び込みの男らから購入」:朝日新聞デジタル

ハァ・・・


東京・神田の路地には「買入 医薬品」などと書かれた卸売業者の看板が並ぶ=東京都千代田区

高額なC型肝炎治療薬「ハーボニー」の偽造品が奈良県や東京都で見つかった問題で、最初に偽造品を仕入れた卸売業者(東京)が「飛び込みの男らから通常の3分の2ほどの値段で購入した」と説明していることが警視庁や厚生労働省への取材で分かった。持ち込んだ男らは薬を扱う法律上の許可がなかったとみられ、捜査・行政当局は取引の実態を調べている。

ハーボニーの偽造品は今年1月、「関西メディコ」(奈良県)が運営する薬局チェーン3店で計5本見つかり、その後、都内の卸売業者2社でも9本見つかった。

偽造品を仕入れた都内の卸売業者は、1本あたり約153万円のハーボニーについて、「昨年12月から今年1月、面識のない人から1本90万~100万円で10本くらい買い取った」「持ち込んだのは複数の男で、本人確認はせず、帳簿には適当な会社の名を書いた」と話したという。

偽造品が入ったボトルは正規品だったが、錠剤の色や形状は異なっていた。今のところ健康被害は確認されていない。製造元のギリアド・サイエンシズ社などが錠剤の鑑定をしている。

薬は通常、製薬会社から卸売業者を経て、調剤薬局などに販売される。ハーボニーもギリアド社が指定した卸売業者が主に販売していた。ギリアド社は奈良県警と相談し、商標法違反の疑いで被害届の提出を検討しているという。

東京・神田の狭い路地には、医薬品の卸売業者が入る雑居ビルが並ぶ=東京都千代田区

■不透明な「現金問屋」

今回のように薬を転売する卸売業者は「現金問屋」と呼ばれる。

東京・神田には約20軒の問屋がひしめくエリアがある。どこも薬の販売許可を持ち、ホームページで「秘密厳守」「即現金高価買取」とうたう。問屋の商売が成り立つのは、薬局・病院から余った薬を安値で購入し、別の病院や薬局、卸売業者に転売して利益を得ることができるからだ。

ただ、ある店主は「許可のない個人からも仕入れる。箱がつぶれたり傷ついたりしていることもある」と証言する。別の現金問屋の社長はハーボニーの偽物の流通に関わってしまった。「箱のないハーボニーを120万円ほどで仕入れ、手数料5万~7万円をのせて流した。厚労省などの調査で偽物と分かった。上流の卸売業者の実態までは把握していない」と話す。

こうした不透明な商取引が、粗悪品や今回のような偽造品が紛れ込む一因になっている。

木村和子・金沢大教授(国際保健薬学)は「偽造医薬品は人命にも直結する重大な問題だ。現金問屋は川上に行くほど不透明な部分があり、不正の温床になっている可能性がある。添付文書がないような商品を扱わないよう卸売業者や薬局が徹底するほか、取引の際の販売許可の確認を厳格化するべきだ」と話す。(黒田壮吉、阿部朋美)

ハーボニーの流通ルート

《ハーボニー》 国内に100万人以上いるとされるC型肝炎患者の治療薬として2015年9月に発売された。薬価は1錠約5万5千円、1ボトル(28錠入り)約153万4千円で、高い治療効果が期待されている。16年末時点での利用者は約7万6千人。

情報源: ニセ肝炎治療薬 卸売業者「飛び込みの男らから購入」:朝日新聞デジタル

なんで、そんな怪しげなところから買ったかね。