トランプ氏の日本たたき、垣間見えるフォードの執念

どこが不公平だというのかね・・・


自由貿易体制の「逆回転」が始まった。トランプ米大統領は23日、環太平洋経済連携協定(TPP)離脱の大統領令に署名し、さらには自動車貿易について「不公平」という言葉を使いながら日本を名指しでけん制した。日本にとっては1980年代の対米貿易摩擦を思わせる展開だが、伏線はあった。厳しい対日姿勢で知られる米フォード・モーターと政権の急接近だ。

北米国際自動車ショーで記者団に囲まれるフォードのフィールズCEO(9日、デトロイト)

「非常に前向きな会談だった」。23日、化学大手ダウ・ケミカルの最高経営責任者(CEO)らとともにトランプ大統領との朝食会に参加したフォードのマーク・フィールズCEOは、記者団にこう感想を述べた。

だが政権側がセットした会談はトランプ大統領一流の「脅し」の場でもある。大統領は米国外に工場を移す企業には「非常に重い国境税を課す」と話し、メキシコなどに工場を持つ企業トップらに改めてけん制を加えた。北米自由貿易協定(NAFTA)の枠組みで稼いできたフォードにとって、決して居心地がいい場ではなかったはずだ。

それでもフォードにとっては実りがあった。トランプ大統領は米国投資に向けた法人減税や規制緩和を約束した。さらには自動車貿易について「不公平だ」と名指しで日本を批判した。業界団体ならともかく、大統領が車にからんで日本を問題視することは近年では無かったことだ。

日本が米国製の車を締め出しているという指摘は古くて新しい論争だ。日本の輸入関税はゼロ%である一方で、米国は日本からの輸入乗用車に2.5%を課している。関税上は日本の方が開けているが、日本は輸入時の認証や安全規制、騒音や環境を巡る「非関税障壁」が高いとされる。

フォードはこうした理屈から日本が閉鎖的だと批判。トランプ大統領が23日に離脱の大統領令に署名したTPPについても「関税を下げれば日本を利するだけ」と強硬に批准に反対してきた。オバマ政権がTPP締結の方針を示した後の16年には「規制が不透明」だとして結局、日本から撤退してしまった。

そうした経緯を考慮すると、今朝のトランプ大統領の対日発言はフォードの意向に極めて近い。創業家出身のビル・フォード会長は昨夏にニューヨークのトランプ・タワーで選挙戦中のトランプ氏と会っている。その後も両氏は複数回電話で会談。皮肉にもメキシコ投資への対応が2人の距離を大きく縮めた。

そのフォード会長は業界では日本嫌いで有名だ。11年にトヨタ自動車と決めたハイブリッド車(HV)技術の提携が13年に破談となった際、トヨタの関係者は「創業家との意思疎通の難しさ」を1つの理由に挙げていた。フォードの反TPPの裏にはフォード家があると指摘する関係者もいる。

メキシコ投資を断念する代わりに、トランプ大統領から投資優遇など自社に有利な条件を引き出したとされるフォード。その中に「日本たたき」が含まれていた可能性はゼロではない。

10日のデトロイトでの業界向けの会合で、フォード会長は最近トランプ大統領と話し合った内容として「税制、為替、貿易」を挙げた。税制と貿易を巡る議論が動き出した今、次は為替の矛先が日本へと向くのだろうか。トランプ政権は米企業の思惑ものみ込みながら日本に重い影を落としている。

(ニューヨーク=中西豊紀)

情報源:トランプ氏の日本たたき、垣間見えるフォードの執念  :日本経済新聞


【ワシントン=黒見周平】トランプ米大統領は23日午前(日本時間同日深夜)、ホワイトハウスで開いた米企業幹部との会合で、貿易上不公正な国として、中国と日本を名指しで批判した。

トランプ氏は日本について、「我々が日本で車を売る場合、彼らは販売を難しくしているが、日本は見たこともないような大きな船で何十万台も米国に輸出し、販売している。これは公平ではない」と非難した。トランプ氏が日本を名指しで批判するのは、大統領就任後初めて。

日本は、米企業が日本国内で車を販売する場合でも、米側に不利になるような恣意しい的な制度は設けておらず、発言は議論を呼びそうだ。

情報源:トランプ氏「日本の貿易、不公平」…名指し批判 : 国際 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)


日本で売れる車を作れば売れるよ。
排ガス規制に適応し、燃費がよく、小回りが利く車ね。
今ならSUVになるのかな。、