原爆ドームにイルミネーション、あり? 被爆者ら疑問視:朝日新聞デジタル

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原爆ドーム周辺イルミネーションのイメージ画像=広島市提供
原爆ドーム周辺イルミネーションのイメージ画像=広島市提供

原爆ドームと厳島神社が7日、世界遺産登録から20年を迎えるのを記念し、広島市などが多彩なイベントを企画している。節目の年に観光客を招き、価値を見つめ直してもらう狙いだが慰霊の地を観光地化することに疑問の声も上がる。「観光」と「慰霊」の両立のあり方が改めて問われている。

原爆ドーム周辺では「平和の光・イルミネーション」と銘打ち、7日から来年2月5日まで、木々に青色LEDライト約5万球を取り付けたイルミネーションを点灯する。市は「優しく語りかけるような光の演出で平和のメッセージを世界に届ける」としている。

原爆ドームは、登録10年の時も照明を増設。原爆死没者慰霊碑と広島平和記念資料館を結ぶ通路にろうそくを並べた。資料館などで「原子力平和利用博覧会」が開かれた1956年5月には、原爆ドーム自体に電球を飾り、ライトアップしたこともあった。

だが、県原爆被害者団体協議会(佐久間邦彦理事長)には今回、原爆ドームを「観光地」として発信することに、疑問の声が寄せられた。市に内容を確認したところ、「鎮魂の場にふさわしい明かりにした」と説明を受けたという。

佐久間理事長(72)は「歓迎する人もいれば違和感を覚える人もいる」と指摘。個人の見解としたうえで「鎮魂の場をイルミネーションで飾るのには疑問がある。ただ『きれいだな』で終わらせず、原爆で亡くなった人たちに思いをはせられるようなものにしてほしい」と語った。

松井一実市長は先月25日の会見で、原爆ドームとその周辺の環境整備は「永遠の課題」と説明。「犠牲者の慰霊の気持ちと平和のたたずまいをしっかり伝えると同時に、訪れる人がにぎわいを感じられるよう調和をする」とし、「観光」と「慰霊」の接点を慎重に探り続けると述べた。

このほか、旧市民球場跡地で赤色の紙を掲げ「20」の人文字を作る(4日)▽厳島神社に伝承される「舞楽」の奉奏(6日)▽原爆ドームと厳島神社を回る約20キロのウォーキング(18日)――などのイベントが予定されている。(高島曜介、岡本玄)

情報源: 原爆ドームにイルミネーション、あり? 被爆者ら疑問視:朝日新聞デジタル

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