お風呂に入って身体の芯から温まりましょう。
コメドとは、ニキビの原因となるモノです。
ちなみに、コメドとは英語でニキビという意味です。このコメド、顎や口の周りのあのザラザラです。
ここでは、コメドの正しい取り除き方を解説していきます。
要チェック項目
□コメドとはニキビの元のことで、角栓とも言う
□ついやってしまいがちなコメドの強引な除去処置が肌のトラブルを招く
□コメドを除去する正しい方法は内側から自然に出てくるのを待つことそもそもコメドって何?
コメドとは、英語でニキビを表しますが、日本ではニキビというより、ニキビの原因である角栓という意味として使われています。また、日本では、面皰(めんぽう)とも呼ばれています。
このコメドは、毛穴につまった皮脂や角質のかたまりなのです。色は、個人差もありますが、白っぽかったり、黒っぽかったり、黄色っぽかったりしていて触るとザラザラとしています。
顎、口の周り、鼻の周り、そしておでこに多くみられます。
また、ちょこっと頭を出していることが多いので、ついつい爪でひっかいたり、ピンセットでひっぱったり、針でつついたり、様々な手段で取ってしまった経験がある方が多いかと思います。
ひどい時は出血させてしまったことがあるかもしれません。
正しい取り方をしないと毛穴を傷めたり、毛穴を広げてしまったり、感染したりとあらゆるトラブルの原因となります。
コメドができる原因は?
コメドができる原因は、ずばり肌の乾燥です。肌が乾燥すると、皮脂腺から過剰に皮脂がでます。そして時間の経過とともに毛穴が詰まっていきます。この詰まった皮脂がいずれかたまってコメドになっていくのです。
そして、このコメドをエサとしてアクネ菌が異常に繁殖した状態が私たちがよく知るニキビと呼ばれています。コメドはニキビの芯で、放置しておくとニキビができやすくなります。
肌の乾燥に良くない身近な物は、日々使用しているクレンジング剤です。
界面活性剤が配合されていたり、クレンジング力があまりに良すぎて、しっかりメイクは落としてくれるものの、同時に肌の潤いといった本来人が生まれながらに持っている肌のバリア機能を壊してしまいます。
そうなると、肌は完全に乾いた状態となってしまいます。
コメドをどうやって取っている?
コメドは毛穴から少しだけ出ている傾向があり、洗顔後やメイク中についつい爪でひっかいたり、ピンセットでひっぱったり、毛穴をギュッとしぼったりして取りたくなってしまいます。
しかも、途中で途切れることなくにゅるっとコメド全体が毛穴から綺麗に取り出せたときは、なんだか楽しくてやめられなくなってしまう人も多いことでしょう。
しかし、毛穴パックの使用、コメド専用のプッシャーでの押し出し、ピンセットでの除去、ピーリングをすることは、ニキビが悪化する原因となるので、してはいけない対処方法なのです。
コメドが取れ綺麗になったように感じるのですが、無理やりにコメドを取ることは、周囲の皮膚を傷つけ、細菌が入りやすくなったり、毛穴が開いたままの状態になって、トラブル肌の原因になります。
特にピーリングに関しては、コメド除去には意味がないことが多いです。
肌を温めておいた状態といった適切なタイミングで行えばコメドも一緒に除去することができますが、通常のピーリングではコメド除去はできません。皮膚を傷つけるだけですので、あまりお勧めはできません。
コメドの正しい取り方とは
コメドを正しく除去するためには決して焦ってはいけません。外側からむりやり力をかけてはいけません。内側からコメドが押し出されて出てくるのをじっくり待つことが大切です。
例えば、お風呂でゆっくりつかるのも良いでしょう。身体の芯から温まって、顔じゅうの毛穴が開けば、自然に内側から押し出されてコメドが除去できます。
こすったり、ひっかいたりはいっさいしなくても、自然にでてくるので、肌や毛穴を傷つけたりすることもありません。
この状態でコメドがとれたら、しっかり化粧水で保湿をして毛穴をひきしめましょう。そのままに放置しておくと、毛穴が開いたままとなり、毛穴の酸化につながります。
コメドを取り除くのに必要なアイテム
コメドを正しく除去するためには、まずコメドがある毛穴をしっかり開けることから始まります。
入浴して芯から温まれば自然に毛穴が全開になるので、この方法が何の準備も要らずに簡単です。他には、蒸しタオルでコメドのある毛穴を蒸すという方法も良いでしょう。
無事に毛穴が開いたら、オリーブオイルと綿棒もしくはコットンパフを準備します。
綿棒かコットンパフにオリーブオイルをつけて、除去したいコメドに塗ります。
コメドとオリーブオイルの成分が似ているので、毛穴に詰まった角栓に馴染みやすく、自然に溶かして落とす効果が高いのです。また保湿効果があり、乾燥肌の方も向いています。
特に、使用するオリーブオイルは食用であれば何でも問題なく使えますが、不純物がなく精製度の高い『エクストラバージンオリーブオイル』をお勧めします。
肌に与えるダメージを考えて安易に取り除かないで
コメドは、特にメイク中に気になる人も多いかと思います。
とっさにすぐに取り除きたい気持ちから、爪でひっかいたり、ピンセットでひっぱったりしがちですが、肌に与える負担やダメージのことを考え、適切な処置で取り除くようにしましょう。
(監修:Doctors Me 医師)
情報源: ニキビの元“コメド”は正しい処理を 細菌を入れない清潔な方法とは? Doctors Me(ドクターズミー)
毛穴を開いて、オリーブオイルで溶かすのだとか。