イモ発電:滋賀・湖南で実用化へ 空中栽培で収穫増やす – 毎日新聞

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自然エネルギーの地産地消を目指す滋賀県湖南市で、サツマイモの発酵を活用する「イモ発電」の実用化に向けた取り組みが進んでいる。収穫量を増やすため、小中学校や福祉作業所などでユニークな「空中栽培」を実践。地域おこしや地球温暖化防止の切り札にもなると、住民らが意気込んでいる。

今月12日、休耕田を活用した同市石部東の「こなんイモ・夢づくり農園」で、親子連れや障害者作業所のメンバーらの笑顔が広がった。約80人が参加し、約200キロのサツマイモを収穫した。

そばには木材を組み上げた3段の棚に、土とサツマイモの苗を入れた樹脂製の袋が並ぶ。近畿大生物理工学部の鈴木高広教授(56)が考案した空中栽培。袋の中で根の伸びが制限されるため成長の効率が良く、同じ面積で通常の露地栽培の3~8倍の収穫量が見込めるという。食材に適さない部分や葉やツルを集めて発酵させ、メタンガスの燃焼による熱を使って発電させる。栽培に取り組んだ市内の障害者作業所「さつき作業所」の職員は「簡単な作業で重度の知的障害者も参加できる。地域の人たちと同じ目標に向かって活動できるのがうれしい」。

湖南市は2012年、自然エネルギーの活用を進める「地域自然エネルギー基本条例」を全国で初めて施行。市民の出資による太陽光発電も進めている。

イモ発電は、焼酎メーカー大手の霧島酒造(宮崎県都城市)が焼酎かすなどを利用して14年に実用化しており、湖南市内の講演会で鈴木教授が取り組みを紹介。これに賛同した市民と連携して協議会を設立した。

15年から空中栽培を開始。今年度は保育園や小中学校、障害者福祉施設など市内31カ所で取り組み、計1600株の苗を植えた。

試算では、イモ20キロで一般家庭の1日の消費電力量(10キロワット時)に相当する発電が可能。収穫量を8倍にできれば約400平方メートルの耕地で1世帯分の年間消費電力量をまかなえる計算だ。

協議会の溝口弘代表(68)は「太陽光と違い、イモ発電は天候に左右されず、子供から高齢者、障害者まで直接生産に携われる。支え合いの町づくりにもつながる」と期待。19年度には市内の福祉施設で使う電力の一部をイモ発電でまかなう目標を掲げている。

実用化にはサツマイモの大量生産に加え、発電設備の小型化などの課題も残る。鈴木教授は湖南市の企業と小型のメタンガス発酵装置を開発中で、「コストをかけずにエネルギーを取り出し、発電する仕組みを作りたい。普及すれば一般農家の廃棄物などからも燃料を作れる」と話している。【村瀬優子】

棚(後方)で空中栽培したサツマイモを収穫する子供ら=滋賀県湖南市で、村瀬優子撮影

情報源: イモ発電:滋賀・湖南で実用化へ 空中栽培で収穫増やす – 毎日新聞

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