【衝撃事件の核心】屈強な「佐川男子」、暴力団員すら圧倒 世にも奇妙な恐喝未遂事件の一部始終(1/3ページ) – 産経ニュース

コメディみたいな本当の話。


「あいつらにはかなわない」-。百戦錬磨の暴力団員が白旗を揚げた相手は、佐川急便が誇る屈強な「佐川男子」だった。恐喝未遂容疑で逮捕された指定暴力団松葉会系の組員2人は、モデルガンを使った寸劇を演じて宅配物を脅し取ろうと企てたが、配達員の機転と行動力で阻止されてしまった。「配達員が強すぎる」と組員が名言を残した事件の一部始終とは-。

日常的に重い荷物を運ぶ「佐川男子」

ターゲットはロレックス 思いついた寸劇『組員の内輪もめ』

「金になるシノギを思いついた」

事件の発端は6月12日にさかのぼる。組員の男A(35)がインターネットで高級腕時計のロレックス(約86万円)を代金引換で注文したのだった。

単純に時計が欲しかったわけではない。「脅し取ると犯罪だが、一芝居打って商品を置いていかせよう。モデルガンをちらつかせれば、ビビって置いていくはず」。“シナリオ”を練った組員は、同じ組の男B(32)を引き込んだ。

翌日、佐川急便の男性配達員(38)ら2人が東京都荒川区町屋の組事務所に荷物を届けに訪れた。

差し出された宅配物を勝手に開ける組員B。そこに罵声を浴びせながら、組員Aが登場しモデルガンを突きつけた。

騒然とする室内。組員Bは配達員に向かって「こんな状況では帰れ」と言い放った。

目の前で突然、やくざ同士の内輪もめがはじまったなら、素人は逃げる-。そういう想定だった。

「佐川男子」。青と白のボーダー柄の制服に筋肉質な体を包み、さわやかな笑顔で荷物を運ぶ佐川急便の男性配達員は、ちまたでこう呼ばれている。女性からの人気が高く、イケメンドライバーの写真を集めた公式ファンブック「佐川男子」が出版されるなど、同社のPRにも一役買っている。

とっさに商品奪い返す 「配達員にはかないませんや」

その「佐川男子」の2人は肝っ玉が据わっていた。とっさに商品を取り返し、「逃げる途中に背中から打たれてはかなわない」と、モデルガンも取り上げて事務所から出て、走りながら110番通報した。

配達員はモデルガンを本物だと思っていたが、駆けつけた警視庁荒川署員は模造品と看破。警察官は事務所に乗り込んだが、組員2人は事務所から既に逃走していた。

その後、同署の捜査で10月中旬に2人は逮捕された。調べに対し、組員Aは容疑を認め「あの2人にはかないませんや。強すぎる」と供述。組員Bは「Aが勝手にやったことで、自分は知らない」と否認した。

トラブルの気配察知 えりすぐりの配達員が対応

暴力団員に「かなわない」と言わせた2人の男性配達員。実は佐川急便が“選抜”した屈強な配達員だったという。

配達所は、(1)ロレックスの受け取り先住所が組事務所だった(2)商品が代引きの高級商品だった-ことからトラブルの気配を察知。本来、配達先には配達員が1人で配達するという原則があるが、不測の事態に備え、配達員2人で組事務所に向かわせたという。

ある捜査関係者は「肉体的な強さもさることながら、『後ろから狙われたら危ない』と、とっさに銃を奪い取る判断力は素晴らしい」と称賛する。

「心・技・体」そろった配達員に対し、逮捕された組員2人はあまり恵まれた体格ではなかったといい、はじめから勝ち目はなかったようだ。

情報源: 【衝撃事件の核心】屈強な「佐川男子」、暴力団員すら圧倒 世にも奇妙な恐喝未遂事件の一部始終(1/3ページ) – 産経ニュース

選抜された人員だったのか。