黒田博樹、大谷翔平が「すごくうらやましい」 独占手記で吐露 – ライブドアニュース

大変だよな・・・

31万人パレードで、新井(右)と沿道のファンに手を振る黒田

今季限りで現役を引退した広島・黒田博樹投手(41)が5日、20年間のプロ生活に別れを告げた。日本中のファンに感動を与えた黒田が、スポーツ報知に独占手記を寄せた。

想像以上の盛り上がりでびっくりした。こちらが逆に「ありがとう」という気持ちでパレードに臨んでいました。新井と「優勝して良かったな」という話もしました。こういう形で仲間やファンに見送ってもらって、できすぎな野球人生だったなと思いました。

入団時はプロに入った達成感があって、2軍にいてもどこかでプロのユニホームを着ている安心感があった。だけど2年目(98年)のオフに大野(豊)さんが引退して、変わった。あれほどの人が抜けて、じゃあ来年、そこに誰が入るのか考えた時に、自分が頑張らないと、結果を出さないとやばいな、と。どうやってこの世界で生き抜いていくかと考えた時に、強い責任感をもってやらないといけないと思った。

僕の原点は高校時代。マウンド=苦しいもの。トラウマじゃないけど(笑い)。当時は抑えられなかったら、ずっと走らされていた。それがこの年齢になっても残っている。だから僕はマウンドで表情を崩すことはない。そのことは自分の中で決めていた。

なぜ、あれだけ苦しそうに投げるのかと聞かれる。怖いのは、自分の一番いいときを知っていること。球の軌道、打者の反応、空振り…。良かった時のことは記憶に残っている。それが薄まりながらマウンドに上がるのは、怖い。若い頃は、真っすぐを思い切り投げて、それを打ってみろ、というスタイルだった。だけど、それができなくなったことを受け入れてマウンドに上がるのは、しんどい。

(日本ハムの)大谷くんを見ていると、すごくうらやましい。ただ、彼も、カープの投手たちも、変わらなくてはいけない時がくるだろう。150キロをずっと投げ続けられるわけじゃない。それをどこかで受け入れて、1年でも長くユニホームを着るだけじゃなく、結果を出し続けることが、プロとして大事だと思う。

僕は気持ちの面も大事にしてきた。戦うスイッチが入る(※1)。メジャーでは、体のでかい、ごつい打者とばかり対戦する。どうやってこいつらに勝っていくかと考えた時に、気持ちを高めていくしかない。「この野郎!」ってね。今だから言えるけど、試合前に相手チームの選手にあいさつされるのはもちろん、目を合わせることすら嫌だった。そうでないと、厳しいところを突けない。この野郎、という気持ちにもなれない。ユニホームを着てグラウンドに立つ以上は、それくらいのファイティングスピリットがないと戦えなかった。器用な選手は割り切ってできるかもしれないが、ぼくは器用じゃないから。

メジャーに行って1年目か2年目に、カージナルスのクリス・カーペンター(※2)からこんな話を聞いた。「自分の家族がおなかをすかせている。獲物をバッターが持って行こうとしている。じゃあお前はどうするんだ? 徹底的に戦うだろう」。すごく印象的な言葉だった。年々、技術も、気持ちも落ちてくる。150キロが投げられなくなってくる。何で補うかといえば、気持ちの部分しかない。そうでないと戦い続けられない。

家族にも引退の話はした。最近は毎年「今年が最後だ」と言っていたし、分かっていたと思う。最後の(登板となった)札幌にも呼んだ。真剣勝負のマウンドを見せたかった。セレモニーではなく、戦っている姿を見せられたことは良かった。

昨年、カープに復帰して、スタンドから「頑張れ!」と言われるのが心苦しかった。すごくうれしいけど、これ以上頑張れない…。申し訳なく、苦しかった。

毎年最後のつもりでやってきたから、1年が終わった解放感は同じだけど、もう体のケアをしなくていいのがうれしい。朝起きて肩や首が痛くても、何もしなくていい。思い切って右手も使える。何をするにも左手を使っていたから。ちょっと何かを拾うのも、右手は使わなかった。今では左右を遜色なく使えるぐらい。草野球やってもいいわけですから(笑い)。来年のことを考えて生活しなくてもいいのは楽しみ。

家族は米国にいる。今後のことを考えるのは、いったん向こうに帰ってから。米国で暮らすかもしれないし、広島に帰ってくるかもしれない。自分がいつでもどこでも動ける状態になってから、相談しながら決めていこうかな。(広島カープ投手)

◆黒田 博樹(くろだ・ひろき)1975年2月10日、大阪府生まれ。41歳。上宮高から専大を経て96年のドラフト2位で広島入り。2004年にアテネ五輪で日本代表に選出され、中継ぎとして2勝し、銅メダル獲得に貢献。05年に最多勝とベストナイン、06年に最優秀防御率を獲得した。08年にFAでドジャースへ移籍。12年からヤンキース。15年に広島に復帰し、今季限りで現役を引退。日米通算成績は533試合で203勝184敗1セーブ、防御率3・51。185センチ、93キロ。右投右打。既婚。血液型B。年俸6億円。

情報源:黒田博樹、大谷翔平が「すごくうらやましい」 独占手記で吐露 – ライブドアニュース

まぁ、プロなら当然ともいえる事だろうけど。