【広島】「カープでよかった」…黒田引退会見一問一答

お疲れ様でした。

日本シリーズを最後に現役を退いた黒田博樹投手(41)が4日、マツダスタジアムで会見を開いた。引退を表明した10月18日に広島市内のホテルで会見を行ったが、日本シリーズを控えていたこともあり、広報担当者を通じて「過去を振り返るような質問はしないで欲しい」と要請。今季の全日程が終了したことで、改めてプロ20年間の思いを吐露した。

以下は一問一答

―今の心境は

「シーズンが終わってちょっとたったんで、まだ実感はないですけど、ちょっとずつ時間がたつにつれて引退したんだなという実感をやっと感じ始めているところですね」

―さみしい思いか

「ほっとしたのが一番ですし、今年1年、多少のケガはありましたけど、少しはチームに貢献できたという安心感が強いですね」

―日本シリーズが最後に

「結果的にはチームが日本一になれなかったんで、悔しい思いはありますけど、自分の中では出し切ったという充実感はあります」

―シリーズでもう一度投げたかったか

「うーん、当然第7戦までいくと、自分が投げるつもりでいました。何とか日本一になるために投げたいと思っていましたけど、こればっかりは勝負ごと。自分の思った通りにはならないなというのを思い知らされた」

―現役生活での後悔は

「出来過ぎの野球人生だったと思いますし、最後はこういう形でリーグ優勝もできましたし、自分の中では満足できる野球人生だったかなと思います」

―シリーズ後にチームメートと話は

「そんなに話す時間もなかった。1人1人にありがとうという気持ちは伝えさせてもらいました」

―新井選手とは話は

「しょっちゅう会っているんで、あれなんですけど、彼もあんまり実感湧いてないんじゃないですか」

―復帰会見で話していたように、最後の1球をカープで投げた

「自分ではこれが最後の1球になると思って投げていなかった。気持ち的には最後のゲームだと思ってマウンドに上がっていましたけど、これが最後の1球だと考える時間と余裕もなかった」

―結果的に日本ハム・大谷を打ち取ったのが最後の1球

「結果的にはそういう形になりましたし、僕自身はもう少し長いイニングを投げたい気持ちがありました。ただ僕自身も思い出になったと思います」

―実際に最後をカープで終えた重みは

「1球1球が自分の中では充実してましたし、ファンの方々の声援を背中に受けて、マウンドに上がる。苦しい中で充実感と幸せな気分にさせてもらいました。帰ってきて、今年優勝できて、最高の締めくくりができたんじゃないかと思います」

―特に印象に残った現役生活のシーンは

「難しいですね。なかなか絞ることはできないですけど。リーグ優勝した時の試合もそうですし、ゆっくり時間をかけて考えれば色々出てくると思いますけど、現時点で考えつくのは今年のリーグ優勝決めた試合でマウンドにいられたのは僕の中では大きかったと思います」

―入団時に今の自分は想像できたか

「全く想像もできなかったですし、まさかプロ野球生活が20年間も続くとは思っていなかった。不思議な感じですね」

―苦しい思い出や練習を振り返って

「そういう苦しい思いをしたから、自分も成長できた。たくさんの人に携わってもらって、その中で成長してこれたんじゃないかと思います。自分の中ではすごく大事な時間だった」

―メジャー挑戦の時には涙

「自分で決めたことなんですけど、ここを離れるのはさみしい気持ちだったんじゃないかと思います」

―ファンへの思い

「声援がないと、プロ野球戦手は成り立たない。そういう声援の中で頑張ってこれたというのはある。ファンの人の存在は僕の中では大きかったなと思います」

―FA権を取得した際には市民球場のファンが旗を出して残留を祈った

「それは鮮明に覚えています」

―米国での1球1球は

「常に僕の中ではマウンドに上がれば気持ちを込めて投げて来ましたし、気持ちがない1球を投げたことはなかった。それだけにどこの球場であっても、どういうチームのユニホームを着ていても、僕の中では目いっぱい投げて来れたかなと思います」

―打球が顔面を直撃

「当たった時は選手生活を考える前に、自分が死んでしまうんじゃないかという恐怖感はありました。野球を考える余裕はなかったですね」

―後遺症に苦しむ中でも投げ続けた

「自分なりの責任感というか、勝ってに責任を持って、それなりに追い込んでこられたんじゃないかと思います」

―責任感とは

「契約した以上はチームのために投げ続けないといけないという気持ちはありましたし、プロ野球戦手である以上はしっかりしたパフォーマンスを出さないといけない。そういう気持ちが強かった」

―この2シーズンの体の苦しさは

「メジャーの後半は自分の思った通りのピッチングができない悔しさもありました。でも、それを受け入れないと次には進めない。葛藤はありましたし、ピッチャーである以上は8、9回まで投げ続けたい気持ちはありました。自分の中で、こういうピッチャーでいいのかという葛藤はありました」

―体調は

「それも含めて自分の中で受け入れて、結果をどう残すのかを常に考えてやってきました」

―カープに入団してよかったですか

「間違いなく僕がカープに入ってなければ、これだけの野球人生を送ることはできなかった。カープでよかったなとつくづく思っています」

―今後のカープへの期待は

「今年、日本一を逃したんで、そう簡単ではないと思いますけど、連覇して、また日本一にチャレンジしてもらいたいなと思います」

―後輩に託すことは

「力のある選手がいっぱいいますし、まだまだ伸びていく選手もいるんで、慢心だけせずに頑張ってもらいたいなと思います」

―新井への期待は

「FA宣言の会見をすると言っていた。できるならそちら側(報道陣側)で聞きたいと思います」

―プレー面は

「彼はあのままでやればいい。それが自然とそのチームの力になって、若い選手の力になってくる。それでいいんじゃないかと思います」

―今後は

「全く考えていないですし、自分がどうなっていくか考えていないです」

―一番したいことは

「とりあえずゆっくり野球から離れて、ゆっくりしたいなと思っています」

―指導者としてカープに戻ることは

「現時点でそこまで思いつかないというか、いったん野球を離れてどれだけ野球が好きだったか、そういう気持ちも分かる。離れてゆっくりしたいなと思います」

―新井監督からコーチの打診があれば

「新井監督があるか分からないんで(笑)」

―背番号15が永久欠番に

「話を聞いた時は自分の中で鳥肌が立ちましたし、北別府さんを始め、諸先輩がおられる中で、こうやって僕自身の背番号がそういうふうになるのは恐縮する気持ちがありました。ファンの人のおかげで、また広島に帰ってきて、球団の方の心配りで、また僕ももう一度、ユニホームを着て、マウンドに立つことができた。携わってきて頂いた方のおかげでこうなったと思っている。僕個人というよりも、みなさんの背番号かなと思います。特に今年優勝できましたし、ファンの人の力もありますし、ともに今シーズン戦ってきた仲間の力もある。15番を見た時に2016年のリーグ優勝を思い出してくれれば。それで僕は幸せだなと思います」

―明日優勝パレードがある

「まだ経験したことがないので、どういう感じかも想像つかない。また明日、終わってどういう気持ちになるか聞いてもらえればと思います」

―ファンに一言

「本当にファンの人のおかげで、また日本でもアメリカでもたくさんの人に応援して頂いた。最後にファンの前で投げることができて、優勝も経験させてもらって、本当に素晴らしい野球人生と最後の1年になりました。感謝の気持ちでいっぱいです」

戻ってきてくれるかねぇ。