日本シリーズでカメラマンから恐れられたカットマンとは…

一つの打法なんだろうけど、好きじゃないね。

日本シリーズで10年ぶりの日本一となった日本ハムに、多くのカメラマンから恐れられている選手がいる。カットマン、ネバネバ打法などの代名詞を持つ中島卓也内野手(25)だ。バットを短く持ち、体から最短でバットを振る。2ストライクに追い込まれるとファウルで粘り四球で出塁する。プロ8年目で本塁打0という徹底した出塁主義。投球数が増えるので投手にとっても嫌がられる存在だ。

左打者・中島のファウルボールが飛びやすい三塁側のカメラ席で取材する時は特に要注意。今季はヘルメットを持参するカメラマンもさらに増加した。人だけではなく望遠レンズを破壊し、パソコンをへこませる。ファウルの度に「お~」という驚愕する声が飛び交う。白井一幸三塁コーチ(55)は背番号9の打席前に、「さ~、来るよ、来るよ~」と手を叩きながら楽しそうに我々に注意を促す。

私は日本シリーズの6試合全て三塁側のカメラ席を任された。恐怖の6試合だ。札幌ドームと違い、広島の本拠地・マツダスタジアムの内野カメラ席は掘り下がっているため、低いバウンドのファウルボールも飛び込みやすい構造になっている。嫌な予感がした第1戦。8球ファウルで粘り12球目で四球を選んで出塁した3回1死の第2打席。1バウンドしたファウルボールが私の右50センチ横を通過した。何とか避けられたが、投手を見ていたら当たっていたかも知れない。球界のファウル王の打球はその後も何度もカメラ席を”襲撃”し、6試合25打席18打数6安打5四球と勝利に大きく貢献した。

11月10~13日に行われる侍ジャパン強化試合(東京ドーム)の日本代表に選出された中島。堅実な守備と粘りの打撃はもちろんだが、決して打球から目が離せない。(記者コラム・関口俊明)

次から次へと飛んでくる中島卓(左)のファールボールを避ける三塁側のカメラマン

なぜか、2ストライクからは何球ファウルになってもストライクにならないんだよな。異様に打者に有利な気がするんだが・・・。2ストライクからは5球目まではファウル、6球目以降はストライクにしてくれよ。