広島・黒田、引退後の渡米シナリオ 家族はLA、早くも“次期監督待望論”も:イザ!

監督希望。

今季限りでの現役引退を表明している広島の黒田博樹投手(41)が日本シリーズ第3戦(25日、札幌ドーム)に先発、脚の異常で降板した。最終戦となった29日の第6戦(マツダスタジアム)ではベンチ入りもなかったが、気になるのはその後だ。広島の次期監督の有力候補。さらに米大リーグで7年間活躍しただけに海外から何らかのオファーがあってもおかしくない。昨年日本球界に復帰した後も、家族と生活拠点は米ロサンゼルスに置いたまま。男気で鳴る右腕が描く“人生第二幕”のシナリオとは。 (塚沢健太郎)

引退後もしばらくはフル回転となりそうだ。25年ぶり優勝の立役者となり、仮にこのまま32年ぶりの日本一まで広島にもたらせば、“黒田フィーバー”はもう最高潮に達する。“神ってる”どころか、広島では“神”も越える存在だ。

黒田は「よしもとクリエイティブ・エージェンシー」に所属。同社がテレビ出演などの窓口になっているが、「出演依頼が殺到していて整理するのが大変」(同社関係者)とうれしい悲鳴を上げている。

シーズン終了後は優勝パレード(11月5日)、球団行事、年末特番などスケジュールがギッシリ。その後家族の暮らす米国に戻る見通しだ。

普通の人気選手は引退後、テレビ解説者などで“ネット裏から勉強”。監督・コーチのオファーが舞い込むのを待つパターンが多いが、球団関係者は「たぶん、来年からは家族のいる米国で生活することになる」とみている。

現地で大リーグ中継のゲスト解説などをこなしながら、野茂英雄氏(48)や松井秀喜氏(42)のように米国を拠点とし、日本での仕事があるときに“来日”という形になりそうだ。

しかし黒田の場合、野茂氏や松井氏のようにずっと米国中心の生活を続け国内ではユニホームを一切着ないというのは、周囲が許してくれそうにない。

「広島の松田オーナーのお気に入りだし、将来緒方監督が辞めるときには、次期監督の最有力候補。あれほどの実績があれば、コーチ経験がなく、いきなり監督になっても文句は出ないでしょう」(前出の関係者)

現在も黒田は日米通算20年のキャリアに裏打ちされた技術、理論、心構えをチームメートに伝授。「もっと内角球を使ってみたらどうだ」とヒントをもらった野村は、昨季わずか5勝から、今季16勝まで伸ばし最多勝を獲得した。

伸び悩んでいた福井は昨春に「おまえ、すごい球を投げるな」と声をかけられ、「完璧を求めすぎず、試合をつくればいい」と助言されて昨季9勝。故障がちだった今季も5勝を挙げ、先発投手として安定感を醸しだしている。

こうした例は枚挙にいとまがなく、黒田の指導者としての能力を疑う声はほとんどない。

一昨年オフ、米大リーグから提示された破格の条件を蹴り、“現役最後の1球”を古巣・広島で投じることを選んだ男。近い将来、指導者として再び地元広島を中心に“待望論”が高まり無視できないレベルに達したときには、本人はまた男気を発揮し日本へ足を向けるのではないか。

もちろん、就任2年目でぶっちぎりのリーグ優勝に導いた緒方孝市監督(47)が、しばらく指揮を執り続けるのは確実。短くても5年間はチームを率いるとみられている。とすれば“黒田監督”が誕生するのは、早くて東京五輪と同じ2020年ということになるのかもしれない。

外国人選手同様、毎年生活拠点の米国から“来日”する黒田。来季以降の動向が気になる

まぁ、どういう選択をするのかは本人次第だが・・・