「指入りラーメン」初動対応で悔やむ幸楽苑 “手首事件”連想でイメージ悪化?:イザ!

ふーん・・・

静岡市内の店舗で、指入りラーメンが客に提供された問題で、不名誉ながら一躍有名になったラーメンチェーン「幸楽苑」(本社・福島県郡山市)。年配の方には、昭和53年の手首ラーメンを思い出した人も多いだろう。

同社は当初、「混入したのは爪の一部」と説明していたが、これが真っ赤なウソで、苦し紛れの後手後手の対応が“ツメ”を誤る結果に。同社は「初動対応をきちんとしていれば」と悔やむが、すべて後の祭だ。

不十分だった廃棄

混入問題が起きたのは、静岡市清水区の「幸楽苑 静岡清水インター店」。同社によると、9月8日にパートの女性従業員が店舗内のチャーシュースライサーで仕込み作業をしていた際、誤って左手の親指の先端部分を切断してしまった。

機械の上にあったスライス中のチャーシューは廃棄したものの、切断された指の一部が仕込み済みのチャーシューの容器に紛れ込んだ。

ラーメンスープに

そして、2日後の10日昼に来店した子連れの女性客が「お子様セット」を注文したところ、ラーメンのスープの中に指の一部があるのを見つけ、店は大騒ぎになった。

13日には、静岡市保健所が店舗に立ち入り調査に入るが、市保健所によると、混入したのは幅約1センチ、長さ7~8ミリの爪の付いた指先。しかし、店の担当者は「爪の一部が混入した」とする報告書を提出し、保健所から「指ではないのか」と指摘を受け、報告書を書き直していた事実も発覚した。

おまけに、「指入りラーメン」の報道を受けて、1カ月後の10月13日に同社HP上で発表されたおわび文では、「従業員の爪の一部が混入した商品を提供」と記載。保健所側の説明と食い違い、同17日になってようやく、「人の指の混入だった」と訂正した。

不誠実な対応引き金

同社のこうした不誠実な対応に、報道は過熱した。インターネット上では、過激な拷問シーンや暴力シーンで話題を呼んだ北野武監督作品の映画「アウトレイジ」のワンシーンを連想させると火がついた。

また、年配層には、暴力団抗争によるバラバラ殺人で、始末に困った手首を屋台のラーメンに入れたという昭和53年の“手首ラーメン事件”がまっさきに思い起こされ、対応のまずさがイメージを大きくダウンさせた。

27日に一斉休業

業績への影響も懸念される事態に、幸楽苑ホールディングスの武田典久専務は「初動のまずさが対応の遅れを招いてしまった」と後悔をにじませる。

今回の混入問題では、切断事故後の確認ミスや社内での情報共有体制の不備も相次いだ。

同社のマニュアルでは、チャーシューは仕込みから24時間で廃棄されるはずだったが、従業員のけがで混乱したこともあり、指が混入した容器には仕込み時間を記載したシールが貼られていなかった。

また、保健所の指導を受けて報告書を書き直した件についても、本部への報告はされなかったという。

混入が起きた静岡清水インター店では、血液が付着したチャーシューが提供された可能性がある9月8~10日に来店した客に対して返金対応を進めており、10月23日までに15件の返金を実施した。

今後は緊急の店長会議を開き、27日には、幸楽苑の全店舗(一部商業施設内の店舗を除く)を一斉休業として全従業員への衛生教育をするほか、順次店舗内のチャーシュースライサーの撤去を進めていく方針だ。

ちなみに、パート中に指を切断してしまった女性従業員は、9月下旬に職場に復帰したというが、会社の対応の遅れが事態を必要以上に悪化させており、収束には時間がかかりそうだ。

従業員の指の一部が混入したラーメンが提供された「幸楽苑 静岡清水インター店」。社員らが、客への返金対応に追われている=23日、静岡市清水区

まぁ、初動の対応がダメだったな。