シカ肉をペットフードに=自前の解体工場が注目-鳥獣対策で長野県小諸市:時事ドットコム

贅沢な・・・

シカやイノシシが増え過ぎて、農作物の鳥獣被害に悩む地方自治体は多い。長野県小諸市は、捕獲したニホンジカをペットフード用の肉として販売しようと、自前の解体・加工工場を整備した。この取り組みへの関心は高く、ノウハウを探りに県内外から視察に訪れる人が後を絶たない。

長野県ではニホンジカによる農作物の被害が深刻化している。2015年度の被害額は約1億8900万円。約3万1800頭を捕獲したが、「食肉として活用できているのは2000頭ほど。ほとんどは埋めるか焼却処分されている」(鳥獣対策・ジビエ振興室)。

浅間山の麓に位置し、高原野菜や果樹の栽培が盛んな小諸市でも、増えるニホンジカに手を焼いている。220頭を捕獲したが、ほとんどが焼却処分。処分費用の負担も大きくなっていた。

そこで市は、国の地方創生交付金などを財源に、約6000万円で工場を整備。食肉としても加工・販売できる県の許可を取得しているが、ペットフード向けの施設とした。「(一般的に)食肉にするには1~2時間以内にシカを持ち込み、処理しなくてはいけない」(同室)などハードルが高いためだ。

施設を担当する市の野生鳥獣専門員、竹下毅さん(39)は「多くのシカを活用するためにはペットフードが適している」と説明。「どこの自治体も捕獲したシカの処理に困っていて、毎週のように視察者が訪れている」と話す。

工場には解体室と加工室、商品を保管する冷凍庫がある。安全性を重視し、金属探知機や放射線検知器も備えた。解体は5人が担当し、1頭当たり約20分で終わる。4月から稼働し、10月中旬までに約170頭を処理、ペットフードメーカーに販売した。

現在受け入れているのは、市内で捕獲したシカのみで数が限られ、解体作業を行うのは週に1日。来年度は県内の周辺自治体からも受け入れ、年間1500頭を解体し、安定供給を目指す。現在は原料としての販売だが、独自の商品を開発し、「小諸ブランドのペットフード」として売り出す計画も進む。竹下さんは「シカ肉を有効活用し、収入や雇用を生み、地域活性化につなげたい」と意気込んでいる。(2016/10/22-05:34)

工場で部位ごとに分けられるシカ肉(写真上)と、冷凍庫で保管されるシカ肉=19日、長野県小諸市

普通に人間向けに加工しようよ。