レンズまで完全に3Dプリンタで出力することができるフィルムカメラ「SLO: 3D Printed Camera」 – DNA

凄いな。

カメラを改造したり修理したりするために一部のパーツを3Dプリンタで出力するという試みはよく行われています。しかしありとあらゆるパーツ、しかもレンズまで3Dプリンタで出力するというのはなかなか無いのではないでしょうか。

アメリカ東海岸に拠点を置く3D環境デザイナー、アモス・ダドリーさんが作り上げたこちらのカメラは、3Dプリンタから出力したパーツだけで組み上げられたもの。

部品は機能ごとに分割されたモジュール式になっており、改良したシステムと入れ替えることができるようになっています。

絞りの羽根も3Dプリンタ製。このように割と精度よく閉じていきます。シャッターは2枚の幕が開閉するタイプですが、一般的なフォーカルプレーン方式ではなく、映画撮影用のロータリーディスク式に似たようなもの。

そしてレンズも3Dプリンタ製。表面にキズなくレンズを作るのがとても大変だったとのこと。

普通の樹脂であれば、表面を熱や溶剤で少し溶かすことで細かいキズを埋めてなめらかにすることができます。しかし3Dプリンタで出力された樹脂ではそういうことができません。そこで、普通のレンズのようにこのような研磨台を使って磨き上げたとのこと。

レンズのテストに使われたごく普通のデジカメ。

そしてこのカメラで撮影すると、このような像が得られます。

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作者によれば、このカメラは「製品としてのカメラは精密な像が撮影できることが求められるが、芸術的な表現とするため、撮影後にフィルターをかけてわざと歪めたりする」という点に着目して、写真とデザインの接点を探るべく作られたとのこと。すべてのファイルは3Dデータの共有サイト「Pinshape」にて公開されています

古いカメラやレンズは、現代のものにはない「味」があるものですが、デジタルに利便性があるのもまた事実。3Dプリンタを使ってこんな風にコンバージョンする試みも行われています。

ソース:SLO: 3D Printed Camera | Amos Dudley

レンズも作ったのか・・・