一大産地・宮崎北部で虫害危機 (毎日新聞) – Yahoo!ニュース

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シイタケ栽培の原木となるクヌギの葉を食べる害虫が、宮崎県北部で大量発生している。ガの一種「ヤマダカレハ」の幼虫で、県の調査によると九州で大規模発生が確認されたのは初めてという。宮崎は全国2位の干しシイタケの産地だが、葉を食べられたクヌギは成長が遅くなり、原木の供給に影響が出る恐れも。シイタケ栽培に使う木だけに殺虫剤が使用できずほぼ手作業で駆除しており、関係者は対策に頭を悩ませている。【黒澤敬太郎】

◇九州初の大規模発生→手作業で駆除

山道を進むと、一面に葉がなくなったクヌギ林が広がっていた。宮崎県北部、美郷町林業振興課北郷支所の河野昌一主幹は「今は土中でさなぎになっていて姿は見えないが、夏には木の幹に毛虫がびっしりいた。一つ一つ手作業で捕まえた」と振り返る。

県によると、ヤマダカレハは1960年代に神奈川、奈良県、80年代には埼玉、茨城県で大量発生した記録が残るが、九州での事例はない。過去のケースではいずれも終息までに2~3年かかったという。幼虫(毛虫)はクヌギなどの広葉樹の葉を好んで食べる。

宮崎県内で初めてヤマダカレハによる被害が確認されたのは昨夏。美郷町のクヌギ林約20ヘクタールで葉が食べられており、今夏には約67ヘクタールに広がった。さらに隣接する諸塚村と延岡市、日向市でも計約10ヘクタールの被害が確認された。クヌギは葉を食べられると成長が弱まるほか、葉の色づきで切り倒す時期を見極めることが難しくなる。

農林水産省によると、原木栽培が主流の干しシイタケの生産量は宮崎県が全国2位(2014年は約554トン)で、県北部が産地の中心だ。1位は大分県(1510トン)、3位は熊本県(221トン)で九州が上位3県を占める(室内での菌床栽培が主流の生しいたけの1位は徳島県)。

大量発生の原因は調査中だが、このまま被害が拡大すると、通常は自身が所有する山で原木を調達していたシイタケ農家が、市場から木を購入せざるを得なくなり、生産コストが増える可能性がある。すぐ北側には生産量全国1位の大分県も接しており、関係者は被害がこれ以上拡大しないよう急いでいる。

美郷町は今年8月、町職員や委託業者らが幼虫を見つけてはトングで捕獲した。殺虫剤を散布すると、シイタケ栽培に影響するためだ。最も被害の大きい同支所管内では2日間で約5万6000匹、約280キロの幼虫を駆除した。駆除しきれなかった幼虫は秋にふ化するとみられ、町はライトで成虫を誘い出して捕獲する装置を、10月下旬から林の数カ所に120万円かけて取り付ける予定だ。

河野主幹は「来年以降被害を広げないためにも、成虫の段階でできるだけ駆除したい」と話す。

どのくらいの影響が出るのかね・・・