【時視各角】サムスン、発火の原因を把握できないのがより大きな問題(1) | Joongang Ilbo | 中央日報

ダメだこりゃ。

【時視各角】サムスン、発火の原因を把握できないのがより大きな問題(1)

サムスン電子は最新スマホ「ギャラクシーノート7」の発火原因をまだ把握していない。50日以上も数百人の専門家が調べているが、まだ爆発を再現できていないのだ。真犯人を探せないため陰謀説が乱舞する。「皇帝経営」「軍隊式文化」「性急」などのような言葉が次々と出ている。今のサムスンの問題は発火の原因が分からないことが本当な問題だ。もしかするとバッテリーの不良と判明するのが最も幸運なシナリオなのかもしれない。

振り返るとギャラクシーノート7は過度な革新の集合体だった。5.7インチの大きなOLED(有機発光ダイオード)画面に虹彩認識、急速充電機能まで入った。「史上最も賢いスマートフォン」という評価を受けた。問題はこの機能が決して無料ではないという点だ。より多くの電力を必要とし、より多くの空間を占めるしかない。防水・防塵機能のために内部の熱を外側に出すのも難しい。スマートフォンは単純な通話よりインターネットやゲームにより多く使用する傾向だ。狭い空間により大きなバッテリー容量が要求される。

ギャラクシーノート7のバッテリー容量は3500mAhで過去最強だった。対抗馬のiPhone7プラスの2900mAhを圧倒する。しかし両製品の使用時間は大きな差がない。なぜか。その秘密はiPhoneが同じバッテリー容量であるにもかかわらず2014年より2015年に画期的に使用時間が増えた点に注目する必要がある。それはiOS9のためだ。微細工程と節電技術、そしてソフトウェア最適化のおかげだった。一方、ソニーのXperiaZは同じ期間、使用時間が大きく減った。新しく採択したクアルコムのSnapdragonと相性が合わなかったからだ。スマートフォンでバッテリー容量ほどソフトウェアが重要ということだ。ギャラクシーノート7もバッテリー設計に問題があったりソフトウェアが電力をあまりにも消耗し、発火を招くおそれがある。

サムスンはアップルよりリードタイム(製品開発期間)がはるかに短い。上半期にギャラクシーS、下半期にはギャラクシーノートを出す。一方、アップルは2年ごとにiPhoneを完全に変え、その中間に「プラス」新製品を出す。サムスンの内部では最近、「毎年新製品発表の場に持っていく試作品のうち、機能の検証が終わっていたケースはほとんどなかった」という批判が出ている。しかし半分は正しく半分は間違った話だ。こうしたスピード経営こそがギャラクシー神話の秘訣だった。サムスンはソフトウェアと生態系を前面に出したiPhoneとは違い、果敢かつ迅速に最先端機能を採択してハードウェアで勝負するしかない運命だった。

サムスンとしては最悪のシナリオが根本原因を把握できずに生産過程の不良になっていくことだ。この場合、非常に大きな問題となる。企画-設計-製造-検収のすべての過程を完全に見直さなければならないからだ。来年のギャラクシー8やギャラクシーノート8の運命もどうなるか分からない。いくら性能が優れていても、いつ発火するか分からないものを誰が購入するだろうか。サムスンは新製品の開発を延期してでも発火の原因から確認しなければいけない。バッテリー問題、高速充電機能、ソフトウェア欠陥、余裕空間不足、過度な防水・防塵機能を含め、すべての可能性を開いておき、事故の原因を透明にするのが先だ。市場の信頼を取り戻す唯一の道だ。

サムスンにとって今回の事態は痛恨の危機だ。一度iPhoneに移った消費者を取り戻すのは難しいだろう。サムスンが再起するには2009年のトヨタ自動車に目を向ける必要がある。その年、トヨタは米国での急発進事態で960万台をリコールする窮地に追い込まれた。トヨタはオーナーの豊田章男代表を中心に「品質優先」に戻った。複雑な精密部品はすべて日本で生産・供給し、新型カムリの場合、普段の倍の100台以上の試作品を作ってあらゆるテストをした。トヨタが品質と安全に時間と費用を惜しまない姿を見せると、消費者は戻ってきた。ジム・コリンズ氏は「危機であるほど核心の価値を保存するのが偉大な企業」と強調した。サムスンも先端機能と収益性の誘惑に駆られず基本に戻ることを望む。核心の価値である品質と安全に集中し、今回の危機を成長痛とする成熟した姿を見たい。

イ・チョルホ論説室長

どうなっているんだか・・・