2年連続のセ・リーグ優勝を決め、喜ぶ広島ナイン

広島37年ぶりセ連覇 厚い選手層で逆転勝ち41試合

おめでとうございます。


「自分の役割を理解している選手を使う、と伝えた」。1月31日、キャンプインを前に緒方監督が示した「施政方針」は字面にしてみるとごく当たり前のようにみえるが、選手にとっては最も厳しい要求だったと思える。

2年連続のセ・リーグ優勝を決め、喜ぶ広島ナイン
2年連続のセ・リーグ優勝を決め、喜ぶ広島ナイン

自分の役割とは個々の打席での使命のことだけではない。チーム全体の中の立ち位置を理解してくれよという意味で、名のある選手でも、少々調子がよい選手でも、状況次第でベンチで待機してもらうこともある、といったことが含まれていた。実際、新井も複数安打を放った翌日にベンチスタートとなることがあった。

ベテランの疲労への配慮もあったとはいえ「新井さん」だからといって無条件に出続けられるわけではないという起用法は全選手へのメッセージとなり、一つの打席に対する渇望を高めた。

5月28日の巨人戦、延長十回の代打西川の左越え決勝二塁打。6月3日のセ・パ交流戦、ロッテ戦の六回に飛び出した代打バティスタの逆転2ラン。挙げればきりがないが7月7日、九回に5点差をひっくり返したヤクルト戦での代打新井の3ランを含め、出てくる打者が次々と快打を放った。一つの打席への飢えがスイングを殺気に満ちたものにしていた。

ペナントレース終盤に貴重な働きをした岩本、鈴木が故障で離脱したあとに4番に座り、殊勲打を放ち続けた松山ら、途中から出る選手、誰かに取って代わった選手の働きが目立った。

これは試合終盤に何かが起こり、マツダスタジアムであれ敵地であれ、ファンは劣勢でも席を立たなかった。各選手が自分の役目に徹した、といってもガチガチの組織野球ではなく、選手個々のギラギラしたものを引き出す野球だった。そこから生まれた起死回生の一発が、高いエンターテインメント性をもたらした。

41度の逆転勝ちという数字は若い先発陣が少々失敗して先行を許しても、打線がカバーし、戦いながら育ててきた今季の足跡を示している。

球団としては1979、80年以来の連覇となる。あの時代になかったハードルがセ・パ交流戦だ。「セ・リーグの順位が大きく変わる時期だが、パに圧倒される試合がなかった」と緒方監督は話した。ソフトバンクと並ぶ、トップの12勝6敗でこの難所を乗り切った。

鈴木の穴やエース、ジョンソンの長期離脱といった、他球団なら即致命傷になるピンチをものともしなかった点と合わせ、層の厚さで勝ち取った堂々の連覇といえる。(篠山正幸)

情報源: 広島37年ぶりセ連覇 厚い選手層で逆転勝ち41試合

CSに勝って、今年こそ日本一だ。


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