オリンピック 24年パリ 28年ロスに正式決定 | NHKニュース

決まったか・・・


オリンピック 24年パリ 28年ロスに正式決定

IOC=国際オリンピック委員会は13日、東京オリンピック・パラリンピックのあとの2024年大会をフランスのパリで、その次の28年大会をアメリカのロサンゼルスで開催することを正式に決めました。

IOCは、オリンピックの開催に立候補した都市が巨額の費用などを理由に撤退するケースが相次いだことなどから、2024年の開催都市に立候補したパリとロサンゼルスの2都市を振り分けて、次の28年の開催都市も同時に決める異例の決断を下し、調整の結果、24年をパリ、28年をロサンゼルスとする案を13日の総会に諮りました。

プレゼンテーションでは、パリが既存の施設を活用して費用を抑えるとともにセーヌ川などの観光名所も生かした計画を訴えました。パリは24年大会が100年ぶりの開催となります。

一方、ロサンゼルスは、次が3回目の大会となる実績をアピールしました。ロサンゼルスには、11年後の開催に向けた準備資金として、IOCがおよそ2000億円の資金提供を行う契約を結んでいます。

このあと、IOC委員の挙手による承認が行われ、24年大会をパリ、28年大会をロサンゼルスで開催することが満場一致で正式に決まりました。IOCが2つの大会の開催都市を同時に決めるのは、96年ぶりです。

2大会同時決定の背景と経緯

IOC=国際オリンピック委員会が2024年と28年の夏のオリンピック・パラリンピックの開催都市を同時に決めた背景には、巨額な費用がかかることから招致を断念する都市が相次いでいたことがあげられます。

大会の開催都市は7年前のIOC総会で決めることになっていて、2024年の夏の大会は、IOCが手続きのコスト削減などを定めた改革を反映して進められる初めての大会となるはずでした。当初は、フランスのパリ、アメリカのロサンゼルス、イタリアのローマ、ドイツのハンブルク、ハンガリーのブダペストが立候補しましたが、ローマ、ハンブルク、ブダペストの3都市が巨額の費用などを理由に相次いで撤退し、2つの都市だけで争う異例の事態となりました。

一方で、パリとロサンゼルスは、スポーツの国際大会の豊富な経験や、オリンピック開催への市民の高い支持率、そして、ほとんどを既存の施設で賄うなど低コストな招致計画を提案していたことから、IOC委員などからも高い評価を得ていました。

こうした状況を踏まえ、IOCはことし3月に作業部会を作って開催都市の選考方法の見直しを進め、7月には、招致に関する費用を抑え、落選する都市を少なくするという名目で、パリとロサンゼルスとの調整がまとまれば、この2都市を24年と28年に振り分けるという異例の判断を下しました。

バッハ会長は記者会見などで、「パリとロサンゼルスは開催都市としていずれも遜色なく、どちらも失いたくない」などと繰り返し訴え、どちらの都市も開催都市として採択することで安定的な大会運営を続けたいというIOCの狙いに理解を求めました。

そして、パリが100年ぶりの開催として24年の大会開催にこだわる中、ロサンゼルスが28年の大会開催に合意し、11年先の大会への準備のためとしてIOCから早い段階で18億ドル、日本円にして2000億円の準備資金の支援を引き出しました。IOC、パリ、そしてロサンゼルスのいずれにとっても利益のある形の合意となり、今回のIOC総会を迎えました。

パリ大会の計画は

フランスのパリは1924年以来、100年ぶりにオリンピックを開催します。

エッフェル塔やヴェルサイユ宮殿、さらに、セーヌ川など世界的な観光名所の周辺に試合会場を設け、景観をいかした大会を目指す計画で、オリンピック施設の95%が既存や仮設となることから低コストの運用を実現できるとしています。一方、新設する選手村の一部は、大会後は学校や商業施設、住宅からなる新しい複合施設に生まれ変わる計画です。

ただ、建設予定地となっている30%の民有地が取得の許可を得られていないとして、土地の獲得の面での課題をIOCから指摘されています。

総会でのプレゼンテーションにビデオメッセージを送ったフランスのマクロン大統領は「大会の開催に向けて国をあげた支援を約束する。オリンピック精神の価値を守ることは、より持続可能で多様性を受け入れる社会の構築に向かうことだ」と訴えていました。

ロサンゼルス大会の計画は

ロサンゼルスは1984年以来、44年ぶり、3回目のオリンピック開催となります。

大会計画は、2024年大会の招致計画からほとんど変わりません。ハリウッドやロングビーチの周辺など4つの地区で競技が行われ、会場の97%で既存や仮設を活用して費用を抑えるほか、多くを民間の資金で賄う計画です。

具体的には、過去2回の大会で開会式が行われた競技場「コロシアム」が陸上などの会場として使われるほか、カリフォルニア大学の学生寮を選手村にします。

IOCの評価委員会からは、課題と指摘されていた観客の輸送手段について、地下鉄を拡充し、高速バスなどを活用することで、すべての競技会場と空港などの移動がスムーズに進む計画になったほか、政府から2000億円近い資金援助を受けることで財政的に問題のない計画になっていると評価を得ました。

ロサンゼルスのガルセッティ市長はプレゼンテーションで、「過去2回の開催で得た経験を生かし、寛容性、包括、団結というアメリカの価値観を大会を通じて体現していきたい」と訴えました。

IOCバッハ会長「歴史的で最高な日」

IOCのバッハ会長は、2024年大会をパリで、2028年大会をロサンゼルスで開催することを決めた後の記者会見で、「歴史的で最高な日だ。IOC、パリ、ロサンゼルスにとっていずれにも利益のあるウィン・ウィン・ウィンな決定ができた。私にとってこれほどうれしいことはいままでにない。この2つのすばらしい都市でオリンピックが開かれることをとても楽しみにしている」と喜びを表現していました。

また、パリのイダルゴ市長は、2024年大会の開催が決まった後の記者会見で、「前回の大会から100年ぶりにオリンピックを開催できることをとても誇りに思うし、嬉しく思います。大会の開催は若い人たちに希望を与えることができるし、スポーツを通じて自信と一体感を深めたい。皆さんをお待ちしています」と話しました。

ロサンゼルスのガルセッティ市長は、2028年の開催が決まった後の記者会見で、「とても革新的な日だ。2028年大会の開催を勝ち取った喜びだけでなく、これから始まることへの喜びもある。今後はパリと英知を結集させ、さまざまな問題についても一緒に取り組んでいきたい」と話しました。大会の開催費用について質問されると、「アリーナなど既存の施設を利用し、予算については安泰だと思っている」と話しました。

100年ぶり開催のパリ市民は喜びに沸く

2024年の夏のオリンピック・パラリンピックがフランスのパリに決まったことを受けてパリでは市民が喜びに沸いています。

このうち、パリ中心部の観光名所トロカデロ広場には大型のスクリーンが設置され、集まった市民がIOC総会の決定を見守りました。強い雨の降るあいにくの天気でしたが、IOCのバッハ会長が2024年大会はパリに決まったと発表すると集まった市民は喜びの声をあげました。このあと、招致委員会のメンバーが大型のオリンピックのマークをお披露目し、パリのシンボルのエッフェル塔もライトアップされ、決定を祝いました。

オリンピックの旗を手にした男性は「とてもうれしい。パリに決まることはわかっていたけど長い間待っただけにとてもすばらしい瞬間です」と興奮気味に話していました。また、高校生の女の子は「パリに決まってとても誇りに思っています。誰も見たことのないようなすてきな大会になってほしい」と話していました。

パリでオリンピックが開かれるのは1900年、1924年に続いて3回目で、2024年大会は100年ぶりの開催となります。

仏マクロン大統領「開催はフランスの誇り」

2024年の夏のオリンピック・パラリンピックがフランスのパリに決まったことについてフランスのマクロン大統領は、13日、声明を出し、「オリンピックの開催はフランスの誇りになる」と歓迎しました。

そのうえで、「フランス社会の変革や国際的な魅力の向上、スポーツの役割の強化につながるすばらしい機会を与えてくれる」と述べ、2024年大会をきっかけにフランスの社会と経済が活性化することに期待を示しました。

小池都知事「東京大会の盛り上がりをつなげるべく準備」

オリンピック・パラリンピックの開催都市が、2024年はフランスのパリに、2028年はアメリカのロサンゼルスに決まったことについて、東京都の小池知事は「東京大会まであと3年と迫っています。

世界中に興奮と感動を呼び起こすとともに、記録と記憶が人々の心にいつまでも残るすばらしい大会とし、その盛り上がりをパリ、ロサンゼルスにつなげるべく、東京は開催都市として1つ1つの準備を着実に進めてまいります」というコメントを出しました。

情報源: オリンピック 24年パリ 28年ロスに正式決定 | NHKニュース

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