個人価値売買VALU、ユーチューバー「売り逃げ」騒動 :日本経済新聞

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個人が発行する仮想株式を売買する「VALU」というネット上のサービスで、人気ユーチューバ-の価値が高騰後に暴落する騒動が起きた。ユーチューバ-のツイッター上の発言で価格が上昇し、本人が高値で売り抜けたため批判が集まった。同サービスは仮想通貨のビットコインと連動しているため、多くの購入者には含み損が出た。ユーチューバーは買い戻し、運営会社はルールの見直しをそれぞれ表明。ひとまず事態は収束に向かうが、新たな資金調達手段を巡り購入者保護などの課題が浮き彫りとなった。

VALUサイトのヒカルさんのページ
VALUサイトのヒカルさんのページ

VALUは会社が株式を発行するように個人がインターネット上で発行、買い取った他人が仮想通貨のビットコインを使って売買できる仕組み。サイトで売り買い注文も確認できる。今回の騒動の中心になったのは人気ユーチューバーのヒカルさんだ。

ヒカルさんは今月10日に同じ事務所に所属する仲間たちと、個人の価値に価格を付けて売買する「VALU」を発行した。14日にはヒカルさんは今後本格的にVALUでの活動を始めることをツイッター上で表明。すでに投稿内容(ツイート)は削除されているが、ツイートの内容からヒカルさんが近日中に購入者に対して何らかの還元をする「優待」を期待した購入者が殺到し、価格が高騰した。

だが翌15日に突然、大株主である同じ事務所の顧問やヒカルさん本人が保有するすべてのVALUを一気に売りに出した。これにより価格は暴落。購入者は高値づかみしたことになり、購入者やVALUに関心のある人たちがネット上で相次ぎヒカルさんらの言動を批判した。ヒカルさんは「優待を設定すると言ったことはない」と主張しているが、一連の取引でヒカルさんは数千万円の利益を得たとみられている。

運営会社のVALU(東京・渋谷)は16日、ヒカルさん本人が該当VALUを買い戻すことになったとして、「現在の売買注文をすべてキャンセルする」と発表。ヒカルさん本人は17日未明に「すべてのビットコイン(5465万円相当)を使って自社株買いを行います!」とツイートし、17日朝から自分のVALUの買い戻しを始めた。「僕の行動や言動により多くのファンや視聴者の皆さん、普段から関わって下さっている方々にご心配をおかけしたことを深くお詫び申し上げます」との謝罪コメントもツイートした。

ヒカルさんのVALUの初値は0.01195ビットコイン(約5600円)だったが、騒動のさなかに一時0.06052ビットコインまで上昇した。その後、ヒカルさんがVALUを売却したことで暴落した。17日11時30分現在で0.04程度で取引されている。ヒカルさんは5万ある総発行数のうち約4万8000を保有しており、大部分を買い戻したようだ。

VALU社は今回の騒動をふまえ、「利用者保護を最優先に考え、取引に関するルールづくりを進めております。新たなルールについては、決定次第発表いたします」と明らかにした。VALUを巡っては、麻生太郎財務・金融相が15日の記者会見で「消費者保護と新しいものを育てることの両方を考える必要がある」との見解を述べている。VALUはクラウドファンディングの一種で成長期待は高いが、健全な育成に向けて規制などの動きが出る可能性もある。

(佐藤史佳、福岡幸太郎)

▼VALU 会社が株式を発行するように個人がインターネット上で発行し、買い取った他人が仮想通貨のビットコインを使って売買する仕組み。VALUの売り出し価格はフェイスブックやツイッターなどの影響力で決まる。運営会社のVALU(東京・渋谷)が5月31日にベータ版を公開して始まった。発行者の人気や購入者向けの優待などによって価格は日々変動する。プロジェクト実現のためにインターネット上で資金を集めるクラウドファンディングと似ている。個人が気軽にできる新たな資金調達の方法として注目される一方、購入者保護などの課題も指摘されてきた。

情報源: 個人価値売買VALU、ユーチューバー「売り逃げ」騒動  :日本経済新聞

はぁ・・・