「奇跡だ」盗難仏像、添田に戻る 4年ぶり薬師堂に

本物か?


添田町中元寺の薬師堂に戻った「十二神将」の木像3体
添田町中元寺の薬師堂に戻った「十二神将」の木像3体

2013年10月に盗難に遭い、京都府内の寺で発見された添田町指定文化財の木像「十二神将」の3体が3日、従来安置されていた同町中元寺の薬師堂に戻った。関係者は、地域の宝との再会を「奇跡だ」「ただただうれしい」と喜んだ。

3体は、いずれも高さ約1メートルの「酉(とり)の神」「戌(いぬ)の神」「亥(い)の神」。町職員2人が2日、寺の代理人弁護士の事務所がある大阪市に出向き、保管されていた3体を引き取り、3日午前10時半ごろ、薬師堂に持ち帰った。学芸員の資格を持つ町まちづくり課の岩本教之副課長によると、仏像3体のうち2体の腕にひびなどがあるが、「わずかな損傷で保存状態はいい」という。

薬師堂を所有する上中元寺行政区長の伊藤芳彦さん(71)は「だめだと思っていただけに3体そろって帰ってきたのは奇跡と思う」。上中元寺観光協会の山本文一会長も「盗難後、ずっと責任を感じてきた。見慣れた仏像のお顔が懐かしく非常にうれしい」と喜びをかみしめた。寺西明男町長は「盗難後は防犯カメラや警報機などを設置しているが、より一層盗難防止に努めたい」と語った。

一方、同町中元寺地区では、仏像3体が盗まれた翌年の9月、指定文化財ではないが、近くの諏訪神社で神像1体と銅鏡2枚が盗まれ、見つかっていない。同神社の総代長で同協会副会長を務める井手口猛さん(64)は「仏像3体が見つかったことを機に捜査が進み、他の盗難品の所在が分かればうれしい」と期待する。

県文化財保護課によると、過去10年間で県内自治体が指定した文化財の盗難は、福岡市の寺院・油山観音にある国指定重要文化財「木造聖観音坐像(しょうかんのんざぞう)」(09年)と今回の添田町指定文化財「十二神将」3体の2件。聖観音坐像は09年に発見されている。

=2017/08/04付 西日本新聞朝刊=

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