日本の「サザエ」学名なかった 岡山大・福田准教授が“新種”解明

学名なかったのか。


日本産サザエの学名が、中国産のものと混同されていることが分かり、岡山大大学院環境生命科学研究科の福田宏准教授が19日、サザエの学名を「Turbo sazae(トゥルボ・サザエ)」と命名したと発表した。日本と豪州の学会が共同発行する軟体動物学雑誌(電子版)に掲載された。

発表によると、サザエの学名をめぐっては、18世紀後半に英国の学者が、中国産サザエの学名を、ラテン語で「巻く」「角がある」を意味する「Turbo cornutus(トゥルボ・コーニュトゥス)」と命名。しかし、19世紀に入って、別の英国の学者が日本産も同じ学名で呼んだことから、世界中の学者が影響されてきたという。

これらの経緯は文献調査で判明したといい、福田准教授は「こんなことがあるのかと驚いた」と指摘。「万国共通の学名に採用されたので、『サザエ』という日本語が国際語になる」と話した。

情報源:サザエ、日本産と中国産とで学名が混同 岡山大准教授が新たに命名 – 産経WEST


和名と同じ学名になったサザエ

学名も「サザエ」でごさいます―。岡山大大学院の福田宏准教授(貝類分類学)は19日、日本のサザエが学名のない新種であることを突き止め、新たに命名したと発表した。別種の中国産と混同されていたことなどを明らかにし、和名の「サザエ」を万国共通の呼び名とした。

生物の学名は国際動物命名規約に基づき、決められる。福田准教授の研究成果と学名は16日、規約に沿い、国際的な専門雑誌電子版で公表された。

福田宏准教授

福田准教授は過去250年分の欧米の文献を調べた。サザエの学名として従来使われてきた名称は、江戸時代に当たる1786年に登場。名称の根拠となった古い図録を確認すると、日本のサザエとはとげの特徴などが違う別種で、中国に分布するナンカイサザエ(和名)と分かった。

日本のサザエは1848年、英国の貝類学者に描かれたが、誤ってナンカイサザエに分類された。1995年に日本人学者が両者を別種と見抜くまで誤りは引用され続け、学名は検証されなかった。

福田准教授は「『サザエに学名がないはずがない』という先入観などによって長い間、誤りに気付かなかったのではないか。他の種についても正確な分類を調べ直す必要がある」と話す。

情報源: 日本の「サザエ」学名なかった 岡山大・福田准教授が“新種”解明: 山陽新聞デジタル|さんデジ


新種と判明した日本産のサザエ=岡山大・福田宏准教授提供

食卓でもおなじみの日本のサザエに学名がなく事実上の新種だったと、岡山大の福田宏准教授(貝類分類学)が19日、発表した。約170年間も別種のサザエと混同され続け、現在まで学名がついていないことがわかったという。今回初めて「トゥルボ・サザエ」という学名を福田准教授が付け、日豪共同発行の専門誌(電子版)に掲載された。

福田准教授によると、日本のサザエと考えられていたのは中国産のナンカイサザエ。1848年に日本産を調べた英国の貝類学者リーブが誤って混同したとみられるという。中国産は日本産よりもトゲの長さが短く、間隔も狭いなど明らかな違いがあるが、リーブは誤って同種と思い込み、その後の研究者にも影響を与えたという。

中国産のナンカイサザエ。トゲが日本産よりも短く、トゲの間隔も短い=国立科学博物館・亀田勇一博士撮影

日本産にはトゲのあるものとないものがあり同種だ。リーブはトゲのないサザエを新種と考え「日本産」を意味する「トゥルボ・ヤポニクス」という学名をつけた。もしこの命名が有効なら、日本産は新種にならなかった。しかしリーブはこれもよく似たモーリシャス産の別種と混同。この学名はモーリシャス産についているため、日本産には適用されないという。

サザエの学名が混同されるもとになった1767年の原図。トゲの特徴からナンカイサザエとみられるが、リーブは日本産のサザエと混同したとみられる=岡山大・福田宏准教授提供

日本人の研究グループが1995年に中国産を「新種」のナンカイサザエと命名。その後、福田准教授が学名の原典や図などの資料を調べ直した結果、そもそも日本産に学名がついていないことが判明した。学名がなければ種とは認められず、今回、新種と認定されたという。福田准教授は「サザエのような身近な種の同定が間違っていたことは驚きだ。『よく知られた種だから学名がないはずがない』という研究者の思い込みがあった」と話している。【酒造唯】

情報源:サザエ:学名なく「新種」 岡山大准教授 – 毎日新聞


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