がん治療前に卵子の凍結保存 初の実態調査 | NHKニュース

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がんの治療前に卵子の凍結保存をしておけば、将来、子どもを作れる可能性のある未婚のがん患者の女性は、年間推計5000人余りに上るのに対し、実際に凍結保存しているケースは年に250件ほどにとどまっているとする初の報告書を国の研究班がまとめました。専門家は「地元に対応できる医療機関がないといった地域格差などによって、がん患者の女性が子どもを持てる機会を失っている可能性があり、早急な対策が必要だ」と指摘しています。

抗がん剤や放射線治療によって不妊になるおそれのある若いがん患者の女性にとって、卵子の凍結保存は将来子どもを作る可能性を残せる重要な手段となっています。

その一方で、実際にどの程度、凍結保存が行える態勢が整っているのか国内の実態はつかめておらず、厚生労働省の研究班が全国600の不妊治療を行う施設を対象に初の調査を行いました。

その結果、15歳から39歳までの未婚のがん患者の女性は毎年、推計5000人余りに上る一方、女性が実際に卵子を凍結保存したケースは、おととし1年間で256件にとどまっていました。

また、がん患者の女性が卵子の凍結保存を行う施設は、日本産科婦人科学会に登録する仕組みになっていますが、14の県ではまだ登録施設がないということです。

研究班の代表で、聖マリアンナ医科大学の鈴木直教授は「がん治療を優先するため、凍結保存ができないという人もいると思うが、将来子どもを作りたいと願うがんの女性が、地域の医療格差などによって、その機会を失っている可能性がある。自治体の枠を越えて、がんの治療医と不妊治療を行う医師が連携を取っていくなど、早急な対策が必要だ」と話しています。

情報源: がん治療前に卵子の凍結保存 初の実態調査 | NHKニュース

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