米本土で日本人が零戦操縦 “初飛行”の可能性(1/2ページ) – 産経ニュース

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フライトを終えた柳田一昭さんと零戦22型=11日(現地時間)、米カリフォルニア州チノ空港(中村将撮影)

【ロサンゼルス=中村将】米カリフォルニア州サンバーナディーノ郡のチノ空港で11日、ロサンゼルス近郊に住む飛行教官、柳田一昭さん(66)が零戦22型の訓練飛行を成功させた。零戦に詳しい航空ジャーナリストの藤森篤氏は「知る限りでは戦後、米国で零戦を操縦した日本人はいない」としており、“初飛行”の可能性がある。

ブルルルッ。機首のプロペラが独特の機械音をたてて回転する。ゆっくりと滑走路を走り始めた。しなやかに速度を上げていき、ふわっと機体が浮かぶと、一気に高度を上げていった。

柳田さんは同日午後、零戦の操縦ライセンスを取得するための訓練として、チノ空港から約1時間のフライトを行った。

この零戦は戦後、パプアニューギニアで墜落しているのがみつかった。米国人が残骸や部品を集めて米国に持ち帰り、その後ロシアで設計図を元に修理した。ロシアに持ち込まれた背景には、ソ連(当時)が崩壊し、仕事を失った軍需産業従事者らが低価格でも修理・修復を請け負っていたという事情があったという。

エンジンはオリジナルではないが、それ以外はほぼ当時の零戦と同じで、柳田さんがメンテナンスを担当。オーナーの了解を得て、訓練飛行が実現した。

22型は三菱重工業製で、先の大戦で日本軍と連合軍が激しい戦闘を繰り広げたソロモン諸島の戦いの中盤ごろから投入された。訓練飛行を終えた柳田さんは「楽しめた。噂通り操縦性能の高さを実感できた。長年の夢だった」と語った。近く、ライセンス取得の試験を受けるという。

米国には現在、飛行可能な零戦が、カリフォルニア州3機、ワシントン州1機、サウスダコタ州1機の計5機あり、航空ショーなどで飛行することがある。

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