豊島産廃、搬出期限ぎりぎり 91万トンに増「想定外」:朝日新聞デジタル

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豊島の産業廃棄物投棄現場。廃棄物を掘り出した後の穴があちこちにあいている=2月3日、香川県土庄町豊島家浦

国内最大級の産業廃棄物不法投棄事件があった瀬戸内海の豊島(てしま、香川県土庄〈とのしょう〉町)で、島から産廃を搬出する期限が今月末に迫っている。期限は、県と島の住民が17年前に合意した公害調停で定めたものだが、当初、50万トンと推定された産廃と周辺の汚染土壌は、地中から次々に産廃が見つかり、91万1千トンに増加。搬出完了は期限ぎりぎりの今月28日の予定だ。

■「こんなに増えるとは…」

2月28日、大山智・県環境森林部長は記者会見で「こんなに増えると思っていなかった」と話した。2月12日に残る産廃の量を測り直したところ、想定よりも密度が高く、1月時点の推定からさらに約7千トン多くなるとわかったからだ。

1980年代に進んだ豊島への産廃の不法投棄は、90年に兵庫県警が業者を強制捜査するまで続いた。問題を放置してきた香川県に対し、豊島の住民は中坊公平・元日弁連会長(故人)を弁護団長にして公害調停で争った。2000年に合意した調停条項では、16年度末までに県が産廃を島から撤去することが定められた。

調停成立当時、産廃と周辺の汚染土壌を合わせた処理対象量は約50万トンと推定され、県は期限より4年早い12年度中に搬出と無害化処理を終えると計画した。

だが、地表の産廃処理が終わり、地中の掘削が始まると、想定しない場所から産廃が次々と見つかった。県は11年8月に推定量が23万7千トン増えるとし、搬出完了が16年度に延びると発表。その後も産廃が見つかるたびに、完了予定が16年9月、17年2月、3月上旬などと少しずつ延びた。

今年度も測量するたびに産廃の推定量が増加。掘削作業によって想定を超える産廃が発見されたり、密度が高くなったりしたためで、推定量は今年度だけで6回見直され、計2万9千トン増えた。

今年1月に推定量が6千トン増えた際には、そのままでは期限内に搬出が間に合わない状況に陥った。県は、トラック1台あたりの積載量を増やしたり、処理しやすいよう産廃に混ぜる溶融助剤を混ぜずに搬出したりといった対策をとり、搬出完了予定を3月25日とした。ところが、2月末にも7千トン増え、処理対象量は91万1千トンに。県は運搬船の運航回数を増やし、なんとか搬出完了予定を3月28日と期限内におさめた。

産廃の増加とともに処理の事業費も膨らんだ。00年の公害調停成立時に見込まれていた総事業費は約300億円だったが、現在、県は22年度までに総額770億円以上かかると試算する。処理業者と産廃の排出企業が一部負担したが、ほとんどが県と国の負担だ。

廃棄物対策豊島住民会議事務局長の安岐正三さん(66)は「搬出完了は大きな節目。よくぞここまで来たという感じがするが、地下水処理などの課題も残り、長い事業のなかでの終わりの始まりだと思う」と話している。

■直島で処理、完了は5月末

豊島では1月に産廃の掘削作業がすべて終わり、積み上げられた産廃を、5キロ西の直島(香川県直島町)にある廃棄物処理施設へ運び出す作業が急ピッチで進んでいる。県は昨年10月まで、直島での無害化処理も3月末までに終える予定でいた。だが、予想外に産廃が増え、処理完了も5月29日の予定だ。

昨年11月から直島の処理施設には、処理能力を超える量が運び込まれた結果、産廃が一時保管されるようになっており、施設内に、防水性のあるバッグに詰まった未処理の産廃がぎっしりと並ぶ。施設での産廃の一時保管量は最大で1万3千トンになると見込まれている。無害化処理された副成物は、コンクリートの原料などに再生利用されている。(藤井達哉、石田貴子)

■豊島問題の経緯

1975年12月 豊島の業者が香川県に産廃処理の許可を申請

1978年2月 県が産廃処理業を許可

1983年ごろ 産廃処理業者が許可外の廃棄物の持ち込みを始める

1990年11月 兵庫県警が処理業者を廃棄物処理法違反容疑で強制捜査。「廃棄物対策豊島住民会議」発足

1990年12月 県が処理業の許可を取り消し、産廃の撤去を命令

1993年11月 住民が産廃撤去などを求め公害調停を申請

2000年6月 住民と県との公害調停成立。16年度末までの産廃の島外搬出が記される。真鍋武紀知事(当時)が住民に謝罪

2003年4月 産廃の島外搬出開始

2011年8月 産廃など処理対象量が23万7千トン増える大幅見直し。搬出・処理終了予定が12年度から16年度へ

2016年10月 測量の結果、処理対象量が増え、浜田恵造知事が「搬出期限は極めて厳しい」と県議会で説明

2017年1月 豊島での産廃の掘削が終了。その後の測量で、処理対象量が6千トン増えたと県が発表

2017年2月 処理対象量が7千トン増えたと県が発表。搬出終了予定が期限ぎりぎりの3月28日に

情報源: 豊島産廃、搬出期限ぎりぎり 91万トンに増「想定外」:朝日新聞デジタル

どうなるんだ・・・


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