百条委 石原元知事 豊洲移転 責任認めるも解明しきれず | NHKニュース

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東京都の石原元知事は20日開かれた豊洲市場の問題を調査する都議会の百条委員会で豊洲への移転を決めた責任を認める一方、当時の都庁幹部が重要局面では知事の了解を得ていたと証言していることについては「担当者に一任し、記憶にない」などと繰り返し、詳細な経緯は明らかになりませんでした。そのうえで、小池知事は安全と安心を混同しているとして早期に移転すべきだと主張しました。

築地市場の豊洲への移転を決断した石原元知事に対する百条委員会の証人質疑は20日午後、都議会の委員会室で行われました。
質疑は当初、おおむね3時間の予定でしたが、石原元知事の体調面を理由に1時間に短縮され、石原元知事は主治医が待機する中、証言席に座ったままで進められました。

石原元知事は冒頭、「脳梗塞の後遺症の影響で記憶を引き出そうとしても思い出せないことが多々ある」と述べ、十分な証言ができないことに理解を求めて証言を始めました。

この中で、石原元知事は「前任の青島知事からの引き継ぎ事項の中に豊洲地域に移転するという文言があった」と述べ、築地市場の豊洲への移転方針は既定路線だったとする認識を改めて強調しました。

そのうえで、豊洲への移転を決断したことについて、「当時のピラミッドの頂点にいた私が決裁をした。土壌の問題については『大丈夫だ』と言うので決裁した。その責任は認めます」と述べ最高責任者としての責任を認めました。

一方、当時の都庁幹部が重要局面では知事の了解を得ていたと証言していることについては、「覚えていない」「担当者に一任していた」などと繰り返しました。

このうち、都庁内部で豊洲への移転が検討されていた平成11年11月、当時の東京ガスの上原社長と面会したとされることについては、「いろんな人と会っているので、詳細には覚えていない」と述べたほか、「瑕疵(かし)担保責任の放棄」ではないかと指摘される土壌汚染対策の費用負担をめぐる東京ガスとの取り決めについては「担当者に一任するしかなかった。詳細な記憶がない」と述べ、当時の都庁幹部と石原元知事の間に見られた認識の違いは残されたままとなり、豊洲への移転が決定されるまでの詳細な経緯は明らかになりませんでした。

そして、移転を延期している小池知事に対し、「安全・安心がこんがらがっている。専門家も豊洲は極めて安全だとしていて風評の前に科学の真実が負けることは文明国として恥だ」と指摘しました。

そのうえで、「移転の延期を議会に諮らず独断したことは、議会軽視の最たるものだ。延期によって膨大な予算の支出が発生し、不作為よる責任が問われるべきだ」と批判し、豊洲への移転を早期に決断すべきだとする主張を繰り返しました。

「小池知事は都民を第1に考え豊洲への移転を」

石原元知事は法律の基準を上回る土壌汚染対策を講じた豊洲市場で地下水から基準を超える有害物質が検出されていることについて「地下水に非常に厳しい基準を設置したことは間違いないがハードルが高すぎたのかも知れません。ですが、小池知事は基準にとらわれずに、都民のことをまず第1に考えて豊洲への移転を実行してもらいたい」と述べました。

傍聴席で発言繰り返した男性が退場

百条委員会では、石原元知事に対する自民党の議員の質疑が終わったあと、傍聴席から「それは原発が安全といっているのと同じだ」とか「われわれが主権者だ」などという発言が出て、発言を繰り返した男性1人が委員長から退場を命じられ、警備員に誘導され、委員会室から退出しました。

さらに共産党の議員の質疑の途中にも、傍聴席の男性が「都合のいい悪いことは覚えていないのか」などと繰り返し発言したため、委員長から退場を命じられました。

小池知事「責任の所在あまり出なかった」

石原元知事の百条委員会での証言について、東京都の小池知事は記者団に対し「責任の所在や瑕疵(かし)担保責任については、あまり出ていなかったのではないかと思う」と述べました。そのうえで「百条委員会での関係者の言葉をクロスチェックしながら、誰がどう決めたのかが明るみに出るのは、都民の皆さんがなぜこうなったかを理解するのに役立つと思う。安心の基準を数値で表すのは難しいが、都民に対しこちらはその材料を提供しなければならないと思っている」と述べました。

さらに、19日に示された豊洲市場の地下水モニタリング調査の再調査の結果が移転の判断にどう影響するか問われたのに対し「市場や消費者の信頼を勝ち取るためには、これまでの検証も含めて総合的な判断が求められると思っている。まだ専門家会議の結論も聞いていない。以前に示したロードマップにどのくらい影響が出るのか、精査したい」と述べました。

各会派の反応

百条委員会のあと、都議会の各会派の議員が記者団の取材に応じました。

自民党の小磯明議員は「石原元知事は主治医に委員会への出席を止められたようだが、本人の意思で出席された。石原元知事は、限られた時間の中での質疑に対し、当時の最高責任者として、思いをもって対応してきたことを披れきされたと思う」と話していました。
また、自民党は21日以降行われる都議会の常任委員会で、豊洲市場をめぐる問題を審議していく方針を明らかにしました。

公明党の谷村孝彦議員は「いちばん納得できないのは、石原元知事は当時、部下に対し指示は出していたが、報告は受けていないと明言されていた。水面下交渉という、都民にわからないところで決められたさまざまなことを秘匿されてきたことが、問題のポイントであるのに、真相が語られず、大変残念だ。来月4日にも証人への質疑があるので、それを踏まえたうえで、石原元知事を再び証人として呼ぶかどうか検討したい」と話していました。

民進党の議員が所属する東京改革議員団の酒井大史議員は「豊洲への移転の端緒を開いたのが石原元知事だったことは明らかになったが、石原元知事が、市場の安心をかなぐり捨ててとにかく安全だから移転を進めろというのはあたらない。きょうはわずか9分間の質疑時間だったので、再び証人として呼ぶことも当然、求めていかなければならない」と話していました。

共産党の曽根肇議員は「圧倒的に時間が足りなかった。石原元知事が就任後、なぜ豊洲と判断したのかなど、謎がかなり残ったままだ。健康への配慮も必要だが、石原元知事には、再度、証人として出席してもらいたい」と話していました。

都民ファーストの会の音喜多駿幹事長は「石原元知事からは、残念ながら不十分な証言しか得られなかった。なぜ部下からの報告が上がらなかったのかなど、問い詰めるべき点があったが、時間が足りなかった。再度、石原元知事を証人として呼ぶことも考えたいが、今の持ち時間で何度、質疑をしても同じことになりかねないので、議会として工夫しなければならない」と話していました。

情報源: 百条委 石原元知事 豊洲移転 責任認めるも解明しきれず | NHKニュース

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