シャープのテレビ、鴻海に生産委託へ 亀山は中小型液晶:朝日新聞デジタル

ふむ・・・


シャープが液晶テレビの国内生産から撤退する方針を明らかにした。テレビは主要部品を調達すればつくれる商品になり、人件費などが高い国内では採算がとりづらくなっていた。ほかの国内電機大手も海外生産が中心で、国内は一部の戦略商品だけになっている。

シャープの戴正呉(たいせいご)社長は14日のインタビューで「国内の大量生産では採算が合わない。海外に移管せざるを得ない」と述べ、親会社の鴻海(ホンハイ)精密工業に委託することで、テレビ生産を続ける考えを示した。テレビをつくってきた亀山工場(三重県亀山市)は、米アップル向けのスマートフォンなどに使う中小型の液晶パネルの生産に集中する。栃木工場(栃木県矢板市)もテレビの開発や試作に特化するという。

シャープは1987年に3インチの液晶テレビを発売。「20世紀に置いてゆくもの。21世紀に持ってゆくもの」と語りかけるテレビCMで、ブラウン管に代わる薄型テレビ市場に挑み、2001年に初代「アクオス」を投入した。

04年に稼働した亀山工場は、液晶パネルからテレビの最終組み立てまでをすべて行う「一貫体制」を構築した。技術の塊の生産設備を工場内に囲って流出を防ぐことで、高い品質を維持する狙いだった。工場名をブランドにする戦略も画期的で、「世界の亀山ブランド」の人気で、プラズマ陣営との薄型テレビ競争に勝った。「液晶のシャープ」の力を国内外に示した。

だが、韓国、中国勢が液晶工場をつくり、品質面で追いつかれてきたのに加え、安い値段で攻勢をかけられた。シャープのテレビの世界販売台数は11年3月期の約1480万台をピークに、16年3月期は約580万台まで減った。テレビ事業の営業損益は16年3月期までの4年で3回の赤字を数えた。

経済産業省の統計では、08年に1兆334億円あった国内での液晶テレビの生産額は15年には628億円に激減。15年の生産台数は約65万2千台と10年の約5%にすぎない。日立製作所は12年に国内を含むテレビの自社生産から撤退。ソニーやパナソニックも一部の戦略商品に限り、国内生産を続けているのが実態だ。

■米国工場の早期着工「難しい」

シャープは、米国で液晶パネルの新工場を建てる検討も進めている。だが、戴社長は14日、「今年前半の着工は難しい」と語り、早期に実現する見通しがないことを明らかにした。

新工場の建設は、トランプ大統領が呼びかけた米国への投資に鴻海の郭台銘(かくたいめい)会長が応じ、1月に「検討する」と表明したものだ。シャープも「今年前半の着工を目指す」との考えを示していた。だが、想定していた税金や土地取得などの優遇措置の提案が米側からまだないといい、具体的な協議は「動いていない」(戴社長)という。

鴻海は、子会社の堺ディスプレイプロダクト(SDP)を通じて中国・広州市に世界最大級の液晶工場を建設中だ。シャープが米国にも新工場をつくれば、液晶パネルの供給が過剰になるとの懸念もあった。戴社長は「競争力があればどこでも投資できる」と述べ、米国にこだわらない姿勢も示した。(新宅あゆみ、伊沢友之)

■シャープと亀山工場をめぐる動き

2002年 シャープが亀山工場の新設発表

04年 第1工場が稼働。大型液晶テレビの一貫生産を開始

06年 第2工場が稼働

08年 08年3月期決算の連結売上高、過去最高の3兆4177億円

09年 一部生産設備を中国企業に売却発表。中小型液晶パネルの生産拠点へ転換。09年3月期決算の純損失、1258億円。東証上場以来初の赤字

12年 鴻海精密工業と資本業務提携発表

16年 鴻海の傘下入り

情報源: シャープのテレビ、鴻海に生産委託へ 亀山は中小型液晶:朝日新聞デジタル

寂しいねぇ。


コメントを残す