【張真晟のインサイド北朝鮮】体制維持の首領主義攻撃、北ミサイルを「不発弾」に…正恩氏の“戦犯”に知恵結集を(1/3ページ) – 産経ニュース

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北朝鮮が国連安全保障理事会決議に違反する弾道ミサイル発射を強行した。今回の目的はわかりやすい。今月1日から始まった米韓合同軍事演習「フォールイーグル」に対する武力示威である。最貧国の北朝鮮にはミサイル発射が最も効果的だ。莫大(ばくだい)な軍事物資や燃料、兵力を短期間に消耗すれば軍の維持が不可能になる。演習中止を哀願するのは、もはや消耗を隠す余力すらなくなったからだ。

◆外交利益に反する

外部世界は北朝鮮のミサイル発射のたびに、その狙いが外交にあるように解釈するが、これは北朝鮮政権の内部原理を理解していないためだ。北朝鮮のミサイルは体制維持のため結集した勢力の内部用の独占物である。すなわち首領主義の特権グループである党組織指導部が軍部を完全に掌握・統制して、ミサイルを首領主義の武器として活用しているのである。

今回のミサイル挑発は、国際社会はもちろん自国の首脳外交の利益に反する行為だった。中国は最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の韓国配備に反発し、北朝鮮の李吉成・外務次官の訪中を歓待していた。韓中がTHAAD問題で対立すれば、金正男(キム・ジョンナム)氏暗殺による国際的批判で窮地に追い込まれていた北朝鮮は、中朝接近で外交的な突破口も期待できる局面だった。

それなのに、中朝が血盟関係を確認した直後、中国が最も敏感な韓国のTHAAD配備に向かって北朝鮮のミサイルが飛んだ。

ここには国家外交や国家経済より首領主義を優先する北朝鮮の閉鎖性がよく表れている。国家安保より首領主義、首領安保だけを計算して、核実験とミサイル発射を繰り返してきた北朝鮮の姿だ。

外交的孤立や軍需貿易の遮断、個人や機関への制裁は政権の機能にあまり影響がない。中国が支援の窓口を開いている限り、経済で首領主義の北朝鮮に打撃を与えることはできない。だが、最高尊厳である首領主義批判は北朝鮮の体力を消耗させる。最も効果的な制裁は、すべての標的を首領主議に集中させることだ。

◆正恩氏を“戦犯”に

首領主義と統治システムを狙えば、権力と秩序に亀裂を入れることができる。では首領主義への制裁とは何か。

たとえば日本の場合で説明するなら、日本人拉致被害も首領主義と直結させることができる。日本政府が当時、拉致犯罪の責任がある地位にあった金正日(ジョンイル)総書記を主犯と規定して、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)に肖像画をかけないよう要求すればどんなことになったか? 北朝鮮は初めは拉致交渉全面禁止のカードを出しただろうが、朝鮮総連の業務が関わるだけに、結局は再協議に出てきたのではないか。

国際社会が金正恩氏を国際刑事裁判所(ICC)に“戦犯”として訴えるか、せめて、全てのぜいたく品を首領制裁の品目で明示するだけでも影響は大きい。首領主義の弱点は無尽蔵にある。北朝鮮の核とミサイルを“不発弾”にしようとするなら、彼らの首領主義をいかに攻撃するか、国際社会が知恵を集めなければならない。(寄稿)

【プロフィル】張真晟

チャン・ジンソン 北朝鮮・黄海北道生まれ。金日成総合大学卒。朝鮮労働党統一戦線部(対南工作部門)勤務。心理戦を担当する詩人、作家として活動。2004年に脱北、韓国情報機関傘下の国家安保戦略研究所を経て、2011年北朝鮮情報サイト「NEW FOCUS」設立。著書に『金王朝「御用詩人」の告白』がある。

情報源: 【張真晟のインサイド北朝鮮】体制維持の首領主義攻撃、北ミサイルを「不発弾」に…正恩氏の“戦犯”に知恵結集を(1/3ページ) – 産経ニュース

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