所有者不明の橋、対応に苦慮 用水のところどころに?:朝日新聞デジタル

たぶん全国にあるよね、こういうのって。


二ケ領用水に架けられた所有者不明の橋。市が一部を柵で囲い、車が通れないようにしている=川崎市高津区

川崎市高津区の二ケ領(にかりょう)用水に、所有者不明の橋が架かっている。人や車も通れるが、老朽化が進み、市議からは安全性を疑問視する意見も出た。指摘を受けて、市は橋の一部を柵で囲い、車両通行止めに。ただ、「なくては困る」といった地域住民の声もあり、市は「今後、対応を検討する」と苦慮している。

「これがないと近くのバス停に行くのに大回りしないといけない」。10日夜、橋を渡って帰宅中の女性(82)はそう話した。市によると、橋は幅5・6メートル、長さ5・9メートル。表面はコンクリートで覆われている。

9日の市議会で指摘され、市は10日までに、人や自転車が通れるよう幅1・5メートルほどを残して柵で囲い、車両通行止めの看板を出した。問題を取りあげたのは中原区選出の松原成文市議(自民)。橋は高津、中原両区の境付近にあり、中原区民から「危ないので改善してほしい」と伝えられ、見に行ったという。

複数の住民によると、橋は「ずっと前からあるが、誰が造ったのかは分からない」。市にも許可した記録はなく、所有者や架けられた時期も不明という。

二ケ領用水に架けられた所有者不明の橋。市が一部を柵で囲い、車が通れないようにしている=川崎市高津区

二ケ領用水は農業用水として江戸時代初期に設けられた。多摩川から取水し、橋が見つかった高津区からは最下流の幸区まで9キロ。住宅街を縫うように流れており、ところどころに同じような橋がある。

地域住民によると、問題の橋がある一帯は駅から遠く、バスの利用が欠かせないため、バス停へのアクセスを容易にする橋は多くの住民が利用する。松原市議は「なくなったら困るのは分かる」。市も「必要性があるという議論もある」と認める。とはいえ、無許可な上に老朽化した橋は望ましくなく、車両通行止めも「暫定的な措置」という。

市によると、上流にも同じように所有者不明で老朽化した橋が確認されたといい、すでに車両通行止めにしている。市はこの二つ以外にも市内に所有者不明の橋がないか調べるという。(河井健)

情報源: 所有者不明の橋、対応に苦慮 用水のところどころに?:朝日新聞デジタル

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