ヘリ墜落 搭乗の9人全員の死亡確認 | NHKニュース

全滅か・・・


5日、長野県松本市の鉢伏山に山岳遭難の救助訓練をしていた9人が乗った県の防災ヘリコプターが墜落し、5人が死亡した事故で、新たに心肺停止の状態になっていた4人の死亡が確認されました。これでヘリコプターに搭乗していた9人全員が死亡し、警察などはヘリコプターが墜落した原因を調べることにしています。

5日午後3時すぎ、長野県松本市の標高およそ1900メートルの鉢伏山に山岳遭難の救助訓練をしていた9人が乗った県の防災ヘリコプターが墜落し、パイロットと消防隊員の男性5人が死亡しました。

その後、心肺停止の状態になっていた4人の死亡が確認されました。これで、ヘリコプターに搭乗していた9人全員が死亡しました。

警察によりますと、死亡した9人のうち、身元が確認されたのは、長野県消防防災航空隊のパイロットで松本市に住む岩田正滋さん(56)、いずれも長野県消防防災航空隊の消防隊員で松本市に住む伊熊直人さん(35)、上田市に住む甲田道昭さん(40)、松本市に住む伊藤渉さん(35)、松本市に住む高嶋典俊さん(37)です。残る4人についても身元の確認を進めています。

墜落したのはベル412EP型のヘリコプターで、これまでに山岳遭難や山火事などで多数出動していて、先月、法律に基づいて行われた点検では異常はなかったということです。警察は、墜落事故が起きた原因などを調べることにしています。

フライトレコーダーなど搭載なし

長野県によりますと、県の防災ヘリコプターは、機体の重さの基準などから、フライトレコーダーやボイスレコーダーなどの運航状況を記録する機器の搭載は義務づけられておらず、今回、墜落した機体にも備え付けられていなかったということです。

甲田さん 救助のエキスパート

上田地域広域連合消防本部によりますと、死亡した消防隊員の甲田道昭さん(40)は、平成9年に上田市に消防職員として採用されました。平成12年からは、主に交通事故や里山での滑落事故などの現場で救助活動に携わり、その後、特別救助隊の班長を務めたということです。
そして、平成26年4月から今月末までの3年間、県の消防防災航空隊に派遣されていたということです。甲田さんは、厳しい現場でも冷静に活動に当たれる人で、明るい性格で同僚からの信頼も厚かったということです。上田地域広域連合消防本部は「困難な現場の時には出動してほしい、救助のエキスパートで、残念だ」と話していました。

甲田さんの父親の明さん(67)は「きのうの午後4時20分ごろ、消防から連絡を受けて、松本市の病院で確認しました。思い出すだけでも涙が出ます」と話していました。甲田さんは県の消防防災航空隊への派遣期間が今月末で終わる予定だったということで、明さんは「あまり仕事の話はしませんが、先月会ったときには『あと少しで派遣も終わるが、気持ちを緩めずに気をつけて仕事をするんだぞ』と話したばかりでした。『これからは後輩を育てながらも自分の仕事をしっかりしろよ』と1杯やりながら伝えたかったです」と話していました。

伊熊さん 責任感強くまじめに仕事

墜落事故で亡くなった伊熊直人さん(35)が所属していた、長野市消防局の桜井篤次長は「責任感が強く、仕事にまじめに取り組む隊員だった。本来ならば人の命を救う立場の隊員が事故に遭ってしまい、無念さを思うと本当に心が痛む」と話していました。

情報源: ヘリ墜落 搭乗の9人全員の死亡確認 | NHKニュース

ご冥福をお祈りいたします。