55倍もの大幅値上げが敢行されたエイズ治療薬を学生がわずか230円で製造することに成功 – GIGAZINE

いいねぇ・・・


トキソプラズマ症やマラリアなど感染症の治療薬「Daraprim(一般名:ピリメタミン)」は、HIVに感染し免疫力の低くなった患者に主に処方されている薬で、2015年に1錠13.5ドル(当時のレートで約1600円)から1錠750ドル(約9万円)に値上げされたことがアメリカで問題になりました。このDaraprimを、オーストラリアの高校生たちがわずか2ドル(約230円)で製造することに成功しています。

Sydney schoolboys take down Martin Shkreli, the ‘most hated man in the world’
http://www.smh.com.au/technology/sci-tech/sydney-schoolboys-take-down-martin-shkreli-the-most-hated-man-in-the-world-20161125-gsxcu5

Daraprimという薬は、2015年にDaraprimの権利を他社から取得した製薬会社Turing Pharmaceuticalsにより1錠13.5ドル(当時のレートで約1600円)から約55倍の1錠750ドル(約9万円)に値上げされたことがあります。同製薬会社の若き経営者のマーティン・シャリ氏は、Daraprimの価格の爆上げに関して世界中から大きな批判を受け、批判した著名人の中にはヒラリー・クリントン氏やドナルド・トランプ氏が含まれていました。

大きな社会的批判を受けたことからシャリ氏はDaraprimの値上げを撤回しましたが、2015年12月17日に証券詐欺容疑で逮捕されています。

By Esposado

こういった経緯を持つDaraprimを、Sydney Grammar SchoolのYear11に属する学生研究チームがわずか2ドルで作成し話題になっています。Year11とは日本で言う高校2年生にあたり、研究チームの中心メンバーは17~18歳です。シドニー大学のアリス・ウィリアム教授によって率いられた研究チームは、インターネットでも購入できる「4-クロロフェニルアセトニトリル」という原料を合成してDaraprimを作成したとのこと。

研究チームは、Turing Pharmaceuticalsの持つ特許技術を使えませんでしたが、4-クロロフェニルアセトニトリルを合成するのに特殊な方法を編み出し、17グラムの4-クロロフェニルアセトニトリルから3.7グラムのDaraprimを作ることに成功しました。

ウィリアム教授は「学生が作った3.7グラムのDaraprimは、Turing Pharmaceuticalsにより値上げされたときのアメリカで11万ドル(約1250万円)の価値があるでしょう。しかし、今回Daraprimを作るのに使用した方法は、Turing Pharmaceuticalsが持つ特許の方法とは異なるため医薬品として市場に出すことは難しい。市場に出すにはTuring PharmaceuticalsのDaraprimと比較試験を行う必要がありますが、Turing Pharmaceuticalsが許可しない場合は臨床試験を1から行わないといけません」と話しています。

情報源: 55倍もの大幅値上げが敢行されたエイズ治療薬を学生がわずか230円で製造することに成功 – GIGAZINE

さぁ、世論の圧力で比較試験を行わせるようにしないとな。