113番元素「ニホニウム」に正式決定 日本が初の命名 | NHKニュース

とうとう決まったか。


物質の基になる元素のうち、日本の理化学研究所のグループが発見した「113番元素」について、化学に関する国際機関は、日本という言葉を取り入れた「ニホニウム」という名前に正式に決定しました。元素に、日本が命名した名前が付けられるのはこれが初めてで、アジアでも初めてのことになります。

物質の基になる元素のうち、九州大学の森田浩介教授を中心とする理化学研究所のグループが、12年前に埼玉県和光市にある大型の実験装置を使って人工的に作り出すことに成功した113番目の元素について、化学に関する国際機関、「国際純正・応用化学連合」は去年12月、正式に元素として認定し、命名権を日本に与えました。

これを受けて、理化学研究所のグループは、名前と元素記号の案をことし3月に国際機関に提出し、国際機関がふさわしいものかどうか審査を行ってきました。

その結果、国際機関は「113番元素」の名前を、日本の提案どおり、日本という言葉を取り入れた「ニホニウム」(nihonium)に正式に決定し、日本時間の30日午後5時に、ホームページ上で発表しました。

また、合わせて元素記号も日本の提案どおり、「Nh」に正式に決定しました。元素に、日本が命名した名前が付けられるのはこれが初めてで、アジアでも初めてのことになります。

今回の決定で、世界中の教科書などに掲載されている、すべての元素を一覧にした周期表に「ニホニウム」の名前が書き加えられることになります。

「ニホニウム」という名前と、「Nh」という元素記号は早速、化学に関する国際機関「国際純正・応用化学連合」のホームページにある周期表に書き加えられています。

森田教授「周期表の一席占め光栄」

113番元素を発見し、「ニホニウム」という元素名の名付け親にもなった研究グループの代表を務める九州大学の森田浩介教授は、コメントを発表しました。

この中で森田教授は、「われわれの提案した元素名が認められ、正式決定したことを大変うれしく思っております。日本発で、アジアで初めてとなる元素名が、人類の知的財産として将来にわたり継承される周期表の一席を占めることになり、研究グループの代表として大変光栄に思います」と喜びの気持ちを表しました。

また「基礎科学には、発見当時は思いもつかないようなものが、後に多大な恩恵を人類にもたらした例が数多くありますが、日々の生活や産業に即時に直接的な恩恵を与えることはまれです。このような長期的で地道な基礎科学研究を支援して下さった国民の皆様、研究所と関係府省の皆様に改めて感謝いたします」とコメントしています。

「子どもが興味持ち研究者に育つこと期待」

松野文部科学大臣は「国民からの長きにわたる支援と期待への深い感謝の意を込めて提案された『ニホニウム』という名称に決まったことを心から喜ばしく思う。新元素の命名は、欧米以外の国では初めてとなる快挙であり、多くの子どもたちが科学に興味を持ち、世界に羽ばたく次世代の研究者が育つことを期待している」という談話を発表しました。

ほかにも3つの新元素に名前

物質の基になる元素は、原子番号1番の水素から94番のプルトニウムまでが自然界に存在していますが、95番以降は、人工的に作り出されたもので、これまでに118番まで報告されています。

このうち、理化学研究所が作り出した113番元素と115番、117番、118番の合わせて4つの元素については、去年12月、化学に関する国際機関「国際純正・応用化学連合」が、新たな元素として正式に認定し、元素を発見したそれぞれの研究グループに命名権を与えました。

そして国際機関では、それぞれの研究グループから寄せられた名前の案が、元素の名前としてふさわしいものかどうか審査したうえで、30日に113番元素の名前を「ニホニウム」に正式に決定したことを発表するとともに、115番、117番、118番の元素についても、正式な名前を決定したことを発表しました。

115番、117番、118番の3つの新元素は、いずれもロシアとアメリカの共同研究グループが発見したものです。

このうち、115番元素の名前は、共同研究の拠点となったロシアの首都モスクワの地名から「モスコビウム」(moscovium)になりました。

117番元素の名前は、いくつもの研究拠点があるアメリカ・テネシー州の地名から「テネシン」(tennessine)になりました。

また118番元素の名前は、元素の発見で大きな貢献があったロシアの現役の科学者、ユーリ・オガネシアン氏の名前から「オガネソン」(oganesson)になりました。

情報源: 113番元素「ニホニウム」に正式決定 日本が初の命名 | NHKニュース


読売新聞

理化学研究所の研究グループが合成に成功した原子番号113番の新元素の名称について、化学者の国際組織「国際純正・応用化学連合(IUPAC)」は30日、グループが提案した通りの「ニホニウム」に決めたと発表した。

元素記号も提案通りの「Nh」とした。

新元素を合成した理研仁科加速器研究センターの森田浩介・グループディレクター(59)らが今年3月、名称などをIUPACに提案していた。

新元素は、理研グループが2004~12年に計3回、合成に成功。IUPACが昨年12月に日本人研究者として初めて森田さんらに命名権を与えた。

ニホニウムの名前は、今後発行される理科や化学の教科書の周期表などに掲載される。森田さんは「日本発、アジア初の元素名が周期表の一席を占めることになった。大変光栄に思う」などとコメントした。

情報源:新元素名「ニホニウム」に決定…理研チーム発見 : 科学・IT : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)


朝日新聞

九州大の森田浩介教授
九州大の森田浩介教授

新しい元素を認定する国際純正・応用化学連合(IUPAC)は30日、森田浩介・九州大教授ら理化学研究所のチームが発見した113番元素について、チームが提案した通りの「ニホニウム」で正式決定した。元素記号も「Nh」で確定した。

113番元素は日本で見つけたことが認定された初めての元素で、森田教授らが提案したニホニウムという名前は「日本」にちなんだもの。IUPACが今年6月に公表し、11月上旬まで5カ月間、パブリックコメントで意見を募集していた。

正式決定を受けて、森田教授は「提案したニホニウムが正式決定して大変うれしい。基礎科学は、日々の生活や産業に直接的な恩恵を与えることはまれ。長期的で地道な基礎科学研究への支援にあらためて感謝します」とコメントした。

113番のニホニウム以外に、115番は発見されたモスクワにちなみモスコビウム(Mc)、117番は発見された米国テネシー州にちなみテネシン(Ts)、118番は超重元素発見に大きな貢献をした科学者の名前にちなみオガネソン(Og)で正式決定した。

IUPACのナターリア・タラソワ会長は、新元素の名称について「日ロ米という三つの『大陸』に由来する名前と、科学の発展に大きな貢献をした知の拠点であるオガネシアン博士にちなんだ名前で、現在を象徴している」とコメントした。

新元素への関心は世界でも高く、パブリックコメントには、読み方を尋ねる質問のほか、高校生からも「つけたい名前」も送られてきたという。(竹石涼子)

情報源:新元素名は提案通り「ニホニウム」 国際機関が正式決定:朝日新聞デジタル


産経ニュース

新元素「ニホニウム」に関する国立科学博物館の展示=30日、東京都台東区(草下健夫撮影)
新元素「ニホニウム」に関する国立科学博物館の展示=30日、東京都台東区(草下健夫撮影)

理化学研究所のチームが発見し、命名権を獲得した原子番号113番の新元素について、元素名を決める国際純正・応用化学連合は30日、理研の提案通り名称を「ニホニウム」(nihonium)、元素記号を「Nh」に正式に決定した。アジアで発見された元素が周期表に記載されるのは初の快挙で、同連合はニホニウムを記した周期表をホームページで公表した。

チームを統括した森田浩介グループディレクター(九州大教授)は同日、「正式決定したことを大変うれしく思う。日本発、アジア初の元素名が人類の知的財産として将来にわたり継承される周期表の一席を占めることになった。大変光栄に思う。長期的で地道な基礎科学研究を支援してくださった国民の皆さま、関係者に感謝します」とのコメントを発表した。

11月3日に都内で開かれた講演会で、「113番新元素手ぬぐい」をかぶった森田浩介氏(伊藤壽一郎撮影)
11月3日に都内で開かれた講演会で、「113番新元素手ぬぐい」をかぶった森田浩介氏(伊藤壽一郎撮影)

チームは平成16年以降、加速器による実験で113番元素の合成に成功し、ロシアと米国の共同チームと発見を激しく競ってきた。信頼性の高さが決め手となり昨年12月末、同連合に発見を認定され命名権を獲得。今年3月、日本の国名にちなむ名称案を提出した。

同連合は6~11月、一般からの意見を公募して審議。重大な反対意見がなかったため、提案通り正式決定した。

元素は全ての物質を構成する基本要素のことで118番まで見つかっている。名称と記号は発見チームに提案権が与えられ、これまで欧米露が独占していた。

情報源:日本初の新元素名「ニホニウム」正式決定 国際機関が公表 アジア初の元素名、理研の森田浩介氏「大変光栄に思う」 – 産経ニュース


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